「預金なら安心」って本当なの? 「元本保証」って、実際に何を保障してくれるの? 実は、現金にもリスクが潜んでいるのです。本連載ではそんな「現金のリスク」を切り口に、お金のほんとうの価値を守るための資産運用について考えていきます。今回は近年のトレンドでもある、自動運転やAIに代表される「テーマ型」の投資信託について考察します。

アニメで描かれたAIや宇宙開発の未来

読者の皆さまは、「AI」(人工知能)という言葉をお聞きになると、どのようなイメージをお持ちになりますか?

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「AIに仕事を奪われて、職を失ってしまうのでは?」というネガティブなイメージを抱く方もいらっしゃるでしょう。
「自動運転の車が増えれば、交通事故がなくなるかも」というポジティブな期待もありますよね。

筆者は、AIと聞くと「宇宙開発」を思い浮かべます。
筆者と同年代の読者の方は、人型のマシンが撃ち合うアニメをご記憶されている方もいらっしゃるかと思います。
そのアニメでは、「行けファ○ネルたち!」と、パイロットの脳波だけで武器をコントロールできてしまったり……。
AIの技術が進歩すれば、自動車や家電など身の回りの機械が、まるで自分の脳波で操作しているかのような感覚で動いてくれる時代が来るかもしれません。「ニュー○イプ」という言葉が現実になりそうな予感でわくわくしているのは、筆者だけでしょうか?

人型ロボット
1980年代はさまざまなロボットアニメが少年たちの心をわくわくさせてくれました(画像はイメージです)

期待や夢をお金に変えるテーマ型ファンド

さて、「ファンド」とも呼ばれる投資信託の中には、そうした期待や夢を詰め込んだ商品もあります。

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例えば、自動運転の自動車を開発するメーカーやIT企業の株式に投資するファンド。名前に「自動運転」や「モビリティ」が含まれる商品がそうです。
あるいは、広くAI開発企業の株式をファンドにした「AIファンド」。
そして、本当に「宇宙世紀」が実現してしまうかもしれない(?)、宇宙開発関連企業の株式に投資する「宇宙開発ファンド」などがあろうかと思われます。

自動運転、AI、宇宙開発など、特定のテーマに沿った企業に投資する投資信託は「テーマ型ファンド」と呼ばれます。
テーマ型ファンドって、何か、こう、わくわくしてきませんか……って、筆者だけでしょうかね? 筆者と同じ世代の方なら、広い宇宙空間を人型のマシンが駆けめぐる未来を想像する方もいらっしゃるのでは?

投資とは未知の未来にお金を託すこと

ところで、投資は預金と違って、株式や投資信託などに投じたお金が将来どうなるかは誰にもお約束はできませんし、誰も保証してくれません。なぜでしょうか?
そもそも、投資とは「未知の未来への投資」だからです。

ですので、やっぱり将来に少しでも期待ができるところや、夢を持てる世界に投資をしたい、夢のあるファンドにお金を託したいと思うのは、当然のことでしょう。
となると、やはり、自動運転やAI、宇宙開発などのテーマ型ファンドには期待したくなりますし、夢がふくらみますよね。

自動運転車
自動運転車が普及すると、世の中は大きく変わりそう

筆者も(趣味の延長ではなく、仕事として真面目に)投資の相談を承ることがあります。相談の中で、お客様にとって期待とともに夢がふくらむようなお話になりますと、お客様の瞳はまばゆいばかりに光り輝いていらっしゃいます。
中には、ご自身のご幼少時の夢を語り始めるお客様まで……。何度かお会いしているお客様でも、ここまで盛り上がったことはないぞ、というくらいに熱く語ってくれたことがありました。