豊かな人生に欠かせない健康。マネーを投資するのと同じように、健康にも価値を見出してライフスタイルをより充実したものに! 漢方薬にも詳しい薬剤師の視点で、健康投資に役立つ話題を毎月ゆるっとお伝えしていきます。
1月の暦は、小寒・大寒と呼ばれ、1年の中でも寒さが厳しくなる季節。冷え対策も大切ですが、実は冷えと同じくらい大切なのが、「乾燥対策」。体の60%は水分でできています。水分コントロールは体調管理の要。金融投資でお財布を潤し、水分対策で体を潤す。財布も体も健やかな状態で、新しい1年をスタートさせていきましょう!
- 冬は水分不足に気づきにくく、舌のひび割れもサインに。1日1.7Lの水分が目安
- 乾燥は風邪の要因。冬は湿度が高くても水分量が少ないため、空気の加湿が大切
- 症状によっては漢方薬の活用も有効。冷え対策とともに「潤すケア」を意識
白井 栄里奈well2 Lab代表
薬剤師
寒さとともに乾燥が気になるこの季節。仕事に集中していると、こまめな水分補給も忘れがち。加齢によって体の水分量は年々少なくなっていくため、より一層の乾燥対策が必要になります。
水分不足と聞いて思い浮かべるのは、「喉が渇く」ことかもしれません。しかし実際には、水分不足はもっとさまざまな形で体に現れます。まずは、今の自分が乾燥しているかどうかを簡単にチェックしてみましょう。
舌で水分不足がわかる?!
今まで鏡で自分の舌を見たことはありますか? 実は、舌は体の中の状態を映し出す鏡。様々なサインが表れているのです。
十人十色の舌の状態。もしあなたの舌の表面にひび割れが見られたら、それは水分不足のサインと考えられます。田んぼが日照りで乾き、土がひび割れていくのと同じ状態が、体の中で起きているのです。
もし上記の舌の状態ではなかったとしても、
- お通じがコロコロしている
- 肌や髪が乾燥しやすい
- 口の中が渇く、ネバつく感じがする
こういった症状も、体内の潤い不足で起こりやすい兆候です。
冬は汗をかきにくく、喉の渇きも感じにくいため、水分不足に気づきにくくなります。
目安として、1日1.7Lの水分補給を意識してみてください。
飲み物は、ノンカフェイン、もしくはカフェインの少ないものをとりましょう。
コーヒーやアルコールには利尿作用があり、かえって水分不足を加速させてしまうため、ほどほどに。
「冬なのにスポーツドリンク?」と思うかもしれませんが、実はおすすめの飲み物。特にアクエリアスゼロやポカリスエット イオンウォーターなどの「ハイポトニック飲料」に分類されるものは、浸透圧が低く、体に素早く吸収され、糖質も控えめなため、冬の水分補給にも向いています。
素早く水分を補給できるスポーツドリンクは冬にこそおすすめ冬と夏では同じ湿度でも大違い
例えば同じ「湿度50%」でも、実は冬と夏では空気中に含まれる水分量がまったく違うんです。気温が低い冬は、そもそも空気が抱え込むことができる水分量が夏より少なく、湿度が高いように見えても案外空気中の水分が少ない状態です。つまり、対策をしていなければ相当乾燥した状態になっているといえます。
乾燥対策は、風邪対策に直結します。湿度が低いと、ウイルスが空気中を漂いやすく、のどや鼻の粘膜も乾燥によりウイルスが増殖しやすくなります。
冬の室内の快適な目安は、室温20〜22度、湿度50〜60%。
加湿器は必須ですが、ほかにも、枕元に水を入れたコップを置いたり、入浴後に浴室のドアを少しだけ開けておくなども手段の一つとなります。
大切なのは空気中の水分量。加湿器などを使って乾燥を防ぐからだを潤す漢方薬
漢方薬には潤す役割を持つものがあります。症状によっては、漢方薬の力を借りるのも一つの方法ですよ。
麦門冬湯(ばくもんどうとう)
喉や気道を潤します。乾いた咳や口渇感がある方や、冬の乾燥で喉を痛めやすい方にむいている漢方薬です。
六味丸(ろくみがん)
体の内側の潤いを補い、加齢とともに不足しやすい「腎」(生命エネルギー)の働きを支える漢方薬です。潤い不足によりほてりが生じているような方にも適しています。
漢方薬は自分に合っているかが一番大切。お悩みがある場合は、ぜひお近くの漢方相談薬局で相談してみてくださいね。
冷え対策と同時に、潤すケアを意識すること。それが、冬を健やかに乗り切り、1年を快調で過ごすための大切な土台になります。
年齢とともに少なくなる体の水分量。毎日の積み重ねで、乾き知らずの体を作っていきましょう。必要以上に頑張らなくても、日々の水分摂取を見直したり、湿度や温度を管理することで、体はちゃんと応えてくれますよ。













