2007年のiPhone発売以来、社会に普及していったスマートフォン。徐々に性能がアップしていきできることが増え、今では公私どちらでも必需品になっているという人も多いでしょう。そうなると、故障などして使えなくなってしまった場合の影響も大きいものです。そんなもしもの時への備え方について考えてみましょう。

  • 突然のスマホ故障に備えるスマホ保険。月額数百円で加入できるものも
  • 破損や汚損以外にも、水没、データ復旧、盗難、紛失なども対象となる保険もある
  • 端末補償サービスもあるが、利用に一定の制限がある場合もあるので注意が必要

手放せないスマートフォンの修理費などに備えられる保険

スマートフォンは、高性能になると同時に価格も高額な傾向にあります。最近ではiPhone14シリーズが、前世代のiPhone13シリーズよりも大幅に値上がりしたニュースでも話題になりました。

スマートフォンは、その性能ごとにハイエンド・ミドルレンジ・エントリーモデルといったように分類されることが多くなっています。一般的には性能が高くなればなるほど価格も上がり、ハイエンドモデルのものになると10万円、さらには20万円を超えるモデルも出てきています。

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高額な分、一度購入したら長く使用し続けたいと考える人も多いでしょう。しかし、そうなると怖いのが本体の破損や故障です。もしも修理を必要とする場合、その内容やスマートフォン機種にもよって異なりますが、数千円~数万円の修理費用がかかる可能性もあります。突然の故障と思いがけない出費のダブルパンチは、気持ちにもお財布にも厳しいものです。

水没したスマートフォン
水没で起動しなくなった……。故障と思いがけない修理費が重くのしかかる

もしもの時のスマホ修理費用を補償するスマホ保険

そうした費用に備えるための「スマホ保険」も登場しています。スマホ保険は、主にスマートフォンの修理費用を補償額の範囲で受け取れる保険です。保険料は月額数百円で保険期間は1年と短期に設定されているのが一般的です。

補償されるのは破損・汚損に関する修理が主ですが、水没やデータ復旧、また盗難や紛失、修理不能時にも保険金を受け取れるものもあります。補償額は1事故あたり5~10万円、通算で10~20万円までなどで設定されているものや、年間10万円までとしているものなどがあります。また、保険商品によっては一定の自己負担金額が設定されているものもあります。

補償対象のスマートフォンは1契約1台が原則ですが、タブレットパソコンやワイヤレスイヤホンなども副端末として補償対象に加えられる保険も出てきています。いろいろな機器を日常的に利用している人にとっては、嬉しい補償となるでしょう。

トラリピインタビュー

スマホ保険の商品一例
保険会社 保険商品名 概要
Mysurance スマホ保険 学生向けの商品ではSNSトラブル時の弁護士費用補償が付く
さくら少額短期保険 モバイル保険 提携するリペアパートナーでの修理であればキャッシュレス修理が可能な場合も
株式会社ギア スマホの保険証 主端末1台に加えてワイヤレスイヤホンなど副端末4台まで補償対象にできる

※ここでは保険商品の概要を説明しています。詳細は各保険会社のウェブサイトやパンフレットなどを必ずご確認ください

メーカーの保証を利用する方法も。利用回数などの制限に注意

各携帯電話会社やスマートフォンメーカーでは、端末補償サービスを用意している場合があります。それに契約をしておくことで、もしもの時の費用を軽減することができるでしょう。

端末補償サービスに申し込むことで、修理費用の無料化あるいは割引を受けられたり、新しい端末との交換費用を5,000円などに軽減したりできるサービスを受けられます。スマートフォンの購入時あるいは購入から一定期間の間などに申し込む必要があり、それ以降はサービス加入ができないという会社もあるようです。

端末の種類によってサービス契約料金が異なる場合もあり、月々の支払い額が1000円以上となる場合もあります。また、年間の補償利用回数が1回までなどに限定されている場合もありますので、補償を利用するのはここぞという時だけとすることになりそうです。

一方で、スマートフォンで不正決済が発生した際の補償や、紛失時の位置検索サービスなど、スマホ保険にはないサービスを利用できる場合もあります。スマホ保険の補償内容と比較して、どちらがより自分に必要な補償を用意できるか、あるいは両方あった方が良いのかなど、検討してみると良いでしょう。

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