ヘビーユーザーなら1リットルの燃費改善で1万円の節約
クルマが日常の足になっている家庭にとって無視できないのが、ガソリン代(ディーゼル車の場合は軽油)です。通勤や買い物などにフル稼働している家庭のなかには、月々のガソリン代が2万円以上になるところもあるでしょう。
ガソリン代は燃費を改善することで節約できます。どれほどの節約効果があるのでしょうか?
ガソリン価格が1リットル=150円だと仮定して、燃費が1リットル当たり10キロのクルマで年間1万キロ走った場合、1年間のガソリン代は15万円です。この燃費が1リットルあたり11キロに改善したとすると、1年間で約13万6400円になります。実際のガソリン代は原油価格の動きにも左右されますが、燃費をよくすることで年間1万円以上の節約になるわけです。
日頃の運転で燃費の節約をちょっと心がけるだけで、ガソリン代の出費を大きく減らせる可能性があります。
今日からできる!燃費の改善策
① ゆるやかな発進
燃費の改善策にはいろいろな方法がありますが、最もオーソドックスなのはクルマにやさしい運転を心がけること。そのひとつが「ゆるやかな発進」です。アクセルを思いっきり踏んで急発進するのではなく、ゆっくりと踏むことです。
私はAT車を運転しているので、アクセルを踏まなくても自動的に動く「クリープ現象」でスタートを切るようにしています。
② 一定の「巡航速度」で走る
もう一つは、一定速度で走ること。人間でも急加速、急減速を繰り返していたらすぐに息が上がってしまうように、クルマにも急加速や急減速はよくありません。なるべく一定のスピードで走るようにしましょう。
某大手自動車メーカーの整備士に聞いたところ、高速道路では時速80~90キロ、一般道路では時速50~60キロで走るのが最も燃費がいいそうです。この燃費効率が最もいい速度のことを「巡航速度」といいます。整備士のアドバイスを実践したところ、確かにクルマの燃費は10%ほど改善しました。
我が家のクルマは家族5人に加えて、いろいろな荷物も乗せるという燃費の面ではかなりのハンディを背負いながら日々走っています。それでも同車種の平均燃費とそれほどの差はありませんでした。今はまだ独身で、クルマに乗る人も荷物も少ないという方でも、節約を始めるのが早ければ早いほど、生涯で浮くお金は大きくなります。
今後ガソリンが値上がりすることがあれば、節約するのとしないのとで家計の支出に大きな差が出てきます。地球環境やクルマだけじゃない、サイフにもやさしいエコドライブでガソリン代を節約しちゃいましょう。