投資未経験者に優しい「インデックス投資」
投資未経験者におすすめの投資方法を教えてください。
渡邉さん キーワードは「分散投資」です。投資の世界では「卵を一つの籠に盛るな」といった言い方をよくしますが、投資に回せる全てのお金を1つの銘柄につぎ込んでしまうと、その銘柄の値動きによっては運用成績が大きく左右されてしまうかもしれません。そうならないために大切なのが、複数の銘柄に資金を分けて投資する分散投資です。
籠を分けておけば、たとえ一つの籠を落として卵が割れてしまったとしても他の籠の卵は大丈夫ということですね。とはいえ、銘柄をいくつも探してきて投資するのは、投資未経験者にはハードルが高いです……。
渡邉さん 確かに銘柄を調べて、比較して投資するのは簡単ではありませんよね。実は、ご自身で個別銘柄を調べずとも手軽に分散投資ができる方法があります。「インデックス投資」と呼ばれるもので、複数の銘柄を束ねた「指数」に投資する手法です。
例えば日本の株式市場に上場している代表的な何百もの銘柄に一度に投資することができます。企業の財務諸表やアニュアルレポート等をみながら「どの銘柄が魅力的か」をご自身で考えて決めるのは投資上級者でも簡単ではありませんから、インデックス投資は投資未経験者だけでなく、投資にかける手間を省きたいという人にとっても手軽に分散投資を可能にする投資方法だと言えます。
商品選びには信託報酬に目配りを
インデックス投資は、どうすればできますか?
渡邉さん 個人がインデックス投資を行う手段には、主に上場投資信託(ETF)と投資信託の2つがあります。両方に共通するのが、比較的少額で分散投資ができる点。一方、ETFと投資信託で大きく異なるのが取引方法です。
ETFは取引所に上場しているため、株式のように市場価格で取引を行いますが、非上場の投資信託の取引価格は1日1回公表される基準価額で取引されます。市場価格は取引所が開いている間中リアルタイムで変動するので、価格を確認してから取引をすることができます。一方で基準価額が公表されるのは投資信託の取引の申込みが締め切られた後なので、申込み時点では取引価格は未定です。
■株式・ETF・投資信託の比較
株式 | ETF | 投資信託 | |
---|---|---|---|
証券取引所への上場 | 上場 | 上場 | 非上場 |
取引方法 | 証券会社を通じて証券取引所で売買(国内の全証券会社で取扱いあり)※1 | 証券会社を通じて証券取引所で売買(国内の全証券会社で取扱いあり)※1 | 当該投資信託を取扱う販売会社で申し込み(販売会社により取扱う投資信託は異なる) |
取引価格 | 市場価格 (リアルタイムで変動) |
市場価格 (リアルタイムで変動) |
特定日の基準価額 (申込み時点では未定) |
売買単位 | 100株単位 | 多くのETFが1口単位 ※2 | 口数指定および金額指定 |
分散投資 | 相対的に多額な資金が必要 | 比較的少額の資金で可能 | 比較的少額の資金で可能 |
信託報酬 | なし | 投資信託より一般的に低め。東証に上場しているiシェアーズETFの平均信託報酬は、0.23% ※3 | 一般的にETFより高め |
手数料体系も異なりますか。
渡邉さん ETFも投資信託も取引をする際と投資期間中に手数料がかかります。ただ、信託報酬は、一般的にETFの方が低い傾向にあります。1
投資において、分散投資と並んで重要なのが「長期投資」です。投資家は、投資する市場が成長することで投資資産の価格上昇の恩恵を享受することができます。市場の成長から恩恵を享受するにはそれなりの時間がかかることもありますから、投資期間中かかるコストである信託報酬をきちんと把握することが大切です。一般的に多くのETFの信託報酬は、投資信託より低く設定されています。1
ETFは商品が多種多様で、迷ってしまいます。
渡邉さん 日本を代表する225社から構成される指数「日経225」に連動するETFは最もオーソドックスな商品と言えると思います。日経225の別名「日経平均株価」を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか? ニュースや新聞で毎日のように報道される、もっとも身近な指数です。日経225に連動するETFなら、日常生活の中で手軽に動向を追いかけることができます。
日経225をベースにしたETFは複数ありますが、同じ指数に連動するため、値動きはほとんど同じとなります。しかし、信託報酬は商品ごとに異なります。先ほども触れましたが、長期に資産を増やしていくうえで信託報酬は重要な検討ポイントといえます。
