ETF選びには『東証 マネ部!』を使う!

個人投資家は、自分が投資すべきETFをどのように選べばいいでしょうか? というのも銘柄のラインアップが豊富なのがETFの魅力の一つですが、それがかえってわかりにくかったり、選びにくかったりするような……。

永井 確かにそうかもしれません。そんな時こそ、『東証 マネ部!』『銘柄検索』機能をご活用ください。調べたい銘柄がすでに決まっている方であれば、ダイレクトに銘柄名や証券コードで検索すれば、その銘柄に関する詳細な情報を見られます。

一方、どんな銘柄があるかということから調べたい場合は、『ETFの種類から探す』というボタンをクリックしてください。『国内株ETF』『外国株ETF』など、投資対象ごとにボタンが出ます。気になる投資対象を選んでクリックすれば、さらに細分化して検索することができます。

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【図表4】さまざまな条件から検索できる『東証 マネ部!』東証マネ部の画面①

東証マネ部の画面②

なるほど。『外国株ETF』をクリックすると、次に『全銘柄』『テーマ別』『先進国』など、より絞り込んだ検索ができますね。

永井 ええ。検索結果を確認すると、該当するETFが銘柄コード順に出てきます。ここでさらに「並び替え」を選択することで、『分配金利回りが高い順』『最低買付金額が低い順』『運用コスト(信託報酬)が低い順』『年間騰落率が高い順』といった条件で、より魅力的なものから順番に並び替えることができます。

【図表5】条件検索後も複数の切り口で並べ替え可能東証マネ部の画面③

『東証 マネ部!』を使いこなせば資産形成はもっと楽しくなる

これはいいですね。例えば、TOPIXに連動するETFは8本あるので、条件を絞り込めばより自分のニーズにふさわしい1本を選ぶことができます。銘柄を選ぶ際には、特にどのような点に着目すべきでしょうか。

永井 それは人それぞれ異なると思います。東証としては、ETFを長期の資産運用の手段として活用してほしいという思いもあります。その意味で、運用コスト(信託報酬)は確認すべきポイントの一つと考えます。長くETF投資を継続していただくには、コストが低いことも重要です。条件検索機能を使えば、上からコストが低い順に表示することも可能です。

ただし、いくらコストが低くても、それだけで投資判断するのは拙速です。例えば、ファンドの規模である「純資産総額」がどの程度なのか、あるいは売買が活発に行われているかという観点で「平均売買高」なども確認した方が良いでしょう。

そして、パフォーマンスを確認することも重要です。同じ指数に連動するETFなら大きな差は無いかもしれませんが、例えば米国株に投資したいという大まかな希望だけで比較検討する場合には、連動する指数の内容とそのパフォーマンスを確認する必要があるでしょう。例えば「S&P500指数」と「ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価」と「NASDAQ-100指数」は、いずれも米国株式の指数ですが、構成銘柄数も内容も大きく異なります。当然、パフォーマンスも違ってきます。

永井氏の写真③

『東証 マネ部!』の「銘柄検索」は、使いこなせると資産形成がいっそう楽しくなりそうですね。

永井 ありがとうございます。「銘柄検索」は、タイムリーな投資情報と比較検討などの機能性が両立している機能と自負しています。また、本体サイトの『東証 マネ部!』については、ETF以外にも、身近なお金の話から、プロが教える資産形成のノウハウまでわかりやすく解説し、さまざまな資産形成法も紹介するサイトです。ぜひ、ご活用いただければと思います!

最後に最近、特に注目されているETFがあれば、ぜひ教えてください。

永井 最近、個人投資家の方からお問い合わせが増えているのは、金(ゴールド)のETFです。注目度が高まっているとも言えるでしょう。コロナショック時には、金価格も一時的に下落しましたが、他の資産に比べると回復も早く、足元ではニューヨーク金先物が9年ぶりの高値を更新したこともニュースになりました。今回の危機で改めて「有事の金」が実証された、と考える人も増えている気がします。

金投資は、金現物から投資信託、先物まで幅広い選択肢がありますが、金ETFのメリットとしては、保有コストが安く、少額から投資ができ、また、現物を保有することで生じる盗難などのリスクもありません。その点に魅力を感じ、ポートフォリオの中に少額だけ、守りの資産として金ETFに投資をする、そのように考える人も増えているようです。

先進国の株式といった資産形成の主力の資産から、金のように有事の時に価値が高まる守りの資産まで、ETFなら手軽に投資できて本当に便利です。

永井 その通りです。ETFだけで有効な分散投資のポートフォリオを作ることもできます。コロナショック以降、ネット証券の口座開設数が増加しており、日本では資産形成への注目度が非常に高まっています。投資経験者はもちろん、これから投資を始める方々にも、資産形成の手段の一つとして、ETFという利便性が非常に高く、ラインアップも豊富な商品があるということをぜひ知ってもらいたいです。東証としても、ETF投資の利便性を高めるための取り組みや改善を継続していきますので、ぜひご期待ください。

わかりました。今後ますます日本のETF市場が成長していくことを期待しています。今日はどうもありがとうございました。

(注)インタビュー内容は、取材日時点(2020年7月3日)の情報および見解であり、現在とは異なる場合があります。

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