30代前半の筆者、今年は乳がん検診と子宮がん検診を受診してきました。前回は乳がん検診についてご紹介しましたが、今回は子宮がん検診についてご紹介します。

  • 子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんの2種類がある
  • 子宮がんは自覚症状がないことが多いため20代から検診を受けるべき
  • 定期的な検診が早期発見と早期治療につながる

罹患データから学ぶ子宮がんとは?

子宮がんとは女性特有のがんで、国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」(全国がん登録)によると、日本人女性の罹患するがんで5番目に罹患数の多いのが子宮がんです。

子宮がんには2種類あり、子宮の入口付近に近い箇所(頸部)にできるものを子宮頸がん、頸部より奥(体部)にできるものを子宮体がんといいます。どちらも20代後半から罹患数が増えはじめ、子宮頸がんは40代、子宮体がんは50代が特に罹患数が多くなっているようです。

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【図表1】子宮頸がん・子宮体がんの年齢別罹患数(2017年)
子宮頸がん・子宮体がんの年齢別罹患数の推移国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」(全国がん登録)を基に筆者作成

子宮頸がんは自治体などで行われる対策型検診が最初に導入された頃から検診対象となっており、20歳以上の女性は2年に1回は受診をすることが推奨されています。

子宮頸がんの初期は自覚症状がないことも多いようですので、成人をしたら検診を受けるようにしたいですね。興味のある人は、お住いの自治体のウェブサイトで検診申し込み方法を調べてみてください。

子宮がん検診を実際に受けるとこんな流れになります

さて、今回筆者は乳がん検診と一緒に子宮がん検診を受けてきました。対策型検診の場合は無料または少ない自己負担で受診ができます。筆者が受けたのは任意型検診でしたので、費用として約11,000円かかりました。費用負担を抑えたい場合は、対策型検診を受診しましょう(対策型検診、任意型検診については前回の乳がん検診の記事をご参照ください)。

検査室に入ったらまず、下着やズボンなど下半身の着衣を全て脱ぎ、椅子型の検診台に座ります。検診台に座ると自動で上体が倒れ、足が持ち上がった姿勢になります。恥ずかしく感じるかもしれませんが、カーテンが閉められていますので、医師や看護師とは顔を合わせないで済むことがほとんどです。

筆者の受けた検査内容は、内診(子宮と卵巣の状態を医師が確認する)、細胞診(子宮の細胞を採取し検査する)、コルポスコープ診(子宮頸部の状態を拡大鏡で確認する)、経膣超音波検査(子宮・卵巣の状態をエコーで確認する)の4種類です。

いずれも膣を経由して検査を行いますので、妊娠中・生理中などは検査の実施が難しい、または病院への事前相談が必要な場合がありますのでお気を付けください。

検査では器具の挿入や、状態観察を行いますので、腹部に圧迫感や多少の痛みを感じたり、軽い出血が起きたりもします。力んでいると痛みを感じやすいそうですので、手と足の力を抜いて、息を吐いて受けてみてくださいね。

検査はそこまで時間がかからず、5分~10分程度で終了します。医療機関によっては検査室などに、出血時用のティッシュやパンティーライナーを置いている場合もありますが、念のため自分で用意しておくと安心かもしれません。

子宮がん検診のイメージ子宮がんは自覚症状がないことも多いので定期的な検診が不可欠

定期的な検診と、自覚症状があった時の受診が大切!

子宮がんは自覚症状のない場合もあるようで、検診を受診して発見されることが多いようです。痛みや不正出血といった自覚症状がある場合にはすぐに病院で診察を受け、自覚症状が無い場合も定期的に検診を受けることががんの早期発見、早期治療のためには大切です。

また、子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)と呼ばれるウイルスに感染することで罹患リスクが高まるといわれています。HPVへ備えるためのワクチンもありますので、検診とワクチン接種で二重に備えるという方法も検討しておきたいですね。

※今回ご紹介したのは個人の体験談です。検査についての詳細や不明点は各医療機関、検査機関へご相談ください。

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