犬や猫などを家族として迎える時には様々な費用がかかります。ケージやおもちゃなどの生活用品を揃えるのにもお金がかかりますし、エサ代や予防注射、そして病気になった時の医療費なども考えておかなくてはいけません。今回はそうした医療費に備えるためのペット保険についてご説明いたします。
- 14歳までで犬の場合は約83万円、猫の場合は約48万円、医療費がかかる可能性
- 犬猫の品種や病気の種類によっては、それ以上費用がかかる可能性もある
- 加入年齢に上限があるペット保険もあるので、加入は若いうち・健康なうちに検討
ペット保険の概要とメリット
人間には公的保険制度があるため、病院にかかったとしても1~3割の自己負担で済みます。一方、動物の場合には公的保険制度がありませんので、病院にかかったときに発生した費用は、飼い主が全額自己負担しなくてはいけません。そうした費用に備えられるのが、ペット保険です。
主に入院や手術を対象に、治療にかかった費用の50%や70%が補償されるのが一般的です。通院の補償があるものや、ペットが他人にケガをさせたり他人の物を壊してしまったりした場合の賠償に備える賠償責任特約をつけられるものもあります。
人間の医療保険と同様に治療後に保険金請求をするものもありますが、最近では窓口で精算をする際に保険金を差し引いた額で精算が可能なものや、LINEで保険金請求をできるものも出ています。
保険会社 | 商品名 | 概要 |
---|---|---|
アニコム損保 | どうぶつ健保 | 犬・猫だけでなく、鳥・うさぎ・ フェレットの申し込みも可能 (ふぁみりぃの場合) |
ペットメディカル サポート |
PS保険 | 診療費補償割合を 50%・70%・100%から選べ、 免責期間・免責金額の設定がない |
SBIいきいき少短 | SBIいきいき少短の ペット保険 |
WEBから申し込んだ場合は 保険料が10%割引される |
※ここでは保険商品の概要を説明しています。詳細は各保険会社のウェブサイトやパンフレットなどを必ずご確認ください
そもそもペットの医療費はいくらかかる?
では、ペットの医療費とは実際いくらくらいかかるものなのでしょうか。アニコム損害保険「家庭どうぶつ白書2022」のデータを見てみましょう。
こちらのデータを見てみると、「ケガや病気の治療費」の支出は、犬・猫いずれも「フード・おやつ」に続いて2番目に大きくなっています。このデータの金額が約14歳まで毎年かかるとすると、こちらのデータを見てみると、「ケガや病気の治療費」の支出の大きさは、犬だと最も多く、猫も「フード・おやつ」に続いて2番目に大きくなっています。このデータの金額が約14歳まで毎年かかるとすると、犬の場合は約83万円、猫の場合は約48万円が必要となる計算です
さらに、かかりやすい病気の種類は犬・猫の品種によって異なり、病気の種類によっては繰り返し通院が必要になることもあるでしょう。そのため、上記の金額以上の費用がかかる可能性も考えられます。小さい家族のため、やはりお金の備えはしっかりしておけると安心です。
ペット保険の加入は若いうち・健康なうちに検討を!
ペット保険への加入を検討する上で注意したいのは、ペット保険の加入条件です。
ペット保険の種類によっては、加入できる年齢の上限が設定されているものがあります。その上限以上の年齢になってからではそのペット保険に加入することはできません。
また、ペット保険は原則、健康な状態のペットが加入するものです。いざ病気をしてから「今後の治療に備えてペット保険に入ろう」と考えても、その病気については補償の対象外となる条件付きでしか加入できない場合や、加入自体を断られる場合もあります。
現在、犬の平均寿命は約14.1歳、猫の平均寿命は約14.4歳と、どちらも長寿となっています。大切な家族の健康のためにも、ペット保険の加入は若いうち・健康なうちに検討をするようにしたいですね。