レポート提供:イーストスプリング・インベストメンツ(2019年7月18日)
干ばつが心配されたものの、雨量は少し持ち直す動き
インドでは1年の降雨量の大半がモンスーン期(6~9月)に集中して降るため、この時期の降雨量が農業だけではなく生活用水の観点からも非常に重要です。インドの総人口の半数以上が農村部で生活しているため、農作物の収穫量や食品価格を左右するモンスーン期の降雨量が、インド経済に大きく影響します。
2019年のモンスーン期は平年より一週間遅い6月8日に始まりました。インド気象局の予想では、今年は平年並みの雨量が見込まれています。しかし、モンスーン期開始直後は雨が少なく、6月の降水量は平年を33%下回りました。
こうした降雨状況から干ばつが心配されていましたが、7月に入って雨量は持ち直す動きとなっています。7月15日時点では、モンスーン期の累積降雨量は平年を13%下回る水準まで持ち直しました。例年では、7月中旬にかけて雨量は増加する傾向にあることから、今後の降雨量が注視されています。
【図表】2019年モンスーン期の日次雨量(6月1日~7月14日)
出所:インド気象局
【現地レポート】7月月初に降った大雨で、ムンバイ市内は至る所が水浸しに
ムンバイの7月2日午前中までの24時間の雨量は、1975年以降で2番目を記録しました。ムンバイ市内は至る所が冠水し、出勤にも一苦労です。
(写真:いずれもムンバイにてイーストスプリング・インベストメンツ社員撮影)
オフィス街の道路は水没。
道路が川のような状態に。
住宅街も冠水。この日は水が濁っておらずまだ道路の状態が見えますが、濁っているとマンホールの蓋が開いていても分からないため危険です。
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