投資を始める際は、当然ながら誰もが成功を目指すものです。中には猛勉強してから投資をする人もいるでしょう。しかし、それでも投資で失敗する人は、後を絶ちません。本記事では、投資で失敗をしてしまう人にはどのような特徴があるのか、共通する3つの特徴を解説します。
- 特徴その1:投資の目標がなく、場当たり的な取引を行いがち
- 特徴その2:リスク管理を怠り、1つの銘柄に一度に多額の資産を投じる
- 特徴その3:自分の考えを持たず、他人の判断で投資をする
その1:投資の目標がない
投資で失敗する人は、具体的な投資の目標がない場合が多い傾向にあります。投資をする際、事前に決めておくべき重要なポイントは「どれくらいのリスクとリターンで運用するか」「どれくらいの期間運用をするか」の2点です。
例えば、教育資金として10年後に200万円を貯める、老後資金として60歳までに1000万円準備しておくといった具体的な目標を持つことで、投資に必要な金額とそれにかけられる期間が把握できるようになります。
その目標を達成するにはどれくらいの利回りで運用すればよいかといった指標が明確になるため、適切な商品選定ができるのです。明確な目標がない場合は、投資スタイルにも一貫性を持つことができません。日々の値動きに一喜一憂して場当たり的な取引や、過度にリスクをとった運用になりがちです。
明確な使い道が決まっていない場合でも、期限と目標金額は設定しておくほうがいいでしょう。
その2:リスク管理をしない
リターンばかりに注目してリスク管理をしない人も、投資に失敗する可能性が高くなります。
投資における代表的なリスク管理のひとつが分散投資です。相場に精通しているプロでも、将来の価格変動を完全に予想することはできません。1つの銘柄に多額の資産を投じると予想に反して下落した時の損失が大きくなることから、複数の銘柄への分散投資を実践しましょう。
銘柄分散と同時に心がけたいことが、投資をするタイミングの分散です。多額の資産を一度に投じるのではなく、タイミングを分けて投資することで購入価格を平準化でき、大きな損失が発生するリスクを下げる効果が期待できます。
なお、損をした場合の対応は、大きく分けて3つあります。
- そのまま保有する
- 下がっているうちに買い増しをする
- 売却する
損失が発生した場合にどのような対応を行うか事前に検討しておくと、いざというときに慌てずに済むでしょう。
その3 他人の判断で投資する
自分の考えを持たず、他人の判断で投資をする人も、投資で失敗する可能性が高いでしょう。
「知り合いに言われたまま株を買う」「雑誌の記事などを見てそのまま買う」「SNSや掲示板などで人気の高騰株を買う」といったケースが挙げられます。このような投資を行う人は、自分の頭で考えて投資を行っているとはいえません。
投資は勉強しながら行う必要があります。損失が発生してもそこから学ぶこともたくさんあります。しかし、他人の判断で投資を行った場合は、損をしても、なぜ損をしたのか理解することができないため勉強になりません。
他の投資家や雑誌などから情報収集をすることも大切ですが、自分なりの投資基準を確立したうえで、参考として取り入れるようにしましょう。