みなさんは「ミレニアル世代」という言葉を知っていますか?
ミレニアル世代とは、一般的に1980年代から1990年代前半に生まれた人のことを指します。中心となるのは現在20代~30代前半の若年層です。

日本では、この世代を「ゆとり世代」と呼ぶことがあります。
“ゆとり”は若い人を理解不能なものとして分類したり、ときには揶揄したりするときになどに使われることも多いもの。
「いつも悪い部分だけフォーカスされているなあ……」と日々じくじたる思いをする若い人もいるのではないでしょうか。

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ミレニアル世代

ミレニアル世代とは、そのような侮辱的なニュアンスのない、世界各国に共通する世代区分です。
“ゆとり”とくくられることに違和感を覚える、まさに世代ど真ん中のみなさんも、「最近の若い人は何を考えているのかわからない…」と部下とのコミュニケーションの取り方に悩むみなさんも、「ミレニアル世代」というフラットな世代区分を通じて、色眼鏡をかけない相互理解を目指したいですね。

さて、世界のミレニアル世代は、お金に関してどのような意識や価値観を持っているのでしょうか?

お金事情は友人・両親にオープン

ミレニアル世代は、自身のお金事情をオープンにする傾向があります。
友達や両親など親しい間柄では、「今月の給与・賞与は〇〇円だった」「毎月の貯蓄は〇〇円してる」までも気軽に言い合うことも。

上の世代にいくにつれて、「お金のことは人に言うものではない」という考え方で、プライベートをさらすことに抵抗感があり、周りとの競争意識からプライドが強固になる傾向があります。
ミレニアル世代の開けっ広げなお金事情に、眉をひそめる年長者も多いかもしれません。

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お金の使い方は、友人同士でも、人それぞれ個性が出るもの。
例えば、「飲み会でいろんな人と交流したい」「そろそろ高いラインの化粧品で揃えたい」「好きなコンサートやライブに行きたい」「若いうちから節約してお金を貯めたい」など、さまざまです。
ミレニアル世代は、プライベートなことだから隠すというよりも、お互いに報告し合って情報交換するという意識が強いようです。
「今月は使いすぎたな」「もうちょっと貯蓄したほうがいいかも」「こんな節約術もあるんだ」など、自分のマネーライフを振り返る機会にもなります。

20代は、自分らしい上手なお金の使い方を模索する時期。
過剰な倹約・浪費に偏らないためにも、積極的に第三者の視点を入れているようです。

衣食住はシンプルで節約志向

続いてはミレニアル世代の衣食住について。まずは“衣”からみていきましょう。
H&MやZARAなどのファストファッションが流行ったのは、ミレニアル世代が火付け役でした。
ファストファッションは、最新の流行をとりいれたファッションを低価格で提供しているのが特徴です。
グローバルなチェーン展開による大量生産が低価格を支えています。

ファストファッションはお金がない学生に受け入れられたのはもちろん、「全身をハイブランドでコーディネートするのはつまらない」という意識が全世代に根付いたことも、ブームを後押ししました。
気取らない、自由なファッションを楽しむ文化が、上の世代との違いといえそうです。

“食”はどうでしょうか?
もはや共働きが当たり前の現代。
手軽さ重視で、外食やテイクアウトをする人は多く、スーパーなどで調理済みの食品を買うこともあります。

ミレニアル世代が、Uber Eatsなどの食のデリバリー産業の需要を生み出したと言われることも。
利便性を重視して、賢く手抜きをする術を学んだ世代ともいえるでしょう。

最後は“住”です。
シェアハウスなどで気が合う人と一緒に住むケースが他世代よりも多くみられます
見知らぬ住人間での交流を目的とする場合もありますが、一般的には、通勤・通学場所が近い親しい友人同士で住む場合が多いです。
主な理由は、折半で家賃を節約するため。
固定費として一番かさむ必要経費だからこそ、なるべく抑えたいもの。
シェアすれば、一人暮らしの場合よりも、快適さ、利便性などにおいてグレードアップした部屋に住めることもあります。

次は「Z世代」が台頭!?

とはいえ、ミレニアル世代もいつまでも若者ではいられません。
幼少期から当たり前にインターネットやSNSを使いこなす、いわゆる“デジタルネイティブ”といわれる「Z世代」が、10代を中心として頭角をあらわしつつあります。

Z世代は、ミレニアル世代とはまったく別の価値観を持つこともあります。
例えば、ファストファッションは、衣服の大量廃棄や貧困地域の労働搾取問題などにより、社会問題の意識が高いZ世代からは敬遠される傾向も。
新しい世代によって、終わりを迎えるブームも出てくるでしょう

消費の中心となる世代が入れ替われば、生み出される需要や社会の常識が大きく変動します。
どの世代であれ、持っている“正しさ”に固執していると生き辛いものです。
他世代のいいところは率先して真似をするぐらいの変わり身の速さが、激動する時代を生き抜くコツなのかもしれません。