つみたてNISAは、年40万円までの投資の利益が非課税になるお得な制度ですが、「つみたてNISAの積立日は毎月何日に設定すればいいんだろう」と疑問に思ったことはありませんか? つみたてNISAの積立頻度を「毎月」に設定した場合に、どの日付に投資すればよいかを考えてみました。
積立日を「毎週」「毎日」に設定できる金融機関もある
つみたてNISAは、積立日を自由に設定できる金融機関が大半です。月単位であれば、何日に投資するかを選択可能です。そのほかにも週単位や、毎日少しずつ積み立てるという選択肢がある金融機関もあります。
ただし、細かい条件は金融機関によって異なります。これからつみたてNISAを行う金融機関を選ぶ方で、積立日を自分で決めたいのであれば、積立日に関する条件を事前に確認しておきましょう。
次章では、積立日を選ぶ基準を解説していきます。
つみたてNISAの積立日は月初? 月末? それとも……
つみたてNISAの積立日は、できることなら、投資信託がなるべく安く買えそうな日にちに設定したいですよね。
しかし、いったいどの日にちがよいのでしょうか。パッと思いつくのは、月末や月初、給料日(たとえば毎月25日)あたりでしょう。ここでは、さまざまな積立日のパターンについて、効果やメリットなどを考えてみましょう。
月末、月初に積立日を設定すると……
毎月1日は、非課税投資期間を長く取ることができるという点では有利でしょう。また、公共料金の支払いと同じく、つみたてNISAの引き落としも給料日のすぐ後にしたいのであれば、月末にするのもわかりやすいですね。
しかし、1日や30日・31日というキリの良い日付は、生活の節目ということもあり、つみたてNISAだけでなく、一般NISAや課税口座などで積立投資を行う多くの投資家たちが月末や月初を積立日にしているようです。そのため、月末・月初はほかの日と比べると、株高になりやすい傾向があります。つまり、つみたてNISAの積立日を30日~1日付近にしてしまうと、高値づかみをしてしまう可能性があるのです。月末や月初に積立日を設定するのは、できれば避けたほうがよいでしょう。
給料日である25日付近に設定すると……
つみたてNISAの積立日を、多くの会社が給料日に指定している25日付近を設定する方も多いです。月末や月初と同じく、わかりやすいという意味ではよいかもしれません。
しかし、相場の世界では、「人の行く裏に道あり花の山」という言葉があるように、周りの人とは違う行動をとることが成功の秘訣ともいわれます。給料日である25日近辺は、月末や月初と同じ理由で株価が上がりやすくなり、高値づかみをしてしまう可能性があるため、これもできれば避けたほうがよいでしょう。
つみたてNISAは「中途半端な日付」を選ぶのがいいかも
キリのいい1日や30日・31日、給料日の25日をつみたてNISAの積立日に設定すると、高値づかみしやすいため、「安いときに買う」という観点から避けた方がよいということをお伝えしました。逆に考えると、「11日」や「18日」といったような、中途半端な日付を選ぶのがよいことになります。
多くの人が投資する月初や月末、給料日を避けて、つみたてNISAの積立日は中途半端な日付に設定したほうが、もしかしたら株価が相対的に安くなる時期に買えて、高値づかみの可能性を減らせるかもしれません。
たとえば、以下のような日付です。
- 7日
- 11日
- 18日
- 21日
中途半端な日付は、覚えやすさではキリのいい日付や給料日におよばないため、「何日がつみたてNISAの積立日だったっけ?」と、忘れてしまうこともあるかもしれません。しかし、「お金を増やす」という面からみると、キリのいい日付に投資するのは、長い目で見たら不利に働くかもしれません。
長期的な運用効率を考えて、ほかの人たちと違う日付に設定してみてはいかがでしょうか。