チョコレートは宝石なの!

王冠ハナちゃん

1492年にコロンブスがアメリカ大陸を発見して以来、香辛料やらトマトやらが、新大陸からヨーロッパにもたらされたけど、カカオ豆もその一つ。
粉に挽いて温かい飲み物として、珍重されたホットチョコレートは、スペインの王さまが気に入って、門外不出の王家の贅沢品として独占されていたの。

甘い砂糖とミルクと相まって、泡立てたような濃厚なホットチョコレート! 
そこに、チュロスという揚げパンの一種をつけつけしながら味わうホットチョコレートの食べ方は、いまやスペインではごく一般的に知られているけど、その昔は、ビションフリーゼをお膝に抱く、王家のセレブさまでなければ、味わえなかったのだワン!

ところが、1660年。フェリペ4世さまの姫君、マリア・テレサさまが、フランスのルイ14世さまに嫁ぐとき、持参金代わりに門外不出のホットチョコレートをフランス宮廷に持ちこんだのです。

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フランスで、ホットチョコレートの美味しさが貴族社会に広まったことが、後にフランスに世界一のショコラティエ(チョコレート職人)が出現するという文化に繋がっていくわけですな!

さて、今やチョコレートの本場となっているフランス人の日常とチョコレートはどんな関係?

もう、それは、切っても切れない仲良し関係。
おフランスの食生活には、ワインやチーズも欠かせないけど、チョコレートは毎日のように食べる日常食。

お呼ばれして喜ばれるお土産は、なんといってもチョコレート!
お気に入りのチョコレート・ブティークのショー・ケースに並んでいる一口大のボンボン・オ・ショコラをいろいろ選んで、箱づめにして買っていくのが、パリジェンヌスタイルなの。

トラリピインタビュー

某パリジェンヌさん曰く、
「お日様が出ている間は、ミルクチョコレート。お休み前はビターチョコレート」
と食べ方を変えているとか。
曰く「ミルクチョコレートを夜に食べると、吹き出物の原因になるから。お休み前のナイトタイムは、良い睡眠をもたらすビターなチョコがいいわ」
もっとも、それには個人差もあるし、体質も関係するのだろうけど、一日の中でメリハリをつけた食べ方ってとってもパリジェンヌぽいって思いません?

あ! 大事なことがもうひとつ。
生チョコのような要冷蔵のチョコ以外は、冷蔵庫でなくて、チョコレートが融けない28℃以下(出来れば15℃くらいの涼しい部屋)で、保存が望ましいのです。
冷蔵庫で長く冷やすと、なめらかな風味がなくなってしまうからね。

とくに大人のチョコと呼ばれる高級品は繊細だから、それこそ、宝石を扱うような気持ちで!
「チョコは宝石」
はい、それ、その気持ち、とっても大事です。

ハナちゃん3

ところで、バレンタインデーに「女子から男子にチョコレートを贈って、女子から男子に告る」というのは、日本独特の習慣。

バレンタインデーは、愛の守護聖人、聖バレンチノの祝福を受けて、恋人や夫婦、つまり愛しあうカップルが、一層の愛を深める日なのです。

なので、ハナちゃんのご先祖さまが暮らしたヨーロッパでは、バレンタインデーの街はカップルづくめ。
男性は、女性をエスコートして、レストランでもてなし、花束を贈るというのが一般的。

バレンタインにチョコレートを贈るという発想は、バレンタインデーの習慣がなかった日本に、とてもうまく根付いた画期的なビジネスだったのです。

時を遡れば、1958年にあるチョコレートメーカーが、「バレンタインセール」を始めたのがきっかけとか。でも、すぐにはブームにならず、10数年経ったころからじわじわとブームが来て、80年代から爆発的に市場が広がったのです。

そして、バレンタインデーに便乗して、ホワイトデーの3倍返しとスピンオフ。
その昔、12月のクリスマス、1月のお正月とお財布がゆるんだ後、2月はお財布がきゅっとしまっていたのを、2月、そして3月とゆるませっぱなしにして、市場をもり立ててきたチョコレートの力には、やはり学ぶモノがたくさんありますな。

学ぶべき事は、機が熟すまで、諦めないこと、ですワン!

ハイ!
ハナちゃんが食べられない分、リコたんしっかり、がばがば喰います!
締め切り立て込んだ修羅場に、チョコレート!
おいいしんだ、これが!

ワンワンワン! おいしいけど、食べ過ぎたら太るよ! 後悔するよ!
「大切なのは、一度にたくさん食べないこと!」
リコたん、いいですか?
食べ過ぎは禁物です。
「一粒のチョコレートが、満腹感をいざなってくれるので、上手な食べ方をすれば、ダイエット効果も!」ってこれ忘れないでね。

はあい!
てなことで、今日はこのあたりで、バイバイ♪
次回は2月20日に!

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