収入が増えると、つい気が大きくなって支出も増えてしまいがち。どうすれば支出をコントロールして、貯蓄額を増やせるのでしょうか。家事と育児、在宅ワークを両立する人気インスタグラマー・もちこさんに、「収入が増えてもお金を使いすぎないコツ」について教えていただきます。

  • 収入増でも固定費はキープ。増やすのはいざという時に減らしやすい「お楽しみ費」
  • 仕事で忙しくなった分、ふるさと納税の返礼品を活用して料理時間を短縮
  • 持つべきものは、家事や子育てで助け合える「お友達」

増えた分の収入は無かったものとして生活する

増えた収入の使い道個人事業主のお仕事に加え、会社員としても働き始めて収入の増えたもちこさん

収入が増えると、「あればあるだけ使ってしまう」人は多いもの。とくに貯蓄する目的があやふやだったり、通帳やクレジットカードが多すぎたりしてお金の流れが見えていないと、人はどうしてもお金を多く使ってしまいがちです。

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我が家の場合は今まで貯蓄が足りていなかったので、収入が増えた分でその穴をカバーしなければ、いつまでも穴は埋まりません……。具体的には、増えた分の収入は無かったものとし、以前までの収入の範囲内で生活することを意識しています。

住居費と車関連費は生活レベルを上げない

中でも、住居費と車関連費は生活レベルを上げないように気を付けています。住居のレベルアップも、車の追加購入も、1度手に入れてしまうと変更がしにくいからです。

もし収入増にあわせて良い家に住み替えたとしても、収入がダウンした際には再度、家賃の安い家に引っ越さなくてはならないですし、いい所に住んでしまった後だと、住居のレベルダウンに躊躇してしまいそうです。

車に関しては1人1台必須の田舎なので、「夫婦1台ずつ欲しいなぁ」とも思いますが、やはり一度手にしてしまうと便利で、収入がダウンしても手放しにくそうです。

・住居費は月額1万円レベルアップするだけで年間12万円の支出増
・車関連費費は1台追加するだけで年間40万円の支出増

住居費や車関連費などの固定費は、手にしてしまうとなかなか手放せず、安易に増やせない支出だと感じます。

収入が減っても見直しやすい「お楽しみ費」の予算をUP

一方、収入が増えて豊かになった支出もあります。例えば、外食費やお小遣いなどの「お楽しみ費」の予算を少しUPしました!

貯蓄と同じくらい、今を楽しむことも大切です。働いてばかりで楽しみがないと何のために生きているのか分からなくなってしまうので、収入が増えたと共に楽しめるモノに対する予算を上げました。

・外食費 1万円→2万円
・妻小遣い 1万円→3万円
・猫生活費 1000円→5000円(2匹になったのと餌がグレードアップ)

「お楽しみ費」の予算は、収入の1割程度です。「今月は使いすぎてしまった!」という場合でも、その時点で「もうダメだ……」と諦めてしまうのではなく、翌月に調節すれば大丈夫。エクセルで毎月「お楽しみ費」の予算と使った金額を入力していけば、収支が目に見えるので調節もしやすいと思います。

そもそも固定費が圧迫しすぎてお小遣いが使えない・変動費に余裕がないという場合もあるので、一度家計全体を見ることも大切です。もし収入が減ってしまったら、こうした「お楽しみ費」の支出を再度、見直す予定です。

もちこさんの増えた支出、増やさなかった支出もちこさんの増えた支出、増やさなかった支出

ふるさと納税の返礼品で、料理の時間を節約

お仕事を始める/増やすと忙しくなり、外食やテイクアウトなどを利用して「お金で時間を買う」選択肢も出てきます。

外食すると支出がかさんでしまうので、我が家の場合はふるさと納税を活用しています。私の収入が増えて扶養を外れた分、ふるさと納税ができるようになったので、返礼品を少し工夫して、すぐ食べられるようなものに使っています!

・湯煎するだけで食べられるデミグラスハンバーグ
・自然解凍するだけでOKのねぎとろ
・焼くだけ冷凍塩鮭

ほかにも、以前は牛丼のテイクアウトをよく利用していましたが、web通販で松屋のプレミアム牛丼・冷凍20個セットを見つけたので、こちらも重宝しています。

防災用の備蓄も兼ねて味噌汁などレトルトスープも各種揃えているので、疲れた日はこれらを組み合わせて利用しています。

持つべきものは、家事や子育てで助け合える「お友達」

また、家事と子育て、仕事を両立するうえで、持つべきものは「お友達」だと感じています。

子どもが夏休みの間は、近所の仲良しのお友達が市内の施設に子どもを連れて行ってくれたり、面倒を見てくれていたので、お世話代としてお金やコストコで買ったもののお裾分けをお渡しさせてもらったことがあります。

仲良しのお友達とプラネタリウムや市民プールなどで一緒に遊べたことは、子供にとっても楽しい思い出だったはず。学童に入れると毎月1万円もかかるので、金銭的にも助かりました。

私が料理が苦手なのをママ友達は知っているので、多めにおかずを作った際などは声をかけてくれたりもします。お返しできるものもないので、お金を受け取ってもらっています。車がないと惣菜を買いに行くのも手間なので、本当にママ友には助けられています。

今まで出来なかった分の貯蓄の穴埋めをしていく

収入が増えると、ついお金を使いたくなってしまう気持ちもすごく分かります。人間ってそういう生き物ですよね(笑)。

とはいえお金を貯めておかなければ、アリとキリギリスのように後で苦労することになります。収入が増えたからといって生活レベルを上げるのではなく、今まで出来なかった分の貯蓄の穴埋めをしていくイメージでやりくりするとうまくいくのではないでしょうか。

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