前回の「キミこそ未来の池江璃花子、大谷翔平だ! 定番習い事の費用5選」ではスイミングやピアノなどにかかる費用を紹介しましたが、子どもの習い事はほかにもたくさんあります。今回は個人的に注目の習い事を取り上げます。
注目① フィギュアスケート
まずは「フィギュアスケート」です。「まおちゃん」の愛称で親しまれた浅田真央、オリンピックを連覇し、多くの女性のハートをわしづかみにした「ゆづ」こと羽生結弦など、次々とスタースケーターを輩出する日本では、子どもの習い事としても人気が高まっています。
フィギュアスケートといえばお金がかかるイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか? スケート教室やスケート専門店に聞いてみたところ、グループレッスンの月謝はおよそ5,000円~1万円とそれほど高くはありません。スケート教室であれば靴を無料で貸してくれているところもたくさんあるので、気軽に習うことが可能です。
ただし、本格的に取り組むとなると話は別。自前のスケート靴や衣装を用意したり、あるいは個人レッスンを受ける必要が出てきます。
スケート靴は3万円~5万円が一般的で、オーダーメイドした場合は10万円を超えることもあります。衣装は1万円~2万円程度ですが、衣装につける装飾品にもお金がかかります。個人レッスン代は30分およそ3,000円~5,000円で、月のレッスン代が10万円を超えるケースもあります。
教室に通う分には敷居は高くありませんが、競技者を目指すのであればそれなりの資金負担を覚悟しなければならないでしょう。
注目② 囲碁・将棋
続いては、藤井聡太や仲邑菫(なかむらすみれ)という二人の最年少プロが誕生した囲碁・将棋です。勝負を通じて先を読む力や集中力、忍耐力などが身につくといわれています。
気になる費用はそれぞれの教室によって異なります。将棋であれば入会金はおよそ4,000円~5,000円、月謝は3,000円~6,000円程度が一般的です。囲碁の場合、月謝は4,000円~1万円と将棋に比べて高いものの、入会金を取らない傾向があります。
また、公共施設などで開催している教室のなかには無料、もしくは月1,000円などで通えるところもあります。近くの公民館などに子ども向けの教室がある場合は、一度お試ししてみてはいかがでしょうか?
注目③ プログラミング
コンピューターを動かすときに欠かせないプログラミング。小学校での必修化に加えて、論理的な思考が身につくとの理由から習い事としての人気が高まっています。
教室数も増加傾向にあります。船井総研とGMOメディアの共同調査によるとロボット製作とプログラミングをかけあわせた「ロボット・プログラミング教室」を含めた教室数は、2013年の750教室から、2018年には約6倍の4,457教室に拡大。2023年には2013年の約15倍の1万1,127教室に達すると予測しています。
【図表】プログラミング教室数推移(2023年は予測)
出所:船井総研、GMOメディア
費用のほうはどうでしょうか? 主要なプログラミング教室の費用を調べたところ、月謝は7,000円~1万9,000円と他の習い事以上に個々の教室によって差があります。ただし、入会金や入学金がかかる教室の月謝は比較的に安く、かからない教室の月謝は高いことから、月謝だけで判断するのは難しいといえます。また、ほかにも教材費やPCレンタル代が別途かかるところもあれば、月謝に含まれているところもありますので、この点も吟味して教室選びをしてはどうでしょうか。
資金的なハードルが低いのは囲碁・将棋になりますが、本人のやる気がなければ続かないですし、期待通りの成果も得られません。まずは無料体験で子どもの反応を見ながら、正式に始めるか判断することが親にとっても子どもにとっても幸せな選択になるでしょう。その子に合った習い事を選ぶことで羽生結弦、藤井聡太を超えるスタースケーター、棋士になれるかも!?