最近値上げのニュースが多いと感じている人は多いのではないでしょうか。実は、2022年は値上げラッシュとも言えるくらいに身近なモノの値上げが相次ぐ予定です。この記事では、2022年初頭から予定されている値上げの予定をまとめて紹介します。新年は、値上げ対策として家計の見直しに着手してみてはいかがでしょうか。
- 原材料価格や人件費の高騰を背景に、2022年は値上げが多くなりそう
- 1月は食パン、菓子パン、コーヒー、2月は冷凍食品、醤油などが値上げ
- 値上げに負けない工夫を心がけ、家計に厳しい局面を乗り切りたい
2022年の主な価格改定を整理
コロナ禍が一段落し消費の活性化が期待される中で、値上げラッシュが私たちを待ち受けています。すでに発表されているだけでも、2022年から実施される値上げのニュースが目白押しです。
ここでは、食品関係を中心に身近な商品の値上げを整理してみます。
2022年1月1日~
食パン、菓子パン
山崎製パン株式会社
食パン「ロイヤルブレッド」「超芳醇」「ふんわり食パン」などが平均9.0%、菓子パン「高級つぶあん」「 ナイススティック」「ホワイトデニッシュショコラ」「ケーキドーナツ」「ルヴァンバターロール(6個入)」などが平均6.8%の値上げ実施。
コーヒー
ネスレ日本株式会社
家庭用及び業務用の「ネスカフェ」レギュラーソリュブルコーヒー製品、「ネスカフェドルチェグスト」専用カプセルの一部製品、「スターバックス®」家庭用レギュラーコーヒー製品/プレミアム ソリュブル製品を10~20%値上げ。
ネスレ日本レギュラーソリュブルコーヒー製品及びレギュラーコーヒー製品の価格改定について
2022年2月1日~
冷凍食品
味の素冷凍食品株式会社
ハンバーグ類、一部弁当類、凍菜・果実類、コロッケ類など家庭用製品を約4~13%値上げ。
ハム・ソーセージ
日本ハム株式会社
「シャウエッセン」「豊潤」などハム・ソーセージ 40品目、加工食品133品目、計173品目を5~12%値上げ。
ちくわ、すり身、冷凍食品
日本水産株式会社(ニッスイ)
「活ちくわ」「海からサラダフレーク」「おさかなのソーセージ」など家庭用すり身製品50品目)を約5〜13%値上げ。また、「ほしいぶんだけちくわの磯辺揚げ」「わが家の麺自慢ちゃんぽん」「たこ焼き18個」など家庭用冷凍食品63品目を約4〜13%値上げ。
ニッスイ家庭用すり身製品・家庭用冷凍食品・業務用冷凍食品の出荷価格改定
2022年2月16日~
醤油、豆乳
キッコーマン食品株式会社・キッコーマンソイフーズ株式会社
「キッコーマンしょうゆ(だししょうゆ含む)」は希望小売価格で約4~10%、「キッコーマン豆乳」は希望小売価格で約5~6%の値上げ。
2022年3月1日~
マヨネーズ
味の素株式会社
家庭用マヨネーズおよびマヨネーズタイプ製品の出荷価格改定を実施。2021年7月の値上げに続き、再度の値上げとなる。対象商品は「ピュアセレクト®マヨネーズ」250g、400g、600g、1kg、新鮮キープボトル200g、「ピュアセレクト®コクうま® 65%カロリーカット」360gで、値上げ幅は約3~9%。
家庭用マヨネーズおよびマヨネーズタイプ製品出荷価格改定のお知らせ
値上げの理由は原材料価格や人件費の高騰
2022年に予定されている値上げは、冷凍食品やちくわなどのすり身、毎日使う醤油など「庶民の味方」ともいうべき食品が対象となっていることに特徴があります。
ここで紹介した値上げのニュースはあくまで卸価格の上昇についてのものなので、小売店の判断で価格を据え置いたり、値下げ幅を抑えたりすることもあります。私たち消費者が購入する価格は必ずしもこの通りに上昇するわけではないことにご留意ください。
値上げの理由として多くのケースで共通しているのは、原材料価格や人件費の高騰です。また、間接的ではありますが、生産設備の燃料価格上昇、物流コストの増大も商品価格に影響を与えているようです。今後も身近な食品の値上げが想定されることから、自助努力で対応していくことが求められます。
物価上昇対策の王道といえば資産運用です。物価が上昇すると同じ金額でも買える量が減ってしまい、現金の価値は目減りします。それに対し、株式や投資信託を通じて物価上昇以上のリターンを得ることができれば資産の目減りを避けることができます。値上げラッシュを機に、資産運用にチャレンジしてみてもいいでしょう。
また、地道な節約や家計簿アプリでの無駄遣い削減も有効です。値上げに負けない工夫を心がけ、家計に厳しい局面を乗り切っていきましょう。