金融リテラシーの向上に役立ちそうな本や映画を紹介する短期集中連載。今回は経済コラムニストの大江英樹さんにおすすめの本と映画を教えていただきました。これを読めば2021年の金運・投資運アップは間違いなし!?

「2021年に読みたい本」シリーズ一覧はコチラ

大江 英樹さん

大江 英樹さん

経済コラムニスト
大手証券会社で個人の投資相談業務を25年。確定拠出年金の投資教育業務などに10年間従事した後、オフィス・リベルタスを設立。投資家心理に詳しく、実体験に基づいた著作やセミナーは人気が高い。

おすすめ本①『ちょっと気になる社会保障 V3』

ちょっと気になる社会保障V3の書影ちょっと気になる社会保障 V3
権丈善一著(勁草書房)

社会保障というシステムを根本からわかりやすく学び、教えるための入門書の最新版。少子高齢化の進行により改革が迫られる社会保障制度の現状をどのように把握し、未来をどのように設計すべきか。2016年刊行の初版、17年刊行の増補版に、2019年公的年金財政検証結果を加筆するほか、「医師偏在対策と働き方改革」、「適用拡大という社会保険の政治経済学」など新たな知識補給とデータ更新を加えた第3版。

水への投資 世界的に不可欠な資源への投資機会 BNPパリバ・アセットマネジメント

年金不安に煽られないためにも読んでおきたい

「我が国の社会保障分野での権威である慶應義塾大学の権丈善一教授の本。特に年金に関しては人々が持っている多くの誤解がファクトに基づいてきちんと解かれている。年金不安に煽られてつまらない金融商品を買わないようにするためにも必読の書」(大江さん)

おすすめ本②『私の財産告白』

私の財産告白の書影私の財産告白
本多静六著(実業之日本社文庫)

貧農に生まれながら苦学して東大教授になり、「月給4分の1天引き貯金」を元手に投資して巨万の富を築いた男、本多静六。停年と同時に全財産を寄付して、働学併進の簡素生活に入った最晩年に語った普遍の真理は、現代を生きるわれわれにいまなお新鮮に響く。「人生即努力、努力即幸福」をモットーに生きた人生の達人による幻の名著。

サラリーマンが富を築くためにはどうすればいいか?

「明治時代の造園家で株式投資家。「月給4分の1天引き貯金」を元手に投資で巨万の富を築き、定年退職と同時に自分の全財産を寄付した。サラリーマンとして富を築くにはどうすればいいかの全てが書いてある本。資産形成を考えるには必読の書」(大江さん)

おすすめ本③『となりの億万長者』

隣の億万長者の書影となりの億万長者
トマス・J・スタンリー、ウィリアム・D・タンゴ著、斎藤聖美訳(早川書房)

アメリカ富裕層研究の第一人者であるスタンリー博士とダンコ博士が、1万人以上の億万長者にインタビューとアンケートを実施し、資産や年収、職業、消費行動のタイプを徹底的に調査。結果は驚くべきことに、彼らのほとんどはありふれた職業と家庭をもつ「普通の人々」だった! では億万長者でない普通の人々や、所得は多くても資産の少ない人々と、彼らはいったいどこが違うのか? 本書は、そうした本物の億万長者の日常の暮らしぶりから学ぶべき「7つの法則」を導き出し、成功と幸福を手に入れたい読者に伝授します。

富裕層に資産形成のあり方を学ぶ

「全米で金融純資産が1億円以上の人々の思考や生活を調査した本。よくありがちなハウツーものではなく、調査に基づくデータの分析によって正しい資産形成のあり方を示した本。誰でも実践できることが書いてあるという点で非常に役に立つ」(大江さん)

おすすめ映画①『国家が破産する日』

国家が破産する日の書影国家が破産する日
チェ・グクヒ監督、2019年日本公開

1997年、韓国経済は急成長を遂げる中、韓国銀行の通貨政策チーム長ハン・シヒョンは通貨危機を予測していた。政府は非公開の対策チームを招集するが、国家破産まで残された時間はわずか7日間しか残されていなかった。独自に危機の兆候をキャッチし、これを好機と見た金融コンサルタントのユン・ジョンハクがある大勝負に出る。その一方で、経済情勢に明るくない町工場の経営者ガプスは、大手百貨店からの大量発注を手形決済という条件で受けてしまう。韓国で実際におこった通貨危機の裏側を描いた社会派ドラマ。

リアルな表現に引き付けられる

「1997年に韓国で起こった通貨危機とIMFの支援を巡るドキュメントをドラマ仕立てにした映画。ディテールにこだわりがあり、リアルな表現もあって、引きつけられる展開」(大江さん)

おすすめ映画②『殿、利息でござる』

との利息でござるのパンフレット殿、利息でござる
中村義洋監督 2016年公開

江戸中期、財政難のため民衆に重税を課す仙台藩では、破産や夜逃げが相次いでいた。寂れ果てた宿場町の吉岡宿でも年貢の取り立てや労役で人々が困窮し、造り酒屋を営む穀田屋十三郎は、町の行く末を案じていた。そんなある日、十三郎は、町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治から、藩に大金を貸し付けて利息を巻き上げるという、宿場復興のための秘策を打ち明けられる。計画が明るみになれば打ち首は免れないが、それでも十三郎と仲間たちは、町を守るために私財を投げ打ち、計画を進める。

金融知識で弱者が強者をやりこめる!

「18世紀に仙台藩の吉岡宿で宿場町の窮状を救った町人達の記録を元にした映画で、歴史家磯田道史氏の「無私の日本人」が原作。金融知識で弱者が強者をやりこめる展開が非常に面白い映画である」(大江さん)

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