レポート提供:アセットマネジメントOne(2019年6月27日)

  • 6月の米消費者信頼感指数は市場予想を下回り、2017年9月以来の低水準。ミシガン大学消費者マインド指数も低下。いずれも米中貿易摩擦の拡大を背景とした先行きに対する懸念が目立つ内容に。
  • 26日の米ドル/円は、米中貿易摩擦への懸念がいったん和らぎ、前日から値を戻す動きに。ただし、依然両国の交渉の行方には不透明感があり、目先の米ドル/円は上値の重い展開が予想される。

米消費者信頼感指数は2017年9月以来の低水準

25日に発表された6月の米消費者信頼感指数は121.5と、市場予想の131.0(ブルームバーグ集計)を下回り、2017年9月以来の低水準となりました。

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内訳をみると、現況指数が1年ぶりの低水準となったほか、6カ月先の期待指数も低下しました。特に、6カ月先のビジネス環境や雇用が悪化するとの回答比率が拡大しており、先行きに対する懸念が足もとの信頼感に影響を与えた可能性が考えられます。

これについては、6月上旬の中国との貿易摩擦拡大や関税をめぐるメキシコとの緊張が米国の消費者信頼感を揺るがしたと指摘されています。

【図表1】米消費者信頼感指数の推移
米消費者信頼感指数の推移

※期間:1999年6月~2019年6月(月次)
季節調整済み、1985年=100とする
出所:ブルームバーグのデータをもとにアセットマネジメントOne作成

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現在の景況感よりも先行きに対する懸念が目立つ

先に発表された6月のミシガン大学消費者マインド指数の速報値は97.9と、前月の100.0から低下しました。内訳をみると、現在の景況感は上昇したものの、先行きの景況感の大幅な低下が足を引っ張りました。いずれも米中貿易摩擦の拡大などを背景とした先行きに対する懸念が目立つ内容であり、5月の米供給管理協会(ISM)製造業景気指数など企業景況感の悪化と共通する側面を持っていると考えられます。

目先の米ドル/円は上値の重い展開か

26日にトランプ米大統領は、米中首脳会談で何らかの合意がなされれば中国からの輸入品に対する関税発動の回避は可能としたほか、ムニューシン米財務長官は合意が年末までに行われるとの見方を示しました。

これを受け、米中貿易摩擦への懸念がいったん和らぎ、同日の米ドル/円は前日の1米ドル=107円20銭台から107円70銭台へ値を戻す動きとなりました。

ただし、同大統領は合意できなければ追加関税を発動するとしており、依然両国の交渉の行方には不透明感があります。こうしたことから、目先の米ドル/円は上値の重い展開が予想されます。

【図表2】米ドル/円の推移
【図表2】米ドル/円の推移

※期間:2017年6月26日~2019年6月26日(日次)
出所:ブルームバーグのデータをもとにアセットマネジメントOne作成

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