多少ほったらかしていても、着実に資産形成できる点が魅力のつみたてNISA。投資初心者の20代女子である筆者が、つみたてNISAで投資デビューした体験談と、実際の運用成果をご紹介します。

  • 面倒くさがり屋な投資初心者でも安心して始められる「つみたてNISA」
  • 運用から約1年4カ月時点で、プラス6.52%のパフォーマンス
  • 口座のチェックは気が向いたときだけ。心おきなく放置できるので気楽

スタートから1年4カ月でプラス6.52%

同じ金融商品を、定期的に同じ金額ずつ買い足していく積み立て投資。長期の資産形成における王道といわれています。そんな積み立て投資をおトクに実践できるのが、国の税制優遇制度「つみたてNISA」です。私は制度のスタート時点からつみたてNISAを利用しており、現在は運用2年目に突入しています。

資産形成は自己責任で頑張らないといけない時代らしいけれど、難しい話は分からないし、大きなリスクは怖い。根が怠け者なので、手間のかかることは継続できない……。

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そんな面倒くさがり屋な投資初心者でも安心して始められる、一番ラクな資産形成って何だろう?といろいろ調べた結果、つみたてNISAに行きつき、投資デビューを果たしました。

つみたてNISAのどんなところを魅力に感じたかというと、

  • 金融庁があらかじめ、長期・分散・積立投資に向いた銘柄を絞り込んでくれている
    大量の選択肢を前にして途方にくれずに済む
  • はじめに積み立て金額と銘柄を決めて入金しておけば、あとは自動で運用してくれる
    →放置してOK。飽きっぽくても三日坊主にならない
  • ネット証券を利用すれば、家から一歩も出ずに投資をスタートできる
    出不精に優しい。土日でも手続きができるので、「せっかく資産形成を始めようと思ったのに、なーんだ、今すぐ取り掛かれないのか。テンション下がっちゃったし、もういいや」と出だしからくじけることがない

――など。熱しやすく冷めやすい自分の性格上、すぐに飽きてしまうのではないかと不安でしたが、私が資産形成のことなどすっかり忘れて遊んでいる間にも着々と積み立ては進んでいってくれました。

銘柄 取得金額
(円)
評価額
(円)
評価損益
(円)
評価損益
(%)
ニッセイ
<購入・換金手数料なし>
ニッセイ外国株式
インデックスファンド
206,967 219,149 12,182 5.89
楽天
楽天・全米株式
インデックス・ファンド
192,976 207,926 14,950 7.75
ニッセイ
<購入・換金手数料なし>
ニッセイTOPIX
インデックスファンド
41,506 43,146 1,640 3.95
合計 441,449 470,221 28,772 6.52

筆者のつみたてNISAのポートフォリオ。手数料の低さで何となく選んだメンバーたちですが、日に日に愛着が増しています

気になる運用の成果はというと、運用から約1年4カ月経った2019年4月9日現在で、プラス6.52%。44万1449円の元本に対し、2万8772円の含み益がある状態です。

今まで銀行預金しかしてこなかったので、預金金利の0.01%と比較すると、まだ利益を確定していないとはいえ嬉しすぎる結果に! お金をどこかに置いておくという点では銀行預金と同じでも、結果はこんなに変わるのだなあとビックリしています。

実際にやってみてわかった、つみたてNISAの良いところ

経済ニュースへの関心が芽生える

当初は完全に放置するつもりで始めたつみたてNISAですが、いざ投資を始めてみると、やはり「うちの子たち、今日も元気にしているかしら……」と様子が気になるもの。

とくに2018年9月ごろは『楽天・全米株式インデックス・ファンド』が絶好調のパフォーマンスだったので、毎日スマホから証券口座を確認しては「楽天ちゃんは今日もえらい! その調子!」とエールを送っていました。

加えて、トランプ米大統領の動向が気になったり、景気見通しが他人ごとではなくなったりと、経済ニュースへの関心が高まったのも嬉しい誤算です。

気が向いたときだけチェックすればOK

一方、世界的に株価が下落した2018年10~12月には私の資産も打撃を受け、2カ月間ほどはマイナスの推移が続きました。マイナスの数字を見たところで全く楽しくないので、その間のつみたてNISAは完全にほったらかしに。証券口座にログインすらしませんでした。

経済ニュースに関心をもつといっても、「常にニュースをチェックし続けなければいけない」状況はしんどいしストレスです。その点、つみたてNISAは都合のいい時だけ気にかけて、雲行きが怪しくなってきたら心おきなく放置できるのがありがたかったです。

売却しない限り、損失は確定しない

つみたてNISAに限ったことではありませんが、どんなに含み損が発生していても、その商品を売却しない限り損失が確定するわけではないと実感。保有しているファンドが投資元本を割ったとしても、ジッと待っていればいずれプラスになる可能性があります。

ただし、どんな金融商品でも待っていれば必ず元本を回復するわけではないうえ、含み益が出るまでに何年もかかるかもしれません。そう考えると、金融庁のチェックをクリアした一定水準以上のファンドに、長期運用を前提として投資するつみたてNISAはよくできた仕組みだなあと思います。

自分の投資家としての性格が分かるように

投資デビューから1年半あまりが経ち、「値動きによるストレスはあまり感じないタイプ」「平気で何か月も口座を放置してしまう」など、自分の投資家としての性格が分かるようになってきました

今は新たな投資資金を貯めつつ、つみたてNISAの投資先を増やしてみようか、新たに個別株投資にも挑戦してみようかなどと考えるのが楽しい日々です。これからもマイペースに、資産形成を続けていきたいと思います。

なるべく低コストでつみたてNISAを始める方法については、「つみたてNISA手数料を比較。最安の金融機関は?」をご参照ください。

(続編)つみたてNISAを始めて2年7カ月後の運用成績を、「知らぬ間に増えてた! ありがとうつみたてNISA」で紹介しています。ほったらかしているだけなのに増えていて、大変ハッピーです!

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