ブラックロックの『iシェアーズ・コア 日経225 ETF(銘柄コード:1329)』は、そのような点を踏まえて信託報酬率を設定しており、日経225に連動するETFの中で信託報酬率が最も低くなっています。2
分配金は年2回3
『iシェアーズ・コア 日経225 ETF』について、詳しく教えてください。
渡邉さん 日本の大企業に広く分散投資できる、オーソドックスなETFです。最低投資金額は2万4,500円程度(2019年12月末時点)で、原則年に2回分配金3が支払われます。『iシェアーズ・コア 日経225 ETF』の過去12か月の分配金利回りは1.7%4なので、仮に2万4000円分を1年間保有していれば、税引き前で400円ほどの分配金3がもらえるイメージですね。
ただし、分配金は基準価額の変動の影響を受けますから、取引した時点の基準価額で決まるものではないということは注意が必要ですし、もとよりETFの価格も大きく変動します。投資をする際は、分配金だけなく、値上がり益を合わせたトータルリターンで考えることが大切です。『iシェアーズ・コア 日経225 ETF』のトータルリターンは、過去3年間で約31%、過去5年間で約48%となっています(2019年12月末時点)。
■『iシェアーズ・コア 日経225 ETF』基準価額の推移 (2001年9月3日~2019年12月30日)
投資するうえでの注意点はありますか?
渡邉さん 市場の成長から恩恵を享受するにはそれなりの時間がかかることが多いと申し上げましたが、よくある投資の失敗パターンは「日々のニュースや株価の上下に振り回され、不安になってすぐ売ってしまい、短期投資に終わってしまう」ことです。大きな金額を投資していたら、わずかな値動きにも敏感になってしまうのは当然ですから、まずは少額から始めるのがストレスなく長期投資を実践するコツです。
いきなり2万円も投資するのが不安な場合は、最低投資金額が1,000円台(2019年12月末時点)で日本の企業に幅広く投資できる『iシェアーズ・コア TOPIX ETF(銘柄コード:1475)』を検討してみてはいかがでしょう。いきなりお湯に飛び込むのではなく、少額投資で様子見をする、“かけ湯“のようなスタンスで投資を始めてみてはいかがでしょうか。
本連載は、全4回を予定しています。最終回では、抽選でプレゼントの当たるクイズを企画中です。ぜひ、お楽しみに!
1.主なインデックス・ファンドの平均信託報酬は、0.47%(税込)。出所:モーニングスター、「主要インデックスファンドシリーズ、信託報酬・信託財産留保額の一覧(四半期更新)」(2019年11月7日時点)。モーニングスターが選定した165のインデックス・ファンド(2019年9月30日までに設定された商品が対象)を基にブラックロックが信託報酬の平均を算出。https://www.morningstar.co.jp/fund/cost/index.html、2019/12/16アクセス。
2.出所:株式投信情報サイトモーニングスター、http://www.morningstar.co.jp/etf/。2019年11月21日アクセスし調査、同日時点の日経225に連動するETFの中での比較。信託報酬以外にも、保有時におけるその他の費用・手数料がかかります。また、ETFの売買時には、証券会社所定の手数料がかかることもあります。
3.将来の分配金の支払いおよびその金額については保証するものではありません。運用状況によっては、分配金が支払われない場合があります。
4.過去12か月分配金利回り(年率)、2019年12月末時点
重要事項
当資料は、当ファンドの特色や投資対象、リスク要因および留意点についてご理解を深めていただく目的でブラックロック・ジャパン株式会社が作成した販売用資料です。当ファンドは、預貯金や保険契約とは異なり、預金保険機構および保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。また販売会社が登録金融機関の場合、投資者保護基金の対象にはなりません。
iシェアーズETFへの投資による損益はすべて投資家の皆様に帰属します。投資をご検討される際は、取扱い金融商品取引業者にて交付される契約締結前書面等を十分にご確認の上、ご自身でご判断下さい。本資料は信頼できると判断した資料・データ等に基づき作成していますが、その正確性および完全性について保証するものではありません。また、将来の投資成果を保証・約束するものではなく、その内容は将来予告なく変更されることがあります。
