国際分散投資を自動でおまかせできるロボアドバイザーサービス=ロボアド。筆者はそのうちのひとつ「THEO(テオ)」を使って、毎月1万円の積み立て投資を行っています。2018年8月13日からロボアド投資を始めてもうすぐ1年。ここまでの「THEO」の成績を振り返ってみましょう。
運用実績随時公開!ロボアド「THEO」に投資してみた
運用実績随時公開!ロボアド「THEO」に投資してみた~7カ月レポート~
- 約1年間でプラス2.58%の運用成績
- 円でしか出金できないため、円高が「THEO(テオ)」の弱点
- 円建ての成績が悪くても、ドル建てのパフォーマンスが良ければ運用の実力はある
足元は2.58%(5444円)のプラス
前回の7カ月レポート(19年3月14日時点)では、元本17万1000円に対し、時価評価額17万2579円(+0.92%)でした。それから4カ月半ほど経った19年7月29日現在は、元本21万1000円に対し、時価評価額21万6444円(+2.58%)と、5444円のプラスになっています。
2019年3月14日時点の運用実績
2019年7月29日現在の運用実績
ロボアドは短期間で大きく増やすタイプの投資ではありません。始めたばかりのころは「値動きはどうだろう?」とアプリを毎日開いていましたが、最近はすっかり気にならなくなりました。毎月積み立てていることも忘れて、ほったらかしの状態です。
それでも、たまに成績を見たときにプラスになっているとやっぱり嬉しいものです。しばらく引き出すつもりはないですが、「増えた5000円で何が買えるかな」とか意味もなく考えたりして楽しんでいます。アプリで運用成果が見やすいことも「THEO(テオ)」の良いところですね。
「円建て」より「ドル建て」が好成績なのはなぜ?
今回、「THEO」の運用成績を見て気になったのは、「円建て」の時価評価額と「ドル建て」の時価評価額の差が開いてきたこと。「円建て」は+2.58%なのに対し、「ドル建て」は+4.54%と、2%近く上回っています。
「円建て」の運用実績
「ドル建て」の運用実績
そもそも、なぜ「円建て」と「ドル建て」の両方の時価評価額が表示されるのでしょうか。
それは、「THEO」の運用が主に米国のETF(上場投資信託)を通じて行われるためです。入金は日本円でするものの、実際には外貨で運用することになるため、為替変動の影響を受けます。
「円建て」より「ドル建て」のほうが良い成績になっているのは、円高ドル安が進んでいるためと考えられます。運用を始めた18年8月時点ではドル/円相場は110円くらいでしたが、7月29日時点では108円くらいになっています。仮に1000ドルを円に換えるとすれば、11万円か10万8000円かという差です。
円高になるほど円での換金額が少なくなるため、円高が「THEO」の弱点といえるでしょう。(運用成果をドルで出金できれば話は別ですが、現状では円での出金しか対応していないようです)
とはいえ、為替は上がったり下がったりするものです。長期運用を前提にするなら、本質的な運用成果である「ドル建て」の時価評価額に注目するほうがいいかもしれません。「円建て」の成績が悪くても、「ドル建て」のパフォーマンスが良ければ運用の実力はあると考えられます。