世界的な株価の低迷は収まらないどころか、さらなる下落の可能性もある中、「含み益のあるいまのうちに積立投資をやめてしまおう」と考えている人がいたらちょっと待った! 「【投資家】ぽんちよ」(2022年2月21日現在登録者数31.2万人)を運営し、「投資家ぽんちよのブログ」も大人気の投資YouTuberぽんちよさんが、下落局面で積立投資を続ける意義と 継続する秘訣について教えてくれます。

  • コロナショック以降、最大の下落相場が到来し、投資初心者にとっては厳しい展開
  • 過去3年のつみたてNISAで+36.55%を実現したのは「継続したから」
  • つらくても淡々とした気持ちで積み立て続けることが、将来の大きな収益につながる

投資初心者の登竜門・つみたてNISA

どうもこんにちは、ぽんちよです! 私は普段はサラリーマン投資家として、日本株・米国株に投資をすると同時に、投資発信者としてYouTubeチャンネル「【投資家ぽんちよ」や「投資家ぽんちよのブログ」を運営しています!

視聴者の多くが投資初心者という側面もあり、「つみたてNISA」から投資をスタートした方も多いのではないでしょうか?

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ただしここ最近の株式相場が低迷、特に「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」「SBI・V・S&P500」などの人気投資信託が連動する米国株価指数S&P500は年初来で-9%ほどのリターンとなっています。

■2022年初来のS&P500の推移
2022年初来のS&P500のチャート
S&P500は、年初来-9%の下落(出所:Trading Viewより筆者作成)

開始間もないつみたてNISA民には厳しい相場に

どうしても積立投資を始めて間もない投資初心者は、現在の下落にとらわれがちですが、もう少し長い目でつみたてNISAのリターンを見てみた場合はどうでしょうか?

たとえば、私の場合はつみたてNISAを開始してから丸3年が経過しております。その中ではコロナショックのような暴落相場で一時的には含み損も経験しましたが、3年間積立を続けた結果、元本126万円は現在、172.9万円(含み益46.9万円、+36.55%)となっております。

もちろんコロナ以降の急激な回復相場の恩恵を受けてはいますが、このような+36.5%のリターンの要因としては「コロナのような下げ相場でもしっかり積立投資を続けた」という部分が大きいです。

現在から過去のコロナショック以降のS&P500上昇推移をみてみると、株価は常に右肩上がりで順調に回復してきたようにも思います。

■2019年9月以降のS&P500の推移
2019年9月以降のS&P500のチャート
コロナショックを経て急上昇したS&P500(出所:Trading Viewより筆者作成)

しかし実際に相場で取引をしていると、「米国債務上限問題」「中国恒大ショック」など「ついに暴落が来るのか?」というようなニュースが何度も飛び込んできました。その中でもS&P500は下落を乗り越え上昇してきています。

一方で今回の下落は、確かにコロナショック以降、1番下落幅・期間が大きい下げ相場です。しかし、もしあなたが、つみたてNISAで20年間非課税の超長期運用を前提として、運用しているのであれば、「暴落がきたから売却」「いまは一度積立投資を中断」などを考えず、毎月定額積立で淡々と投資信託を買い進め、ドルコスト平均法を活かし積立投資を続けることが肝心です。それが結果的に長期的に大きなリターンをもたらす可能性が高いからです。

そして、「どうしてもいま含み損が気になってしまう……」。そんな方は「積立投資を続ける」というマイルールを決めているのであれば、「あえて証券口座で積立NISAの損益を確認しない」のも良い手段と思います。

常に投資とはよい距離感をもって、じっくりと堅実に資産形成をしていきましょう。

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