当ファンドにかかるリスクについて
■基準価額の変動要因
ファンドの基準価額は、組入れられている有価証券の値動きの他、為替変動による影響を受けます。これらの信託財産の運用により生じた損益はすべて投資者の皆様に帰属します。したがって、当ファンドは元金および元金からの収益の確保が保証されているものではなく、基準価額の下落により投資者は損失を被り、元金を割り込むことがあります。主なリスクは以下の通りです。
■株価変動リスク
日本国内に本拠を置く企業の普通株式を主要投資対象とします。したがって、国内の経済および市場動向または組入株式の発行会社の経営・財務状況に応じて組入株式の株価および配当金が変動し、当ファンドの運用成果に影響を与えます。
■有価証券の貸付等におけるリスク
有価証券の貸付等において、取引先リスク(取引の相手方の倒産等により契約が不履行になる危険のこと、また契約期限どおりに貸付有価証券が返却されないこと等)が生じる可能性があり、損失を被ることがあります。また、貸付有価証券等が返却されない等の契約不履行が生じた場合、借主より差し入れられた担保有価証券等(担保には、ブラックロック・グループが設定または運用するファンドが含まれる場合があります。)により清算処理を行ないますが、貸付有価証券または担保有価証券の評価額の時価変動等により、ファンドが損失を被ることがあります。これらのリスクを低減させるため、ファンドはブラックロックの関係会社との間の補償契約の対象となる場合があります。当該補償契約の対象となった場合、貸付契約不履行時に担保有価証券の価値が貸付有価証券の価値に満たなかった時には、当該補償により貸付有価証券の全てが補償されます。
その他の留意点
・当ファンドのお取引に関しては、金融商品取引法第37条の6の規定(いわゆるクーリングオフ)の適用はありません。
・収益分配金に関する留意点
- » 分配金は、預貯金の利息とは異なりファンドの純資産から支払われますので、分配金が支払われると、その金額相当分、基準価額は下がります。
- » 分配金の水準は必ずしも計算期間におけるファンドの収益率を示すものではありません。
収益分配金に関する留意点
分配金は、預貯金の利息とは異なりファンドの純資産から支払われますので、分配金が支払われると、その金額相当分、基準価額は下がります。分配金の水準は必ずしも計算期間におけるファンドの収益率を示すものではありません。
手数料、費用等について
■取引所における売買時の手数料
iシェアーズETFを売買する際の手数料は取扱い金融商品取引業者(証券会社)等によって定められます。詳しくは取扱会社までお問い合わせください。
■信託財産を通じて間接的に支払われる費用
〈信託報酬〉
各ファンドの実質的な信託報酬(運用管理費用)は、以下の通りです。また、投資するETFの投資比率や報酬率が変更になる可能性があり、実質的な負担については変動することがあります。
・iシェアーズ・コア 日経225 ETF 年0.1155%(税抜0.105%)
・iシェアーズ・コア TOPIX ETF 年0.066%(税抜0.06%)以内
※運用管理費用(信託報酬)は、日々計上され、毎計算期末または信託終了のときファンドから支払われます。
その他の費用・手数料
上場に係る費用、対象指数の商標の使用料について、各ファンドの純資産総額に対して以下の料率を上限として、日々計上され、毎計算期末または信託終了のときファンドから支払うことができます。ファンドの諸経費、売買委託手数料等について、その都度もしくは日々計上され、その都度もしくは毎計算期末または信託終了のとき、ファンドから支払われます。また、株式の貸付を行なった場合はその都度、信託財産の収益となる品貸料の2分の1相当額以内が報酬としてファンドから運用の委託先等に支払われます。
・iシェアーズ・コア 日経225 ETF 年0.044%(税抜0.04%)
・iシェアーズ・コア TOPIX ETF 年0.0495%(税抜0.045%)
※その他の費用・手数料については、運用状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。
著作権について
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MKTGH1219A-1038680
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