クラウドファンディング投資は「共感できる夢や活動を応援したい」という思いをカタチにできる投資のひとつです。少額から始めやすく運用の手間が少ないことに加え、高利回りの案件もあります。本記事では、クラウドファンディング投資の仕組みやメリット、注意点について解説します。
- クラウドファンディングは、インターネットを通じて行う資金調達手段のひとつ
- 少額から投資でき、高利回りの案件も。社会貢献につながるプロジェクトもある
- 元本割れの恐れがあり、換金性も低い。人気案件はすぐに募集締め切りになることも
クラウドファンディングとは?
クラウドファンディング(crowdfunding)とは、「群衆(crowd)」と「資金調達(funding)」を組み合わせた造語です。自分の夢や熱意をインターネット上に発信して、想いや考えに共感してくれた人、活動を応援したいと思ってくれた人から資金を募る、資金調達手段のひとつです。
クラウドファンディングは、インターネットの普及と共に2000年代の米国から始まりました。そして2011年3月にREADYFORによって日本初のクラウドファンディングサービスが提供され、その後にCAMPFIREやMakuakeなども参入しています。
現在の日本ではCAMPFIRE、Makuake、READYFOR、FUNDINNOなどが代表的なクラウドファンディングサービスです。
クラウドファンディングは投資タイプと非投資タイプに大別されます。投資タイプではお金のリターンが期待でき、非投資タイプでは商品またはサービスによるリターンが一般的となっています。さらに投資タイプには融資型や株式投資型、非投資タイプには購入型や寄付型などの種類があります。
特に株を購入するタイプの株式投資型クラウドファンディングが登場してから急速に利用が拡大していきました。現在は個人や企業、団体など多くの事業主体がクラウドファンディングによる資金調達を行っています。
資金調達の方法としてクラウドファンディングは定着しつつあり、さらに活発化することが期待されています。
クラウドファンディング投資のメリット
少額から投資できる
クラウドファンディングは1万円程度から投資できる案件が多く、通常の株式投資や不動産投資よりも少額から投資が可能です。
高利回りの案件が少なくない
日本証券所グループの統計資料によると東証一部の単純平均利回りは、2022年3月末時点で1.91%となっています。それに対して、クラウドファンディングでは利回りが5%を超える案件、中には10%以上の利回りが期待できるものもあります。
社会貢献につながる
クラウドファンディング案件の中には、災害復興に関するプロジェクト、貧困や環境問題の解決を目指して活動するプロジェクトなどがあります。これらの社会貢献的な性格は、他の投資にはあまり見られない特徴といえるでしょう。
クラウドファンディング投資の注意点
元本割れの恐れ
期待リターンの高いクラウドファンディング投資は、相応のリスクを伴います。例えば、未上場の企業に対して株式投資型のクラウドファンディング投資をする場合、投資した企業が成長すれば大きなリターンを得ることができます。しかし、実際には倒産のリスクもあり、その場合は元本を失う可能性もあります。
換金性に劣る
株式投資型のクラウドファンディング投資は、換金しにくいことにも注意しましょう。証券取引所などで売買可能な上場企業の株式は、基本的にいつでも売却することが可能です。しかし未上場企業の株式は、企業がIPOをして上場後に売却するか、M&Aによる株式の買取りをしてもらうなどの必要があります。
人気案件は応募殺到
人気の投資案件は応募が殺到しがちなため、募集の開始後すぐに締め切られたり、応募できなったりすることがあります。
「社会貢献がしたい」「頑張っている人を応援したい」といった考えをもっている人は、さまざまな投資の中でもクラウドファンディング投資を検討する価値があるでしょう。まずはクラウドファンディング投資のサイトをチェックして、実際の案件を見てみると良いかもしれません。