GWだけど、お金をかけずに楽しいことがしたい!

ゴールデンウィーク(GW)まで残り1週間を切りましたね。
航空券やホテルの代金が例年以上に高騰しているニュースが話題でしたが、10日続けて休日という異例の超大型連休なので、普段の連休ではできない休日の過ごし方を計画している人が多いようです。

一方、仕事や趣味の活動が忙しくて、「まったく予定を立ててなかった!」「金欠で旅行になんて行けないよ」なんて人もけっこういるはず。
でも、私を含めた多くの独身者は、「一人じゃつまらないし、せっかくだから何かしたい! できることならコストは抑えて!」と思っていることでしょう。

個人的におススメなのが、「銭湯」が近くにある「ゲストハウス」に泊まる一人旅です。
銭湯なら全国どこでも、ワンコイン以下の金額で広いお風呂を堪能できますし、利用客同士の会話を聞いたりお風呂上がりに銭湯周辺の町並みを散歩したりと、旅先の“日常”に溶け込む体験ができるという魅力があります。

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今回はゲストハウスの魅力とともに、私が実際に泊まった、駅チカならぬ“銭湯チカ”なゲストハウスを紹介します。

宿泊費は格安。世界各国の旅行者と交流できる

ゲストハウスとは、一般的に「ドミトリー」と呼ばれる相部屋のある、素泊まりの安価な宿泊施設のことを指します。基本的にはトイレやシャワールームは共用でアメニティなどもなく、施設の管理者はいますが食事の提供はありません。

その代わり、ホテルに比べて宿泊費は格安です。私はこれまで5回、ゲストハウスに泊まったことがありますが、ドミトリーなら1泊2000円~4000円台のところが多いと思います。

たいていのゲストハウスには、ベッドのある部屋とは別に、宿泊者が自由に過ごせるフリースペースが設けられています。そうしたスペースで日本各地、はたまた世界各国から来た旅行者と交流を楽しめるところも、ゲストハウスならではの醍醐味と言えるでしょう。

“銭湯チカ”ゲストハウス3選

【大阪】下町の銭湯つきゲストハウス木雲(もくもく)

大阪の梅田駅から阪急に乗りおよそ10分、淡路駅で下車。駅前の商店街から徒歩3分の「昭和湯」という銭湯の2軒隣にあるのが「ゲストハウス木雲」です。


名前の通り、木が多く使われたデザインが特徴の「ゲストハウス木雲」

古民家をベースに内装やベッドなどの家具作りをDIYで行っている、手作り感のあるゲストハウスで、部屋は男女どちらでも使える一般ドミトリーと女性専用ドミトリー、1~2人で使える和室のPrivate Room(2室)があります。

宿泊時はオープンからまだ1年しか経っていないため、設備も新しく全体的に清潔感がありました。一方、天井や梁、引き戸、個室の調度品などは古い日本家屋のものが引き継がれていて、昭和のおじいちゃん・おばあちゃんの家みたいなどこか懐かしい雰囲気もありました。


「ゲストハウス木雲」のカウンター。まるで映画のセットのような、ノスタルジックな空間

オープン時は工事中だった、カフェ「mogumogu」が現在ではゲストハウスの隣でオープンしており、今ではさまざまなイベントを開催しています。

そして最大の特徴は、宿泊者は「昭和湯」の入浴が無料なところ!
チェックインをするとスタッフから入浴券が渡されるので、銭湯に入る時はそちらを見せます。入浴券はスタッフに言えばまたもらえるので、1日に2回、3回と入ることも可能です(水曜日は定休日)。


「昭和湯」の正面入口。ゆず湯のほか、ボンタン湯やパクチー湯などの変わり湯のほか、おもちゃのあひるを浮かべる「あひる風呂」を不定期で開催しているそう

【住所】〒533-0032 大阪市東淀川区淡路4丁目33-4

【チェックイン】15:00~21:00(21:00以降ロックがかかる)

【チェックアウト】15:00~21:00

【公式サイト】http://mokumoku-mogumogu.com/

【部屋タイプ・料金】
ドミトリータイプ
・杉(一般)8床 ¥3,500/1人
・檜(女性専用)6床 ¥3,800/1人
※毎週水曜日は500円引き

個室タイプ(一室あたり)
・藤 ¥5,000/1人、¥10,000/2人
・桜 ¥7,000/1人、¥10,000/2人
※全て1泊の料金 ※毎週水曜日は500円引き

【京都】ゲストハウス 金魚屋

「ゲストハウス 金魚屋」は京都の西陣にある、京町家を利用したゲストハウス。
京都駅からバスに乗り「堀川寺之内」(9系統)、または「乾隆校前」(206系統)というバス停で下車して、そこから住宅街を歩いて向かいます。

京都駅からバスと徒歩で30分以上とちょっと遠く感じますが、昔ながらの京都の建物が並ぶひっそりとした住宅街の中にあるので、駅前や有名な観光地近くのホテルでは味わえない静かな京都を体験できるのが個人的にツボです。


昔ながらの京町屋の佇まいが素敵な「ゲストハウス 金魚屋」

ゲストハウスに一歩足を踏み入れると、木製のカウンターがあり、「通り庭」と呼ばれる土間が建物の奥まで長く続く構造になっています。
木製の柱、床、天井に土壁。部屋や廊下の間にある扉は襖か障子が貼られた木戸。床の間や石灯篭が置かれた中庭もあるなど、まるで時代劇の世界に入り込んだような建物で、レトロ好きにはたまらない空間だと思います。


「ゲストハウス 金魚屋」のカウンター。京町屋に多く見られる「通り庭」が特徴的

ベッドは無く、畳に布団を敷くスタイルで男性専用ドミトリー、女性専用ドミトリー(鍵付き)のほか、鍵付き個室のツインルーム、トリプルルーム、デラックスルームがあります。
プラス700円で宿泊翌日の朝食に、焼魚に一品料理が5品、お味噌汁と白ごはんがお代わり自由のThe 和定食を付けられるのも嬉しいところ!

