先進国としての安定性を築きながら、今なお成長し続ける米国経済。投資を成功させるうえで、アメリカは無視できない存在です。特に、市場平均以上の値上がりを目指す米国株アクティブファンドはぜひとも押さえておきたい投資手法といえるでしょう。本記事では代表的な米国株アクティブファンドを5つご紹介します。

NYダウやS&P500を上回る収益を狙う

米国株はリーマン・ショック以降、順調に成長を続けています。新型コロナウイルスの感染拡大により停滞した時期もありましたが、すぐに株価は上昇基調に戻りました。今後も米国経済は成長を続ける可能性が高いといわれています。

しかし、米国経済全体が常に調子がよいわけではありません。相場全体が上昇していく際は、銘柄選定を慎重に行わなくても利益を出せる可能性が高いでしょう。一方で、経済全体が停滞局面に入る際は、銘柄選定を慎重に行わなければ利益をあげることができません。

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市場全体の平均よりも高いパフォーマンスを目指す投資信託が「アクティブファンド」です。ここでは直近の運用成績が良好で、銘柄選定が成功しているアクティブファンドを紹介します。

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信

『アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信』は良好な運用状況が評価され、近年急激に純資産を伸ばしている米国株のアクティブファンドです。

大型のグロース株(成長株)へ投資をするファンドで、組み入れ銘柄はマイクロソフト、アルファベット(グーグルの持ち株会社)、アマゾン、フェイスブック、VISAなど、日本でもなじみのある企業が多くみられます。本ファンドは外部環境によらず長期間成長し続けることが期待できる銘柄を選定しており、長期投資に向いているファンドといえます。

本ファンドは4つのコースに分かれており、「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」が最も純資産残高が多く、2021年12月3日時点では1兆5000億円を超える、国内で最大規模の投資信託(ETFを除く)となっています。

トラリピインタビュー

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型

  • 資産運用会社:アライアンス・バーンスタイン
  • 純資産総額:1兆4274億円
  • 設定日:2014年9月16日
  • 騰落率:252.3%(設定来)
  • 信託報酬:1.727%(年率、税込)

(データは2021年10月末時点)

netWIN GSテクノロジー株式ファンド

『netWIN GSテクノロジー株式ファンド』は、テクノロジーの発展によって恩恵を受ける米国企業の株式へ投資をしているファンドです。長期にわたって成長性の高い事業に投資をするため、個別銘柄の分析を重視する「ボトムアップ手法」で銘柄を選定しています。

Aコースは為替ヘッジあり、Bコースは為替ヘッジなしです。

本ファンドが設定された1999年以降、為替が円安ドル高に動いたこともあり、2021年10月末時点でAコースは設定来の収益率が181%、Bコースは348%とBコースのほうが高いパフォーマンスを維持しています。

netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)

  • 資産運用会社:ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント
  • 純資産総額:7944億円
  • 設定日:1999年11月29日
  • 騰落率:347.9%(設定来)
  • 信託報酬:2.09%(年率、税込)

(データは2021年10月末時点)

フィデリティ・米国優良株・ファンド

『フィデリティ・米国優良株・ファンド』は、1998年に設定された歴史のある投資信託です。本ファンドは情報技術・ヘルスケア・一般消費財・サービス・金融など、さまざまな分野から優良企業や将来の優良企業を個別に選定して投資を行っています。

本ファンドで優良株とされているものは、時価総額が大きく、業界内で一定の地位を築くことができており、安定的な収益をあげている企業です。成長株のような急激な値上がりは期待できず、値上がり幅はS&P500指数より小さいですが、安定的な運用を重視し、短期的な値動きが抑えられているのが特徴です。成長株のファンドを中心に投資をしている方にとっても投資対象分散として利用できるファンドだといえるでしょう。

フィデリティ・米国優良株・ファンド

  • 資産運用会社:フィデリティ投信
  • 純資産総額:522億円
  • 設定日:1998年4月1日
  • 騰落率:271.0%(設定来)
  • 信託報酬:1.639%(年率、税込)

(データは2021年10月末時点)

次世代米国代表株ファンド(愛称:メジャー・リーダー)

『メジャー・リーダー』はNYダウを参考に「次世代の米国経済の主役となり得る」企業を30銘柄程度に絞って投資をしているファンドです。本ファンドでは企業規模や収益性と業界動向が選定基準となっています。

個別に成長が期待できる銘柄を選定しており、設定来のパフォーマンスは2021年10月末時点でベンチマークであるNYダウを大きく上回っています。詳細な企業分析による銘柄選定が功を奏しているといえるでしょう。ファンドマネージャーの判断で、銘柄は順次組み替えていくため、常に成長が期待できる銘柄に投資をし続けることが可能です。

次世代米国代表株ファンド(愛称:メジャー・リーダー)

  • 資産運用会社:三菱UFJ国際投信
  • 純資産総額:495億円
  • 設定日:2013年5月28日
  • 騰落率:198.7%(設定来)
  • 信託報酬:1.595%(年率、税込)

(データは2021年10月末時点)

明治安田米国中小型成長株式ファンド

『明治安田米国中小型成長株式ファンド』は、米国の中小型株(時価総額が比較的小さい企業)を対象に投資をしているファンドです。中小型株は短期的な値動きが大きいため、リスクも大きくなりますが、成長による大きな値上がりが期待できます。

銘柄選定はまず、業界の成長性を定量的に分析し、銘柄を500程度に絞った後で、個別企業の競争力や財務分析を行い、最終的には60~90銘柄程度に絞っています。

2012年の設定来のパフォーマンスは、2021年10月末時点で471%(分配金再投資基準)と高いパフォーマンスを誇ります。当ファンドは価格変動が大きくリスクは高いものの、今後も良好なパフォーマンスを期待したいところです。

明治安田米国中小型成長株式ファンド

  • 資産運用会社:明治安田アセットマネジメント
  • 純資産総額:327億円
  • 設定日:2012年1月31日
  • 騰落率:471.3%(設定来)
  • 信託報酬:2.09%(年率、税込)

(データは2021年10月末時点)

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