“おひとりさま”のリスクとは?

かつて日本の標準世帯といえば夫婦と子ども世帯でした。しかし、晩婚化の進展などで夫婦と子ども世帯の割合が減少する一方、代わって増加しているのが単身世帯、いわゆる“おひとりさま”です(図表)。この日本の新たなスタンダードになった“おひとりさま”が生きていくうえでのリスクや備えをシリーズで解説したいと思います。

【図表】世帯割合の推移

出所:国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計(全国推計)」(2018年)

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最初のリスクは万一の病気やケガです。病気やケガは誰にとってもリスクになりますが、長期の入院や治療による収入ダウン、無収入になったときの深刻度は、一般的に夫婦世帯よりおひとりさまのほうが高くなります。夫婦世帯であれば、もう一方の収入でカバーすることができますが、パートナーのいない“おひとりさま”にはそのようなサポートが期待できないからです。親や兄弟姉妹がいない、疎遠になっている場合、深刻度はさらに高まります

仕事を失い、収入を失う事態に備える「就業不能保険」

会社員や公務員であれば、傷病手当金制度によって給与の3分の2の額を最長1年6カ月受け取ることが可能です。しかし、それ以上働けなくなり、仕事も失った場合には収入がなくなってしまいます。自営業やフリーランスの人は、そもそも傷病手当金制度が利用できません。
そこで頼りになるのが「就業不能保険」です。働けない状態と認められれば満期まで毎月保険金が支払われます。傷病手当金制度が使えない自営業やフリーランスの人や、長期に渡って就業不能になったときのお金が心配な人は検討してみてはいかがでしょうか。

なお、民間の保険には万一の病気やケガに備える医療保険がありますが、こちらは入院費や治療費をカバーする目的の保険になります。支払日数に限りがあり、自宅療養などの場合は保障外になってしまいますので、どちらに重点を置くのか考えて加入しましょう。