「子どもの将来を考えたら学資保険には入っておくべき?」以前は当たり前のように使われていた学資保険ですが、近年は市場環境の悪化により最終的に損をする商品も出てきています。子どものために加入したはずの保険で損をしてしまったという事態にならないために、損をしない学資保険を見分けるポイントをお伝えします。

  • 学資保険は、子どもの教育資金を計画的に準備できる金融商品。中途解約に注意!
  • 市場金利の低下により元本割れする商品も。受取金額で損をする商品は避けよう
  • 万が一には生命保険で備えつつ、NISAを活用して効率的に資産形成もできる

学資保険は、払い込んだ保険料を運用会社が運用してくれる

学資保険ってそもそもどんなもの?

学資保険とは、子どもの教育資金を貯めるために作られた保険商品です。生命保険会社が販売しており、教育資金を計画的に準備する方法として広く知られています。

定期的に保険料を払い込むことで、「祝い金」「満期金」の2種類のお金を受け取れます
祝い金は小学校、中学校など進学の節目で支払われることが多く、満期の時期は一般的に多額の出費が発生する大学入学に照準が合わされていることが多い点が特徴です。

ニッセンライフ

学資保険は長期にわたって積み上げたお金を保険会社が運用して増やす仕組みとなっています。そのため、加入時期は0歳から6歳という、まだ小さな時期に設定されており、商品によっては妊娠中でも加入することが可能です。

学資保険の特徴として挙げられるのが、契約者(親)が死亡したり高度障害になってしまったときに満期まで保険料の払い込みが免除され、満期には通常通り払い込んだ場合と同じ金額が支払われる、「保障機能」と呼ばれる仕組みです。この仕組みによって、親に万一のことがあっても子どもはお金を気にせずに進学ができます

学資保険は中途解約するともらえるお金が減ってしまうため、解約しないように心理的な強制力がかかります。そのため確実に教育資金を貯められるメリットがあります。デメリットとしては、中途解約すると損をする可能性があるということです。

子どものいる家族のイメージ
学資保険は、子どもの進学の節目などに「祝い金」と「満期金」が支払われる。

支払金額よりも受取金額が少ない、元本割れ商品に注意

学資保険が元本割れってどういうこと?

近年、学資保険で元本割れするケースが増えています。場合によっては必ずしも学資保険が得ではなくなってきています。その理由としては、私たちの親世代が学資保険に加入していた高度経済成長期とは比べ物にならないくらい市場金利が低下しているからです。

驚いたことに現在は、支払った金額よりも受け取れる金額のほうが少ない元本割れする学資保険が増加しています。ここからは学資保険で損をしないために、元本割れする学資保険を見分けるコツをお伝えします。

元本割れする学資保険を見分ける方法は?

元本割れする学資保険には次のような特徴があります。

  • 子どもの医療保障がついている
  • 親が死亡したら満期金に加えて育英年金保障も支給される
  • 祝い金で支払われる割合が高い

これらの特徴からあたりをつけることもできますが、もっと確実なのは「支払う保険料の合計額(毎月の保険料×12カ月×年数)」と「受け取る給付金の合計額」を計算して比べてみることです。保険会社のパンフレットには試算が掲載されていなくても、自分で計算すれば簡単に得をするのか損をするのか見分けられます。

学資保険を賢く活用するためのアドバイス

単純な資産運用と考えるのなら学資保険は必ずしもおすすめできません。親の死亡時に役立つ「保障機能」は学資保険のメリットとしてよく挙げられますが、死亡に備えるなら親の生命保険の死亡保障を手厚くしておけば済む話です。

もしもの時には生命保険で備えつつ、つみたてNISAで運用しながら将来必要になるお金を積み立て育てていくほうが、資産形成の方法としては効率的と言えるでしょう。しかし、学資保険にもメリットはあります。やはり親としては子どもの教育資金に手を付けるのは気がとがめるものです。

学資保険を取り崩すのは抵抗があるという人は多いので、学資保険として積み立てることが抑止力になる側面は一定程度あるでしょう。くれぐれも受取金額で損をする保険を選ばないように注意して、学資保険を賢く使いこなしてください。

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