近年、人気が高まりつつあるつみたてNISA。しかし、投資なのでリスクが付きものです。つみたてNISAに失敗しないためには、「失敗例」を学ぶことも有効です。そこで今回の記事では、ネットなどでよく見かける失敗例を紹介したいと思います。同じ失敗をしないように気をつけながら、つみたてNISAに取り組んでいきましょう。

  • 暴落が起きたときはあわてて売らず、安値で買えるチャンスだと捉える
  • つみたてNISAでは値動きを過度に怖がらず、将来の値上がりを期待して投資する
  • つみたてNISAの毎月の投資額は万一の事態に備え、余裕を持った金額で

失敗例① 株価が暴落したら売ってしまった

つみたてNISAで非常に多い失敗のひとつに、「株価が急に暴落したので、焦ってすぐに売ってしまった」という事例があります。

しかし、そのような状況に直面した時、怖くなってすぐに株を売ってしまうのは得策ではありません。つみたてNISAは、長期的な視野で投資をすることで真価を発揮します。暴落が起きたときは怯えるのではなく、安値で買えるチャンスだと捉えることが重要です。

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失敗例② 株価が上がったから売ってしまった

続いての失敗例は、株価が上がったからつみたてNISAの投資信託を売ってしまったという事例です。

「もう上がらないだろうと思って売ったけど、そこからさらに株価が上がった。売らずに持っておけば、さらに利益が増えたのに……」

①や②のような後悔は、目先の値動きで売買の判断をしてしまうことが原因で起こります。「上がったら売り、下がったらまた買う」というのは、株式の個別銘柄やハイリスクな投資信託への投資であれば成り立つ場合もあるでしょう。しかし、つみたてNISAの投資信託は長期的な成長が見込まれる商品が対象となっているので、目先の値動きで売買をせず、さらに上がることを期待したほうがうまくいきやすいのです。

価格上昇
非課税投資期間が20年あるつみたてNISAでは、短期的な値上がりで利益を確定させず、さらに先の大きな値上がりを期待することが得策といえる

失敗例③ 投資信託の値動きが小さすぎた

「損するのが怖いから値動きが小さい投資信託を選んだけど、あまりにも価格が動かなすぎて利益が得られない」

このような失敗は、短期目線で投資を行ってしまっていることが原因で起こります。

積立投資の目的は、長い時間をかけて大きく増やすことです。値下がりが怖いからといって、国内債券のような値動きが小さい投資信託だけで積立投資をすれば、得られる利益は小さくなってしまいます。つみたてNISAでは、目先の値下がりを過度に怖がらず、将来の値上がりを期待しながら投資するといいでしょう。

失敗例④ 毎月の積立額を高くしすぎた

「子供が産まれてから、養育費に予想以上のお金がかかってしまった。毎月の積立投資に回せるお金が足りない」

つみたてNISAは数十年にわたる長期的な視野で考える投資です。それだけに、将来の出費をどれだけ計算しても、長い人生の中では予想外なことでお金が出て行ってしまうこともあるでしょう。

毎月の積立額を高くしすぎると、予想外の出費に対応できなくなってしまいます。それでも無理してつみたてNISAで投資を続けると、生活費が足りなくなって、せっかく積み立てた投資信託の一部を売らなければいけなくなってしまうかもしれません。さらには、投資信託を売らなければいけないタイミングでたまたま相場が悪いと、損失が出てしまう可能性もあります。

つみたてNISAの毎月の投資額を考える際は、万が一の事態にも対応できるように余裕を持った金額に設定しましょう。

積立投資のメリットとリスクを正しく理解する

今回解説した失敗例は、つみたてNISAの性質をしっかり理解できていないために起こってしまうことです。つみたてNISAは、長期的な視野を持って投資することが基本です。

不測の事態に陥っても対応できるように、毎月の投資額を余裕を持った金額に設定することをおすすめします。今回解説した失敗例を忘れずに、堅実で計画的な積立投資を行っていきましょう。

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