「東京アレルギー」を歌うアイドル、その後。

700人以上所属する日本放送作家協会（放作協）がお送りする豪華リレーエッセイ。テレビ、ラジオ、動画配信も含めて様々なコンテンツの台本や脚本を執筆する放送作家＆脚本家、そして彼らと関わる様々な業界人たち・・・と書き手のバトンは次々に連なっていきます。ヒット番組やバズるコンテツを産み出すのは、売れっ子から業界の裏を知り尽くす重鎮、そして目覚ましい活躍をみせる若手まで顔ぶれも多彩。この受難の時代に力強く生き抜くユニークかつリアルな処世術はきっと皆様の参考になるはず！
連載第210回は、ラジオ番組『中川翔子アニメサークル』、『angelaのsparking! talking! show!』などを手がける、放送作家のサービスカード高柳さんの再登場です。

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ライブは「事前通販」から始まっている！

昨年6月以来、2度目の投稿よろしくお願いいたします！
サービスカード高柳と申します。
1997年～2005年にかけて、オールナイトニッポンやJUNKなどの深夜ラジオに投稿していた、いわゆる「ハガキ職人」でした。
現在はラジオや配信番組を中心に放送作家をしております。
さて、昨年6月の投稿で紹介させていただいた、いま1番アツいアイドルグループ【いぎなり東北産】。

「東京アレルギー」を歌うアイドル

2024年12月29日にグループの命運をかけた大一番ライブを、パシフィコ横浜で開催する…という事を書かせていただきました。
私も、皆産（いぎなり東北産のファンネーム）の一員として、この日を万全の状態で迎えるために、例年よりも早くインフルエンザの予防接種を受け、手洗いとうがいを徹底していました。

さて！そんなライブに付き物なのが「物販」、いわゆるグッズ販売です。
今回の会場であるパシフィコ横浜は5000人キャパという大箱なので、事前通販（受注生産）が行われていました。
これなら長蛇の列に並ばなくて済みますし、「自分が欲しかったグッズが売り切れた！」という悲劇も起こりません。

私も事前物販でグッズを購入したのですが、ライブの数日前に手元に届くと、一気にライブへの機運が高まります。
まるで家の中にいるはずなのに、開演前のBGMが鳴っているようなワクワクと緊張感を味わえるのです。
本来なら1日しかないライブの時間を数日前から楽しめる事前通販。
お値段以上、待ち時間以上にお得なサービスであることを実感できました！

時は満ちた！いぎなり東北産が日本武道館へ

そして迎えたライブ当日。チケットは早い段階で完全ソールドアウトを達成！
3階席の奥の奥までぎっしりと埋まり、光輝くペンライトの海に満たされたパシフィコ横浜。
その中で歌い踊る可憐な9人は、1年前から遥かに進化したパフォーマンスを見せてくれました！　ライブ名を「リベンジライブ」と名付け、2024年をこの日のために駆け抜けてきた彼女たちの本気が伝わってきました。

そしてライブ終盤。会場の大きなLEDスクリーンで初解禁された「日本武道館ワンマンライブ開催決定！」の吉報。
彼女たちが長年、大切にかかげてきた夢が叶ったあの瞬間は、まるで自分の兄弟や子供がオリンピックで金メダルを獲得した時のような感動と高揚感に包まれました。