保険は人生でマイホームの次に高い買い物だといわれます。商品によって備えるリスクが異なるので、必要な保障を契約する必要があります。しかし、保険は目に見えない商品のため、無駄な保険を契約し続けてしまったり、逆に必要な保険が契約できていなかったりするケースもあるでしょう。そこで今回は、やってはいけない保険の選び方を3パターン紹介します。

  • 保険選びのありがちな間違いとして「自分のライフプランに合っていない」がある
  • 保障内容をよく理解せずに勧められるままに保険商品を契約するのもNG
  • 保険選びで失敗しないためには自分に必要な保障を、割安な保険料で確保すること

やってはいけない保険選び3選

春は進学や就職、転職などライフステージが大きく変わる時期です。ライフステージが変わると備えるリスクも変わってくるので、新たに保険の加入を検討する人や、すでに加入している保険を見直したいと考えている人も少なくないでしょう。

保険に加入する、または見直しをする際に、保険選びに失敗しないために注意しなければならないのが、自分のライフプランをしっかりと見据えることです。自分のライフプランを把握していなければ、今後どのようなリスクに備えるべきかわかりません。ただし、必要以上に多くのリスクに備え過ぎると、その分、保険料の支払い負担が大きくなってしまう点が課題です。

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ここからは保険を契約する際にありがちな間違いを、具体的に解説していきます。

ありがちな間違いその1~自分のニーズやライフプランに合っていない

保険を契約する際の、最もありがちな間違いは、自分のニーズやライフプランに合っていない保険を契約するケースです。

死亡保障について考えてみましょう。死亡保障とは万が一自分が亡くなった際に、あらかじめ指定していた受取人が保険金を受け取れる保険です。死亡保険が必要か否かは家族構成によって異なります。

例えば、30歳独身男性で家族をはじめとする自分以外の誰かを養っているわけでなければ、大きな死亡保障を契約する必要はないと考えていいでしょう。というのも、誰も養っていなければ、自分が死亡することによって経済的に困窮する人はいないからです。

トラリピインタビュー

おひとりさまに生命保険は必要? 死亡保障は?


一方、30歳で子どもが二人、妻は専業主婦という場合は、死亡保障で家族が保険金を受け取れるようにしておく必要があります。家族の中で自分しか稼ぎ手がいない場合の死亡保険金は、非常に重要です。

サイズの合わない服を着た子ども
保険選びは自分に必要な保障の「サイズ」を把握することが肝心

このようにニーズやライフプランは人によって異なります。また、ライフステージによっても必要な保険は変化するものなので、保険選びで失敗しないためには、しっかりとニーズやライフプランをふまえて契約し、また定期的に見直しをすることも重要です。死亡保険だけでなく、医療保険や介護保険なども同様です。

日本は公的保険制度が充実しており、民間の保険に頼らなくても貯蓄で賄える、という考え方もあります。民間の保険に頼るかどうかは人それぞれですし、民間の保険に加入する場合でも公的保険制度も理解しておくことで、無駄な保険料の支払いを避けられるでしょう。

改めて公的医療保険のカバー範囲をチェック!

ありがちな間違いその2~保障内容をよく理解せずに勧められるままに契約する

保険を選ぶ際、ありがちな間違いの2つめが、保障内容をよく理解せずに勧められるままに契約するケースです。

保険を契約するときに友人や知人、職場と関係がある保険会社の外交員から勧められて、内容を理解せずに契約しているという方も多いのではないでしょうか。このような保険加入は失敗の原因になる可能性が高いので、絶対に避けるべきでしょう。

保険料の毎月の支払いは、それほど大きな金額ではないかもしれません。しかし、長期で見れば、大きな金額になってしまいます。保険料の面で保険選びに失敗しないために、保険を契約する際には、内容や保障内容をしっかり確認してから契約しましょう。

30代男性の保険選びのコツ


もしかしたら、自分がすでに契約している保険の保障内容と重複している可能性もあります。みんなが契約している人気商品だからといって、自分にも必要だろうと安易に考えることは無駄な出費につながる可能性があります。

契約前に「どのようなリスクに備える保険なのか」「そのリスクに本当に備える必要があるのか」について自問し、必要性を再確認してみましょう。

ありがちな間違いその3~目先の保険料を重視しすぎて、肝心の保障内容が足りない

保険を契約する際、ありがちな間違いの3つ目は、目先の保険料を重視しすぎて、肝心の保障内容が足りないケースです。

最近はネットで保険へ加入することも珍しくない時代になりました。ネット保険における最大のメリットは、毎月の保険料の安さです。ただし、保険料が安いだけでなく、しっかりとした保障内容が確保できているかどうかが問題でしょう。

保険は、保険料が安いものを選ぶのではなく、保障内容がしっかりしているものの中から、割安な商品を選ぶべきです。安いからとりあえず契約するのではなく、保障内容を見極めてから保険料を確認することが、保険選びで失敗しないために大切なことです。

足りないイメージ
目先の保険料の安さで保険を選ぶと、保障が不足しがちだ

結論~自分に必要な保障をしっかり見極めて、必要な分だけ加入すること

保険は生涯にわたって大きな金額を支払う商品といえます。充実した保障を低コストで受けるためには、自分に合った保険を選ぶことが重要です。自分に適した保険を選ぶためには、ライフプランを見極め、保障内容や保険料をしっかり確認する必要があります。

ただし、保険に対するニーズやライフプランは、就職、結婚、出産などのライフステージによって変わっていきます。ライフステージにあわせた保険契約をしていくためには、定期的に保険の見直しをすることも重要です。

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