働き盛りでもあり、キャリアアップや新しいパートナーとの生活など、ライフステージの転換期となりやすい30代。いざという時の費用に備える生命保険も気になってくる頃ではないでしょうか。今回は30代男性の保険選びのポイントを見ていきましょう。
- 30代男性の入院患者数は20代の約2倍。うつ病などが多いことも特徴
- 病気やケガの治療による入院に備えつつ、長期間働けなくなった時への備えも
- 家族がいる人は死亡保険も検討。定期保険なら保険料が割安
短期・長期どちらの入院にも対応できるように
30代になると、20代の頃と違って健康診断の結果で要再検査となるなど、健康状態の心配が出てくる人もいるでしょう。
20代の頃に比べて責任ある立場になる人も増えてくる年代ですから、そうしたプレッシャーから心身に不調が出てしまうこともあるかもしれません。特に連休明けの今は疲れやすい時期ですので、無理をしてそこから体調を崩してしまう人もいるでしょう。
生命保険は、病気やケガで入院・手術を経験していると入りづらくなってしまいます。厚生労働省「患者調査」によると、30代男性の入院患者数は20代に比べて、2倍近くに上がっています。特に病気のリスクは年齢に比例して上がっていくのが一般的ですので、早いうちに入院や手術に備えられる医療保険を検討しておきましょう。
30代になって患者数が増えてくる病気はいくつかあります。同じく「患者調査」を見てみると、統合失調症や躁うつ病などの気分障害を含む「精神及び行動の障害」、「神経系の疾患」、「消化器系の疾患」などは、30代男性の患者数が多いようです。
「消化器系の疾患」だと平均在院日数が約6日と比較的短めですが、「神経系の疾患」は約23~34日、「精神及び行動の障害」では約81日~99日と長期間にわたることも。現在、入院は短期化が進む傾向にあるようですので、短期・長期どちらの入院にも対応できるかチェックしておくと安心かもしれません。
また、大きな病気をした時に保険料の払込が免除される特約を付けておけば、以降の保障を確保しつつ月々の支払い負担を抑えられる可能性がありますので、こちらの記事を参考にしてみてください。
保険商品名 | 保険会社 | 保険種類 | ここがポイント! |
---|---|---|---|
医療保険 EVER Prime |
アフラック | 医療保険(終身) | 日帰り入院を含む5日以内の入院でもまとめて 10日分の給付金を、3年ごとに健康祝金として 入院給付金日額の5倍を受け取れる |
終身医療保険 プレミアムDX |
チューリッヒ生命 | 医療保険 (終身) |
ストレス性疾病で支払限度日数以上の入院を した場合も保障される特約を追加できる |
じぶんへの保険3 | ライフネット生命 | 医療保険 (終身) |
日帰り入院を含む5日以内の入院でも、 まとめて5日分の給付金を受け取れる、 また入院と手術のみのシンプルな コースも選べる |
※ここでは保険商品の概要をご紹介しています。詳細は、保険会社のサイトやパンフレットなどを必ずご確認ください。
長期間働けなくなった時にも備えを
入院が長期間にわたる可能性を考えると、その間の収入減少も心配ですよね。
職場で協会けんぽなどの健康保険に加入している人であれば、傷病手当金を最長で1年6カ月受け取れます。しかし、受け取れる金額は給与の約3分の2ですので、普段の手取りより少ない額になる可能性があります。また、国民健康保険の場合は、原則として傷病手当金は受け取れません。
新年度に入ったのを機に、ご自宅の購入などをして、転居をしたばかりという人もいるかもしれません。あるいは転職や開業などをして、貯金が少なくなっていたり、国民健康保険に切り替えていたりする人もいるでしょう。安心して療養が出来るように、月々の支払いが滞らないように対策しておくことも考えてみましょう。
療養中の収入減少をカバーするためにある保険が、就業不能保険です。一定期間、保険会社所定の就業不能状態が続いた場合に給付金を受け取れます。最近では精神疾患を原因とした長期療養でも給付金を受け取れるものも増えてきているので、注目です。
保険商品名 | 保険会社 | 保険種類 | ここがポイント! |
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病気やケガで 働けなくなったときの 給与サポート保険 |
アフラック | 就業不能保険 | 給付金の受け取りが発生しないで 満期を迎えると、長期給付無事故 支払金を受け取れる |
アクサダイレクトの 働けないときの安心 |
アクサダイレクト生命 | 就業不能保険 | 精神疾患で一定期間以上の入院や 障害等級2級以上の認定を受けた 場合に給付金を受け取れる |
働く人のたより | SBI生命 | 就業不能保険 | リスクに合わせて、全疾病型・ 3疾病型・がん保障型の3つ から選択できる |
※ここでは保険商品の概要をご紹介しています。詳細は、保険会社のサイトやパンフレットなどを必ずご確認ください。
パートナーや子どものための死亡保障も考えてみる
パートナーや子どものいる方であれば、死亡保険も考えておきましょう。公的な保障としては遺族年金などもありますが、パートナーの当面の生活費や住居費、子どもの教育費などをすべて賄うことは難しいでしょう。ご自身にもしものことが起きた際に、生命保険でまとまった金額を受け取れるようにして、経済的な安心をご家族に遺せれば安心できそうです。
基本的に、保険金額を大きくすればするほど、保険料は高くなっていきます。しかし、ご家族の人数が多いほど、必要な金額も大きくなっていきます。定期保険であれば、保険期間が一定期間に絞られている分、まとまった金額をある程度手頃な保険料で準備できますので、検討してみてください。
保険商品名 | 保険会社 | 保険種類 | ここがポイント! |
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クリック定期!Neo | SBI生命 | 定期保険 | 保険金額を300万円から設定可能 |
アクサの「大型保障」の 定期保険 |
アクサ生命 | 定期保険 | 入院や手術を受けた際の保障も 特約で追加できる |
かぞくへの保険 | ライフネット生命 | 定期保険 | 保険期間を90歳など長期間に 設定することも可能 |
※ここでは保険商品の概要をご紹介しています。詳細は、保険会社のサイトやパンフレットなどを必ずご確認ください。
死亡保障の金額は、ライフステージの変化などによって定期的に見直すようにしましょう。例えば、お子さんが大きくなっていけば遺しておきたい教育費も減っていきますし、物件購入時に死亡後のローン返済が不要になる団体信用生命保険(団信)に加入していた場合は住居費の心配がなくなります。
自分のために必要なお金は何か? 家族のために必要なお金は何か? 定期的に考えるようにしておきたいですね。