簡単に始められて、成功率も高いIPO投資。試しに抽選に参加してみたけど外れてしまい、ガッカリしたという人も多いのではないでしょうか。実は、IPO株の当選確率を上げるためにはいくつかのコツがあります。運頼みではなく戦略的にIPO株を購入すれば、IPO投資の成功にも近づけるでしょう。ぜひチャレンジしてみてください。
- IPO投資は宝くじのような運試しではない。工夫次第で当選確率は上げられる
- 「複数の証券会社で申し込む」「主幹事証券を選ぶ」「穴場証券をさがす」を試す
- 落選してもあきらめない。2次抽選を行う銘柄もある
これで当選が近づく! IPOの確率を上げる3つの方法
IPO株は単純な抽選なので、当選確率を上げることは無理なのではないかと思ってしまいがちですが、宝くじのように純粋な運試しではありません。証券会社によって分配される株式の数が異なるため、申込方法を工夫すればIPO株の当選確率を上げられるのです。
少しでも当選率を上げたい人は、まずは次の3つの方法を試してみましょう。
複数の証券会社で申し込む
IPOの当選確率を上げる大前提として、なるべく多くの証券会社に口座をつくり、抽選に参加できる回数を増やすことが挙げられます。1回の抽選では落ちてしまったら終わりですが、申し込んだ件数が多い分だけ当選の確率を上げることが可能です。
ただし、証券会社からIPO株の抽選に申し込む際には、前受金が必要になるので注意が必要です。
前受金の金額は多くの証券会社で、100株分の金額に設定されています。中には岡三オンライン証券や野村証券のように前受金が不要な証券会社もありますので、手元資金に余裕がなければ前受金不要の証券会社を選ぶといいでしょう。
主幹事証券会社を選ぶ
IPO株は複数の証券会社に分配されることが大半ですが、それぞれの会社に均等に分配されるわけではありません。「主幹事」となる証券会社が約80%の株式を引き受け、残りの約20%が他の幹事証券会社の取り分になります。
そのため、当選確率を挙げるなら、主幹事証券会社から抽選に申し込むことが一番の近道になります。主幹事になる可能性が高い証券会社の口座を作成しておくことで、効率よくIPO投資に取り組めるというわけです。
証券会社の過去のIPO実績も調べられますので、過去に積極的にIPOに取り組んできた証券会社の口座を保有しておけば、次回以降のIPO投資にも役立つでしょう。
穴場の証券会社をさがす
IPO投資で穴場の証券会社の事例としては、口座開設数が少ない証券会社が挙げられます。
抽選が行われる際にライバルとなるのは、同じ証券会社のIPO株購入希望者です。つまり、開設されている口座数自体が少ない証券会社であればライバルが少ない分、当選確率が上がると考えられます。
口座を持っている証券会社のうち複数がIPOの幹事会社になっているなら、できるだけ口座開設数が少ない証券会社を選んで抽選を申し込んだ方が当選確率は高くなるでしょう。
あきらめるのはまだ早い!抽選に落選してもIPO株は買える
落選してしまっても、まだ諦めないでください。人気銘柄では2次抽選が行われることもあります。2次抽選で当選できる確率は決して高くありませんが、せっかくのチャンスですから申し込まない手はありません。
2次抽選でも駄目だった場合は、初値以降の価格で通常通り購入することになります。ただし、初値以降の購入には注意しましょう。
多くの場合で初値は高値がつきますが、同時にIPO投資家が利益確定売りを仕掛けるため、その後価格が急落する可能性があるからです。
上場前後は注目が集まり出来高が増えますが、その後は取引も落ち着き、下落トレンドに突入してしまうこともあります。したがって、上場直後の購入は、単純なIPO投資とは異なり将来見通しや投資判断が必要とされる場面もあるでしょう。