日米ともに株式市場は調整局面を迎えています。調整局面も「安値で買えるチャンス」と思えば、それほど悲観する必要はありません。引き続き淡々と積立投資を継続してもいいでしょうし、まとまった資金を一括投資で仕込むのもアリかも。ところで一括投資と積立投資はどちらが有利なんでしょうか? 「【投資家】ぽんちよ」(2022年5月18日現在登録者数33.8万人)を運営し、「投資家ぽんちよのブログ」も大人気の投資YouTuberぽんちよさんが、その永遠の課題に答えてくれました!

  • 2002年1月に米国株投資を開始した場合、一括投資のほうがより増えた
  • しかし暴落時の下落幅は積立投資よりも一括投資のほうが大きい
  • 一括・積立それぞれにメリット・デメリットがある。投資目的で選びたい

投資はどちらが有利? 一括投資VS積立投資

どうもこんにちは、ぽんちよです! 私は普段、日本株・米国株に投資をすると同時に、投資発信者としてYouTubeチャンネル「投資家ぽんちよ」や「投資家ぽんちよのブログ」を運営しています!

YouTubeチャンネルを運営していると、よくコメントやライブ配信で「一括投資と積立投資、どちらがお得ですか?」という質問をいただきます。そこで今回は米国500社の株価に連動している大人気の投資信託商品、「S&P500」連動型投資信託を一括投資・積立投資したらどれくらいの利益になるのか?という結果を具体的に見ていき、その疑問についてズバリ回答していきたいと思います!

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一括投資VS積立投資 20年シミュレーション

S&P500に20年間(2002年から2021年)投資した場合、一括投資と積立投資、どちらの方がより利益が出るのかについてみていきます。一括投資は240万円2002年1月に一気に投資した場合、そして積立投資は毎月1万円を240カ月積立投資した場合と仮定します。

S&P500に一括投資のシミュレーション
数々のショックを乗り越えながら20年で約4倍になったS&P500 (出所:Trading Viewより筆者作成)

上記のグラフは2002年から2021年にかけてのS&P500のグラフですが、S&P500はITバブルの崩壊やリーマン・ショック、コロナショックの影響を受けながらも、20年をかけてグングンと伸びていき右肩上がりに成長しています。

一括投資の場合、2002年1月に購入した元金240万円が最終的に約981万円になり、含み益率としては309%、金額は約4倍に増えたということがわかります。

一方、積立投資である毎月1万円積立した場合を見ていきます。下記のグラフ青色の線が元本でオレンジの線が資産額の推移になります。元本は240万円に対して資産額は736.8万円という結果に。

S&P500に積立投資のシミュレーション
積立投資では、240万円の元本が736.8万円に (出所:Trading Viewより筆者作成)

結果だけを見れば一括投資の方がリターンは大きく、「一括投資にするべき」と感じるかもしれませんが、それは少し判断が早すぎます。

暴落時にダメージが大きいのは?

視点を変えて暴落の時の資産額を見ていきましょう。

一括投資のショック時のダメージ
一括投資の場合、リーマン・ショック時は約80万円の運用資金が減った (出所:Trading Viewより筆者作成)

リーマン・ショック時は、上記のグラフのように1130ポイントから735ポイントまで減り、一括投資をしていた場合、元手240万円が156万円となり、80万円もの資産が減ってしまっている状態になります。

積立投資のショック時のダメージ
積立投資の場合の減少は、31万円に抑えられた  (出所:Trading Viewより筆者作成)

一方で積立投資の場合は元手86万円が55.3万円となり、31万円もの資産が減ってしまっている状態です。金額を比較すると一括投資は80万円もの資産が減ってしまう一方で積立投資は31万円の資産が減っているため、下落時に心理的負担になるのは一括投資のほうではないのでしょうか。

結論どちらがいいの?

一括投資と積立投資でそれぞれメリット・デメリットは異なってきます。一括投資は右肩上がりなら積立投資よりも利益を多く出せますが、下落局面で大きく資産が目減りしてしまうという点で、精神的ストレスが多くかかってくるかもしれません。

積立投資においては毎月一定額を積み立てることでドルコスト平均法(安いときに多く買って、高い時に少ししか買わないという効率的な買い方)ができます。心理的ストレスは少ないですが、一括投資と比較して資産の成長が遅いというデメリットはあります。

ご自身にあった投資手法を!

アクティブに投資して、大きく資産形成をはかりたいという人は、一括投資が理論的には正しい選択肢かもしれません。一方で、少しずつ時間をかけて資産形成をしていき、預貯金代わりに行うことで、少しでも自分の資産を大きくしたいと考えている人にとっては、一括投資のほうは大きく資産が目減りする可能性があり、市場撤退という一番悲しい結果を生みかねません。

そのため、一括投資よりは積立投資、資産変動に慣れながらご自身の投資家メンタルも育てていただきたいと思っています。
自分に合った投資手法を見つけて、楽しい投資ライフを送りましょう!

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