日本株に投資するインデックス型の投資信託は、225銘柄で構成される日経平均株価や東証一部に上場する全ての株式で構成される東証株価指数(TOPIX)が一般的です。一方で、新たな指標としてJPX日経インデックス400が注目を集めています。当記事ではJPX日経400に連動するETFについて解説します。
- コスト最安は『MAXIS JPX日経インデックス400上場投信』
- 純資産最大は『NEXT FUNDS JPX日経インデックス400連動型上場投信』
- つみたてNISAで投資できるJPX日経400の投資信託は6本(ETF含む)
JPX日経インデックス400に連動する主なETF
JPX日経インデックス400とは、東京証券取引所の一部、二部、JASDAQ、マザーズから、時価総額や企業の資本効率を示す自己資本利益率(ROE)などの指標を基に選出された400銘柄の株価指数です。2013年8月30日の時価総額を10,000ポイントとして算出しています。
JPX日経400は日経平均やTOPIXとは異なり、JASDAQやマザーズなど新興市場の企業も組み入れられており、投資家にとって魅力のある投資対象といわれています。
JPX日経400に連動する主なETFは以下の通りです(データは2021年10月15日現在、信託報酬は消費税込み)。
ファンド名 | 運用会社 | 純資産総額 | 信託報酬 |
---|---|---|---|
NEXT FUNDS JPX日経インデックス400連動型 上場投信 |
野村アセットマネジメント | 1兆 2302億円 |
0.22% 以内 |
MAXIS JPX日経インデックス400 上場投信 |
三菱UFJ国際投信 | 6148億円 | 0.0858% 以内 |
上場インデックスファンド JPX日経インデックス400 |
日興アセットマネジメント | 3133億円 | 0.11% 以内 |
JPX日経400ブル2倍上場投信 (レバレッジ) |
シンプレクス・アセット・ マネジメント |
3.1億円 | 0.825% |
『JPX日経400ブル2倍上場投信(レバレッジ)』は、指数の2倍の値動きをするように設計されたETFです。ハイリスク・ハイリターンの投資をしたい人向けの商品といえます。
コストで選ぶなら:MAXIS JPX日経インデックス400上場投信
指数との連動を目指すインデックス型ファンドは原則として各ファンドでリターンの差が生まれないため、コストが重要な指標です。コスト重視でファンドを選ぶ場合は、三菱UFJ国際投信の『MAXIS JPX日経インデックス400上場投信』が有力な選択肢となります。
本ファンドの信託報酬は年0.0858%(税込み)と安く設定されているため、コストを抑えてJPX日経400へ投資をしたい人に適しています。
純資産残高で選ぶなら:NEXT FUNDS JPX日経インデックス400連動型上場投信
JPX日経400連動型のファンドで純資産残高が多いのは野村アセットマネジメントの『NEXT FUNDS JPX日経インデックス400連動型上場投信』です。2021年10月15日時点の純資産総額は1兆2302億円となっています。
純資産残高が多いということは、多くの人が投資をしていることを意味します。NEXT FUNDSは野村アセットマネジメントのETFであり、様々な投資対象へ低コストで投資ができる人気シリーズです。
つみたてNISA対象商品もある
JPX日経400に連動する金融商品には、つみたてNISAに対応したものもあります。つみたてNISA対応のETFと投資信託は、以下の通りです。
ファンド名 | 運用会社 |
---|---|
iFree JPX日経400インデックス | 大和アセットマネジメント |
<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド | ニッセイアセットマネジメント |
野村インデックスファンド・JPX日経400 | 野村アセットマネジメント |
SMT JPX日経インデックス400・オープン | 三井住友トラスト・アセットマネジメント |
eMAXIS JPX日経400インデックス | 三菱UFJ国際投信 |
ファンド名 | 運用会社 |
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ダイワ上場投信−JPX日経400 | 大和アセットマネジメント |
2021年10月15日時点で、つみたてNISAで購入できるJPX日経400に連動する投資信託は5本です。このほかに、つみたてNISA対応のETFとして『ダイワ上場投信-JPX日経400』があります。
つみたてNISAでJPX日経インデックス400に投資したい方は、ご自身が利用している金融機関で対象商品があるか確認してみると良いでしょう。