旅行や結婚式など、大きなイベントの準備は大変なもの。かかる費用も大きいので、病気や天候不良などでキャンセルしなくてはいけなくなったら、という不安もありますよね。そうした不安に備えられる「キャンセル保険」についてご紹介します。

  • イベントなどの予定を急にキャンセルすると、キャンセル料が発生する場合がある
  • 思いがけないキャンセル費用負担に備えられるのがキャンセル保険
  • 現在のように新型コロナが再び感染拡大している時期は、必要に応じて検討したい

急用でイベントをキャンセルしたら、費用はどうなる?

イベントの当日、天候不良や、急な仕事で予定をキャンセルせざるを得なくなることもあるでしょう。その場合、払い戻し手数料やキャンセル費用の負担が必要になるケースがあります。

たとえば旅行の場合、航空券や新幹線の予約を悪天候や機材トラブルなどではない、自己都合によりキャンセルする際には、数百円~払い戻し手数料が必要になります。

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ホテルなどの宿泊施設の予約キャンセルは、ホテルへの直接予約か旅行サイト経由かでも異なりますが、宿泊費の20~100%のキャンセル料が必要になるようです。

結婚式については、一定期間までに予定日変更を行えば、追加費用がかからないケースもあるようです。しかし予定日3カ月前などになると、招待状送付費用などの実費や前金の一部、料金の10~100%などのキャンセル料支払いが発生します。

ライブや舞台でチケットを購入していた場合、主催者都合のキャンセルであれば払い戻しが行われます。しかし自己都合でイベント参加ができなくなった場合、払い戻しは基本的にできません

それぞれ詳細は利用する会社や状況によって異なりますが、予約日に近ければ近いほどキャンセル料の負担は大きくなるのが原則です。

トラリピインタビュー

予定キャンセルのイメージ
旅行の直前に自己都合でキャンセル……。キャンセル料は必要?

思いがけないキャンセル費用に備えるキャンセル保険

こうした思いがけないキャンセル費用負担に備えられるのが、キャンセル保険です。

キャンセル保険では、突然の出張や親族の突然の不幸、病気・ケガによる入院や通院などの事由により予定のキャンセルが発生した場合に、キャンセル料やチケット代の補償を受けられます。

旅行保険の特約としてキャンセル時の補償をセットできるものが一般的でしたが、最近ではキャンセルに特化した補償を用意するものも増えています。

【図表】キャンセル保険の一例
保険商品名 保険会社 概要
Travelキャンセル保険 Mysurance 本人または同行者の入院や、出張、参加予定のイベントの中止などで国内旅行をキャンセルした場合に、事由ごとにキャンセル料の30・50・100%を補償
トリップキャンセル AWPチケットガード少額短期保険 本人や家族の入院・通院、出発当日の交通機関遅延により国内・海外へのパッケージ旅行をキャンセルした場合の費用を50または100%補償
佳き日のために あそしあ少額短期保険 結婚式のキャンセル費用や中止費用、式場設備や貸衣装の破損・汚損などの費用を限度額まで補償
チケットガード AWPチケットガード少額短期保険 病気やケガでの入院や通院、交通機関の遅延、突然の出張、住居の火災などでイベント観覧ができなかった場合に、チケット費用を最大20万円まで補償

特定の航空会社や旅行サイトなどでの予約に特化したタイプのキャンセル保険もあります。

感染症の流行や天候不順の時期の予定キャンセルに備えを

感染症の流行している時期や、台風が多く交通機関の運行が心配な季節などにイベントの予定がある時は、キャンセル保険でもしもの時に備えておくのも良いでしょう。また、自身や同行者に持病などがあり突発的な予定変更の可能性がある時も、キャンセル保険があればお互いに気まずい思いをしなくて良いかもしれませんね。

友人や家族との楽しいイベントや、パートナーとの新たな門出を安心して迎えられるように、検討してみてはいかがでしょうか。

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