近くには、「船岡温泉」と「明治湯」という2つの銭湯があります。私が利用したときは、地元の住民や京都の大学生のほか、外国人旅行者もけっこう多かったです(西陣界隈は金魚屋のほかにもゲストハウスがたくさんあるんです)。

ゲストハウスから徒歩10~15分ほどのところには、あぶり餅が名物の「今宮神社」(別名:玉の輿神社)や紅葉のポスターなどで有名な高桐院がある「大徳寺」があります。


高桐院の竹の手すりがある紅葉の一本道。鉄道会社のポスターなどで一度は見たことがあるはず! 秋が近づくに連れて竹と紅葉も色づきます

【住所】〒602-8492 京都府京都市上京区歓喜町243

【チェックイン】16:00~21:00

【チェックアウト】8:00~11:00

【公式サイト】http://kingyoya-kyoto.com/

【部屋タイプ・料金】
男性専用ドミトリー 2,700円/1人
女性専用ドミトリー 2,700円/1人
ツインルーム 3,780円/1人
(2名から利用可、定員:3名、1名で宿泊の場合は7,560円)
トリプルルーム 3,780円/1人
(2名から利用可、定員:5名、1名で宿泊の場合は7,560円)
デラックスルーム 4,320円/1人
(2名から利用可、定員:4名、1名で宿泊の場合は8,640円)
※全て1泊の料金 ※全て素泊まり料金

【香川】香川・高松のゲストハウス ちょっとこま

香川県高松市にあるゲストハウス「ちょっとこま」。JR高松駅から高徳線で一駅、昭和町駅から徒歩5分ほどの場所にあります。
「ちょっとこま」は讃岐の言葉で「少しのあいだ」を意味し、「旅をする人たちが出会い、ほんの少しの間、一緒に過ごせる空間を作りたい」というオーナーの想いが込められています。


元は板金屋だった建物を改装した「ちょっとこま」。チェックアウト時には、表に出ている黒板と一緒に記念撮影をしてくれる

共用スペースのリビングにはあたたかみのあるインテリアや雑貨、観葉植物がレイアウトされており、「ちょっとこま」はいま風のオシャレなゲストハウスといった感じです。本棚や壁などには観光ガイドや観光情報が掲示されています。

入口から入ってすぐにオーナーが座っているカウンターとリビングがあるので、観光から帰ってきたら「おかえりなさい」と声をかけてもらえますし、ホッと一息つきながら自然と雑談も交わせるところも良かったです。
また、男性・女性専用のドミトリーや個室はすべて2段ベッドで、友達の部屋に来たみたいな日常感があって落ち着きます。


宿泊者が自由に使えるリビング。朝起きてのんびりしたり、ちょっと荷物を置かせてもらったり

ゲストハウスから徒歩6分のところにこじんまりとした地域密着型の銭湯「えびす湯」が、徒歩15分のところには入泉料が大人400円という破格の「スーパー銭湯・あかね湯」があります。
「あかね湯」は歩くと若干遠いですが、高松市では市営のレンタサイクルを運営しているのでそちらを利用すればすぐに着けます。


ゲストハウスから徒歩で行ける「えびす湯」


レンタサイクルを使って、高松市内寄りの「吉野湯」にも遠征した

レンタサイクルは旅行者でも身分証明書があればすぐに利用できます。利用料も6時間で、24時間で200円と格安なので、高松観光の足としておススメします!


レンタサイクルはJR高松駅前の地下にある駐輪場で利用者登録できます。高松市内を観光するのにとても便利だった

【住所】〒760-0013 香川県高松市扇町3-7-5

【チェックイン】16時~22時

【チェックイン】午前10時まで

【公式サイト】http://chottoco-ma.com/

【部屋タイプ・料金】
男性専用ドミトリー 2,500円/1人
女性専用ドミトリー 2,500円/1人
個室(定員2名) 6,000円/部屋(2名利用時は3,000円/1人)
※全て1泊の料金

“女性専用”ルームや“個室”完備のところもある

ゲストハウスと聞くと、設備や衛生環境、防犯面で不安を感じる方もいますが、いまは今回紹介したような古民家を改装していたり、内装がキレイだったり、女性専用のドミトリーや鍵付きの個室が完備されているゲストハウスもあります。

最近では、カフェやバーが併設されていたり、ゲストハウス内のカフェで焼いたパンや地元のお米を使った簡単な定食を朝食で提供したりと、「泊まる」以外の機能を充実させているゲストハウスも増えてきています。

2019年は5月1日同様、10月22日(火)も特別に祝日になります。
「GWは混みそうだから避けたい」「もうちょっとじっくり計画を立てたい」という人は、10月22日(火)前後に休みを取って連休にしてしまって、ゲストハウスに泊まる一人旅を計画してみてはいかがでしょうか?

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