アイドルは10代、20代だけのものじゃない。これ、常識です。妻や母親、どんな役割があろうとも、アイドルでいちゃいけない理由なんてない。歌って踊ってみんなに元気を与えているのなら、細かいことはなんであれ立派なアイドルなんです。いま、アイドル界隈は自由でアツい! 今回は、ローカルアイドル『帰ってきたキューピッドガールズ』から、水沢有希さんに登場いただきました。
水沢有希(水沢豆腐店)さん
東京都墨田区付近をメインに活躍するローカルアイドルグループ『帰ってきたキューピッドガールズ』の一員として活躍する。アイドルネームは「水沢豆腐店(ホワイトみずさわ)」。ほかにも、リーダーの「オクヤマ化粧品店(ビューティーおくやま)」、「アイス市場(アイスいちば)」、「鳥の谷口(チキンたにぐち)」、「酒井鮮魚店(シャークさかい)」、「河野クリーニング(ブライトこうの)」、「和菓子のもくだ堂(ジャポンもくだ)」など個性豊かな仲間たちと日々ローカルを盛り上げる。
商店街の応募チラシを見て「そうだ、アイドルやろう」
いま私たちは『帰ってきたキューピッドガールズ』の聖地ともいえる、東京都墨田区の「キラキラ橘商店街」に来ています。目の前には現役アイドルの水沢有希さんこと、水沢豆腐店さん。早速アイドルオーラに当てられてしまっていますが……。本日はよろしくお願いします。
水沢豆腐店 そんな恐縮です。こちらこそよろしくお願いします!
水沢さんはオーディションで『帰ってきたキューピッドガールズ』に加入されたと聞いております。その経緯を簡単に教えていただけますでしょうか。
水沢豆腐店 ちょうど昨年の4月ごろにメンバー追加の募集をかけていたんです。この「キラキラ橘商店街」でも募集のチラシがたくさん配られていました。実は私、ここから家が近いもので、買い物途中にそのチラシをもらったのが転機でした。
じゃあ元々『帰ってきたキューピッドガールズ』の存在はご存知だったんですね。
水沢豆腐店 知っていました。パフォーマンスしている姿も見たことあります。
だから、チラシをもらってまず「なんか面白そう」と思っちゃったんです。
私、元々好奇心が強いほうで、ボランティアもやってみたいなと丁度思っていた時期でもあるんです。“地域を活性化する”という意味では、このアイドル活動はボランティアに近いものと感じています。
自分がそのポジションにふさわしいか、普通は悩むかもしれませんが、そこは相手が判断することなので考えても仕方がないかなと……。
「なるようになれ」という一心で応募してみたという感じです。
でも、いまのアイドル界はかなり激戦区です。 実際のところ、倍率も相当だったのでは?
水沢豆腐店 いえいえ、そうでもなかったらしいです(笑)。
そのときは3名の応募だったとか……。
そうなんですか!? 応募の条件などは何かあったんですか?
水沢豆腐店 『帰ってきたキューピッドガールズ』は長く活動しているユニットなので、結成当初からメンバーの平均年齢もだいぶ上がっていたようなんです。
そこで、今回の応募には「平均年齢をアラフォーからアラサーへ!」というテーマがあったんです。
なので、条件は「自称35歳以下」。あとは、「明らかな激しい加工をしていない写真」を貼るように指示がありました。
条件からしてユニークです(笑)。
水沢豆腐店 私、履歴書に「25歳~35歳(自称)」って書いたんです。
あと、写真も「誰が見てもアウトな加工はNG」ということで、いい感じに軽く加工した写真をチョイスしたんです。
それが、他のメンバーのツボに入ったみたいで。
そのときは、「自分をよく見せるラインをちゃんと知っている」という評価をいただきました(笑)
ただただ素敵に撮った写真だと面白くないとのことで。
逆に激しく加工してしまうと、実際会ったときにつらいですもんね……。そのへんのさじ加減って案外難しいのかもしれません。
水沢さんはご結婚されてお子さんもいらっしゃるとのことですが、アイドルになると決まって、ご家族はどのような反応でしたか?
水沢豆腐店 シンプルに「大丈夫?」と心配されました(笑)
というのも、他のメンバーは劇団の俳優や元舞台経験者ですが、私は演劇も舞台も、もちろんアイドルの経験はゼロですから……。
私が「とりあえず衣装があればそれらしくなるから」と伝えたら、夫は「じゃあ、頑張って」と。反対されるなんてことは全くなかったです。