最近は投資の世界でも、よくSDGsという言葉が登場するようになりました。長期的な視野で未来の成長企業を見極めるにはSDGsへの意識が欠かせなくなってきています。これからの投資を語る際、なぜSDGsが必要なのか? その理由をまとめました。

  • SDGsへの取り組みが不可欠であることはグローバル企業の共通認識
  • SDGsのために個人ができることはたくさんある。そのひとつが投資
  • ESG対応に積極的な企業に投資する。投資信託なら分散投資可能

SDGsは地球人全てが目指すべき目標

ここ数年で急にメディアで取り上げられるようになったSDGs。日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。これは、地球の継続的な発展に必要とされる17の目標と169のターゲットを明確にしたものです。

SDGsには地球上に存在する様々な社会問題(貧困、環境、ジェンダー、教育、経済成長など)がまんべんなく取り込まれており、どの観点も世界をよりよくするためには欠かせない要素といえるでしょう。

水への投資 世界的に不可欠な資源への投資機会 BNPパリバ・アセットマネジメント

SDGsは民間レベルでの取り組みが活発な点に特徴があります。世界的に環境や人権保護の意識が高まるにつれ、SDGsにしっかり取り組む企業は消費者や株主から高く評価されるようになりました。そのため、これからの時代に自社のファンを増やすためにはSDGsへの取り組みが欠かせないというのがグローバル企業の共通認識です。

社会貢献は必ずしもすぐに収益になるものではなく、時には従来型の利益追求と相反する場合もあります。そのため、かつては「社会貢献はいいことだが、投資家メリットは少ないしどうでもいい」「社会貢献するなら株主に還元してほしい」という考え方が投資家の中でも主流でした。

しかし、世界的にSDGsが浸透するにともなって投資家の考え方も変化してきています。近年では短期的な損得ではなく、地球のための貢献を重視しつつ利益成長も実現していく企業が投資家に評価される傾向に変わってきたのです。

SDGsの達成のために個人ができること

SGDsを達成するためには、私たち一人ひとりが主体的に行動することが欠かせません。ソファーに寝転がりながらでも、外に出かけているときでも、心がけしだいで今すぐできることがたくさんあります。

トラリピインタビュー

例えば、

  • エアコンの設定温度を上げる
  • 電力契約を再生可能エネルギーに切り替える
  • トイレの水をむやみに流しすぎない
  • 紙の請求書を電子に切り替える、ゴミを細かく分別する(リサイクルにつながる)
  • ゴミを減らす
  • できるだけリサイクル商品を購入する
  • 過剰包装を避ける
  • マイボトルやマイカップ、マイバッグを利用する
  • 自転車や公共交通機関をなるべく利用する

など、挙げればきりがないほどです。

この記事を読んでいる皆さんは、投資だけではなく、環境・社会問題に多少の関心がある人だと思います。日常生活からも持続可能な地球をつくるための取り組みを始めてみてはいかがでしょうか。

ESG対応に積極的な企業を投資で応援

投資でSDGsに参加することもできます。その方法のひとつが、ESG投資です。

SDGsの達成のためには、企業の「ESG対応」が重要です。ESG対応とは環境、社会、ガバナンスを考慮した経営を行うことで、企業の長期的な成長に欠かせないとする機運が高まっています。ESG対応に積極的な企業の株式を買い、取り組みを応援するのも良いでしょう。

ESG投資は投資の世界でもトレンドになっており、ESGをテーマにした投資信託の選択肢も多くあります。個別株はハードルが高く感じる人や、たくさんの企業に分散投資したい人にはESGをテーマとする投資信託から始めるのも手です。

ただし、ESG関連の投資信託の中には、トレンドに乗っているだけで中身が伴っていない商品が紛れています。購入の際には目論見書によく目を通し、自分の判断基準に合ったファンドを見極めたいものです。

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