故・水木しげる先生原作のアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』には、金(きん)投資のヒントが満載です。

<フジテレビ系で毎週日曜日午前9時から放送中>
※2019年1月21日現在。一部地域を除く

『ゲゲゲの鬼太郎』の最初のアニメ化は半世紀前の1968年です。2018年4月からの今回で、アニメ化は実に6度目! 水木先生の漫画のセリフっぽく言えば、「日本人は本当に妖怪好きだネ。フハッ」と鼻息が飛び出るほどの人気ぶりです。

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放送期間 ひと口メモ
●第1期(1968~1969年) モノクロ映像。勧善懲悪型ストーリー
●第2期(1971~1972年) カラー化。公害など世相を反映した妖怪も
●第3期(1985~1988年) 人間排斥を狙うぬらりひょん一派と対決
●第4期(1996~1998年) 作家の京極夏彦氏が脚本に参加
●第5期(2007~2009年) 猫娘が美人になった
●第6期(2018年~) 猫娘がとても美人になった

珍念は幼少期に第2期の再放送を、中学生の頃にライブで第3期を見た世代。第3期は鬼太郎を慕う人間の美少女・天童ユメコが登場するなどラブコメ要素もあり、「目玉おやじに孫が生まれ、目玉じじいに?」と興奮したものです(危ない)。

さて皆さんは、『ゲゲゲの鬼太郎』のアニメが始まると株価が下がるというアノマリーをご存知でしょうか?(「アノマリー」については、「『僕のヒーローアカデミア』とアノマリー」を参照)

下記は、『ゲゲゲの鬼太郎』の放送開始年の日経平均株価の傾向です。1月最初と12月最後の株価を比べて、12月最後の株価のほうが高ければ「」、1月最初のほうが高ければ(つまり年間では値下がり)「」となっています。

●第1期(1968年)
●第2期(1971年)
●第3期(1985年)
●第4期(1996年)
●第5期(2007年)
●第6期(2018年)

6回トータルでは3勝3敗ですが、直近3回はすべて値下がりしました。こういう株価下落の局面になると、俄然、注目が集まる資産があります。それが金です。

金投資には、いわゆる金の延べ棒(金地金:きんじがね)金貨のほか、毎月一定額の金を買い続ける「純金積立(じゅんきんつみたて)」、金価格に連動する投資信託やETF(上場投資信託)を活用する方法もあります。2018年の金地金の税抜小売価格(円/グラム)は4000円台半ばから後半で推移しましたが、足元では上昇の兆しも見えます

なぜ、株価が下がると金が脚光を浴びるのでしょうか。採掘量が限られている金は、世界中で価値の高い金属と認められています。価格が下がれば紙くずになるかもしれない株とは異なり、金は現物の資産のため資産価値がゼロになることはない。最後の投資先という意味の「ラストリゾート」と呼ばれる所以です。

激化する米中貿易戦争や英国のEU離脱の行方、中国経済の減速、シリアをはじめとした中東情勢の混迷など、2019年の世界経済は不透明感がいっぱい。このような運用環境では、世界の投資マネーが株から逃げ出し、金に移りがちです。

ただし、金は預金のような金利がつきません。そのため、米国の利上げなど金利の上昇局面では、利息を生まない金は投資家からソッポを向かれ、価格が下がりやすくなります。株や投資信託が攻めの資産なら、金は守りの資産といえます。

鬼太郎がテレビ画面に登場すると現実世界の雲行きも怪しくなり、その影響で株価が下がれば、今度は金が妖しく光り出す。目玉おやじのようにのんびり茶碗風呂に浸かっている場合ではないかもしれませんネ。フハッ

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