つみたてNISAは、投資の利益が非課税になることから人気が高まっています。つみたてNISAの投資信託の中には「分配金」が支払われる商品もあり、分配金は再投資に回すこともできますが、つみたてNISAでの分配金再投資では、注意しなければならないことがあります。

つみたてNISAの非課税枠には分配金再投資も含まれる

分配金再投資とは、投資信託の分配金(投資対象である株式や債券などの利子や収益、繰越利益などから投資家に支払われるお金)を再度投資に回すことをいいます。

つみたてNISAで投資できる投資信託の大半は実質的に無分配ですが、『コモンズ30ファンド』のようにつみたてNISAでも分配金を支払う商品もあります(ただし『コモンズ30ファンド』の分配金は自動的に再投資される仕組みで、分配金のみ受け取ることはできません)。

分配金再投資は、分配金を受け取る場合に比べて、「複利効果」によってさらなる利益を狙えます。投資信託の基準価額が下落したときは損失も大きくなってしまいますが、将来的に価格が上がることが期待できれば、分配金は受け取るより再投資の方が有利になります。

ただし、つみたてNISAの分配金再投資では、注意しなければいけない点があります。再投資する分配金も、年間40万円の非課税投資枠に含まれてしまうことです。その年に積み立てた金額と分配金の合計が40万円を超えた場合、分配金は場合によって課税口座(特定口座か一般口座)から再投資されることもあるのです。

あふれる水
非課税投資枠がいっぱいになってあふれた分配金は、つみたてNISAでは再投資できない

つみたてNISAにおける分配金再投資の取り扱い

つみたてNISAで、分配金再投資によって年間の投資額が非課税枠である40万円を超過した場合、分配金はどのように取り扱われるのでしょうか?

結論から言うと、非課税枠を超過した部分に関しては、証券会社ごとにルールが異なります。具体的には、以下のパターンに分けられます。

① 全額が課税対象になる場合
② 超過した分のみが課税対象になる場合

どのパターンになるかは、それぞれの証券会社で確認が必要です。

①のパターンでは、たとえば毎月3万3000円、年間39万6000円積み立てたとき、分配金が4000円以内であれば、分配金はつみたてNISAで投資できますが、全額が課税対象になる場合は、4001円以上なら全額が課税口座で扱われます。

②の超過した分のみが課税対象となるパターンでは、同じく年間39万6000円積み立てて、分配金が5000円の場合、4000円はつみたてNISA、1000円が課税口座に分けられます。

つみたてNISAで分配型の投資信託を買う場合には注意を

つみたてNISAでは非課税枠が40万円までとなっています。この非課税枠は毎月3万円を超える金額を投資していなければ心配する必要はありませんが、毎月3万円以上の積立投資をしているのであれば、あらかじめ分配金の扱いを考えておく必要があります。

金融機関によっては、たとえば11月の時点で積立額と分配金再投資の合計が37万円に達した場合、12月に積み立てるはずだった3万3000円の投資が無効になってしまうことがあります。つみたてNISAで分配型の投資信託を選んでいる方は、分配金再投資の金額に気をつけながら、計画的な投資を心がけていきましょう。

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