スマートフォン(スマホ)のアプリや電子マネーを活用することで、お財布の断捨離とスリム化を目指す本シリーズ。
前回の記事では、家計簿の電子化・自動化でレシートをお財布にため込まない方法についてご紹介しました。
今回は、レシート同様についたまりがちなカード類にメスを入れていきます。
ポイントはなるべくアプリで貯める
カード類のなかでもとくに増えやすいのが、Tポイントや楽天ポイント、Pontaポイントに代表される、共通ポイントのカードです。
最近はポイントサービスがますます拡大しており、コンビニや居酒屋、果ては小さなインドカレー屋さんでも、お会計の際に「○○カードはお持ちですか?」と聞かれることがあるほど。
いくら「自分はスッキリしたお財布のために、ポイントサービスは無視するぞ!」と強い心を持とうにも、毎日のような「カードはお持ちですか?」攻勢に押されてつい作ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、カードを代替できるポイントアプリをスマホに入れることです。
Tポイントアプリのバーコード画面。ポイント残高が一目で確認できるのも便利です。
多くの共通ポイントには専用アプリが用意されており、カード番号を登録することでバーコードを表示できるようになります。会計時にアプリでバーコードを提示すれば、カードを提示したときと同様にポイントを貯めたり、使用したりすることが可能なのです。
現在ではさまざまなポイントサービスがアプリを提供しています。
上述のTポイント、楽天ポイント、Pontaポイントなどの共通ポイントサービスはもちろん、ビックカメラやマツモトキヨシなどショップのポイントアプリも。
お財布の中に入っているポイントカードが電子化できないか、片っ端から調べてみるのも良いかもしれません。
多機能一体型カードで枚数を削減
ポイントカードに次いで減らしていきたいのが、クレジットカードです。
クレジットカード決済のできるスマホもありますが、まだ一般的ではないですし、そもそもスマホでのクレジットカード決済を受け付けているお店も限られています。
加えて、2018年12月に起こったソフトバンクの大規模電波障害のようなことがまたあるかもしれないと思うと、決済手段を電子化しすぎてしまうのも考えものです。
スマホでの決済は、電波と電池があってこそ。ポイントを貯め損ねるくらいならまだしも、出先で支払い手段がなくなってしまえば一大事です。
いざという時に「電波が届かない」「電池が切れてしまった」という可能性にも考慮して、最低限の現金やクレジットカードは持ち歩いておきたいところ。
そこで役に立つのが、多機能一体型のクレジットカードです。
クレジットカードとしての決済機能のほかにも、キャッシュカードや交通系ICカード、航空会社のマイレージカードなどの機能を兼ねる多機能カードなら、複数のカードを1枚にまとめることができます。
たとえばビューカードが発行するビックカメラSuicaカードなら、Suica、ETCカード、クレジットカードの機能が一体になったうえ、ビックカメラのポイントを貯めることが可能。
ほかにもみずほマイレージクラブカード/セゾンSuicaカードなら、みずほ銀行のキャッシュカード、Suica、クレジットカードの機能をひとまとめにできます。
スマホアプリのあるポイントカードは電子化し、最低限のクレジットカードやキャッシュカードはなるべく一体化させる。この2ステップで、お財布はかなりスッキリするはずです。
前編でご紹介した家計簿アプリの活用と併せて実践し、お財布ミニマリストを目指してみてはいかがでしょうか。