日本株の代表的指数である日経平均株価がバブル崩壊以前の高値を更新できていないのに対し、アメリカのNYダウやS&P500は長期的に最高値を更新し続けています。本記事では、米国株投資の魅力と始め方について解説します。
- ダイナミックな成長を遂げる企業が多い点が、米国株投資の最大の魅力
- 米国株投資を始めるためには、外国株取引口座を開設する必要がある
- 取扱銘柄数、取引手数料、注文方法の種類、その他サービスなどに注目
ダイナミックな成長が米国株投資の魅力
Apple、Amazon、Google、Netflixなど、アメリカには世界の人々の生活を変えてしまうような革新的なサービスを提供している企業が多くあります。
世界で活躍する企業は、売り上げも利益も桁違いです。ダイナミックな成長を遂げる企業が多い点が、米国株投資の最大の魅力といってよいでしょう。
また、米国企業は日本の企業に比べ、株主を重視する姿勢が強いことも投資家にとっては好感が持てる部分といえます。米国企業は利益を配当に回す傾向も強く、長期で保有することで利益を得やすい点が特徴です。
また、米国株は日本株のように100株で1単元というような購入単位はありません。1株ずつ買えるため、少額でも様々な企業に投資することが可能です。
米国株投資の始め方
米国株投資を始めるためには、外国株取引口座を開設する必要があります。外国株取引口座とは、外国株式や外国債券、外国投資信託を購入する際の口座のことで、日本の株式口座とは別に開設します。
これから外国株取引口座を開設するのであれば、コストを重視するならネット証券がよいでしょう。米国株の取引は日本株の取引よりも手数料が高い傾向にあるため、取引手数料の低い証券会社で取引することが、利益の向上につながります。
証券会社を選ぶ際は注文方法が豊富か否かも重要です。米国株は日本時間の夜中に動くため、リスク管理に役立つ注文方法を豊富に用意している証券会社が有利でしょう。
おすすめのネット証券5社
ここからはおすすめのネット証券5社の特徴について解説します。
SBI証券
米国株の取扱銘柄数:約5000銘柄
取引手数料:約定代金の0.495%(税込み)
SBI証券は国内最大手のネット証券会社です。大手証券だけあって、取り扱い銘柄が豊富な点が魅力です。米国株だけでなく、ベトナムやインドネシアなどアジアの株式市場にも投資できます。アメリカだけでなく幅広い国や地域に投資がしたいという人にもおすすめです。
マネックス証券
米国株の取扱銘柄数:約5000銘柄
取引手数料:約定代金の0.495%(税込み)
マネックス証券は米国株の取り扱い銘柄と注文方法が豊富です。米国株式市場は日本時間の夜間にオープンしているため、多彩な注文方法を使ってリスク管理を行いたい人におすすめのネット証券です。
楽天証券
米国株の取扱銘柄数:約4800銘柄
取引手数料:約定代金の0.495%(税込み)
楽天証券は、手数料の1%が楽天スーパーポイントに還元できる点が魅力です。普段から楽天のクレジットカードや楽天市場でお買い物をしている人にとっては、うれしいサービスといえるでしょう。米国株以外にも豊富に商品が揃っているため、米国株以外の投資にチャレンジしたい人にもおすすめです。
DMM.com証券
米国株の取扱銘柄数:約1600銘柄
取引手数料:一律0円(為替手数料が別途必要)
DMM.com証券は、米国株の取引手数料が一律0円となっている点が最大の魅力です(ただし、円貨決済に伴い1ドルあたり25銭の為替手数料が売買時に発生します)。取り扱い銘柄数は他のネット証券に比べ少ないですが、手数料を抑えて取引をしたい人にはおすすめです。
PayPay証券
米国株の取扱銘柄数:約140銘柄
取引手数料:「基準価格」に0.5%or0.7%を乗じた価格(スプレッド)
PayPay証券は相対取引を採用しており、どの企業でも1,000円から購入できます。相対取引とは証券会社が株を保有し、顧客は証券会社から株を購入する仕組みです。相対取引を活用することで、0.5株など1株未満での取引が可能となります。
PayPay証券は取り扱い銘柄数が少ないというデメリットもありますが、有名企業を中心に投資するならさほど気にならないでしょう。少額から取引できることもあり、初心者におすすめのネット証券です。
CFDで米国株、という選択肢も!
LINE証券では、2022年1月からCFDを使った米国株投資がスタートしています。
CFD取引(差金決済取引)とは、現物の売買をせず利益や損失分のみを決済する形で行う取引です。多額の資金を用意しなくても取引ができるというメリットがあります。
LINE証券のほかにも、米国株の個別銘柄をCFDで扱う証券会社があります。CFD取引でも米国経済の成長の恩恵が受けられますので、1つの選択肢として考えてもよいでしょう。