皆さんは資産形成を行ううえで、目標とする金額を具体的に設定していますか? 切りのいい数字として1000万円という金額を目標にしているも多いと思います。さてその目標金額をクリアすると、どんな心境の変化が訪れ、またその後の資産形成はどのように変化していくのでしょうか。YouTubeチャンネル「【投資家】ぽんちよ」(2022年11月20日現在登録者数35.7万人)を運営し、「投資家ぽんちよのブログ」も大人気の投資YouTuberぽんちよさんが自らの体験を交えて教えてくれます。

  • 投資の複利効果を活用すれば、目標額1000万円への道のりも近くなる
  • 目標額に到達すると「減らしたくない」という心理が働きさらに資産運用する
  • 1000万円を年利4%で運用すれば40万円。お金がお金を生むサイクルに入る

目指すべきは資産1000万円? 突破するとどう変わる?

どうもこんにちは、投資系YouTubeチャンネル「【投資家ぽんちよ」や「投資家ぽんちよのブログ」を運営しているぽんちよです! 資産形成において「1000万円」というのは区切りのよく、目標にしやすい数字だと思います。ただ遠い道のりに感じる1000万円ですが、いったいどれぐらい蓄財を頑張れば達成できるのか? また1000万円をこえると、資産形成はどのように変わっていくのか? 今回は1000万円を過去に到達したものとして解説していきたいと思います。

1000万円を貯めるにはどれぐらいの期間・積立が必要?

1000万円と聞くと、高すぎる壁と感じてしまう人も多いと思います。例えば年収400万円の人が貯金を頑張ろうとしても、年収のすべてを貯金に回せるわけではありません。そもそも年収400万円の手取りは約300万円。この中から生活費が月15万円ほどかかるとすれば、年間に貯金できる金額は120万円ほど。1000万円貯めるには約8年かかります。ただ、月々10万円(=年間100万円)を貯金できる人というのは、かなり優秀な人と言え、実際に身の回りの人を見渡すと、毎月の貯金額はせいぜい月5万円ぐらいでしょう。そうなると、年間60万円ずつの貯金となり、1000万円ためるには18年ほどかかる計算になります。
やはり貯金だけで大きな資産を作ろうとすると大変であり、長期の資産形成を考える上では投資による複利の力も活かしたいところです。

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【図表】積立額と運用成果のイメージ
1000万円を貯めるシミュレーション
目標額を1000万円に設定し、毎月5万円を年率5%で積立投資をした場合のシミュレーション
出所:金融庁HPより作成

そこで毎月5万円を投資信託などのインデックス投資に回して積立投資をした場合、1000万円貯めるには、12年ほどで済む計算となります。当初の貯金による17年の資産形成プランと比べ大幅な短縮になるといえるでしょう。

また毎月5万円の積立が厳しく、毎月3万円を積み立てる場合、貯金だと27年かかりますが、積立投資だと約17年で資産1000万円に到達します。もしあなたが、1000万円などの大きな金額の資産形成目標を建てるとき、月々の積立できる額が小さい場合には、複利の力を活かすことで目標到達までの道のりを短縮させることが可能です。

1000万円を超えると資産形成が加速する?

長期で複利を活かすことで、ハードルが下がる1000万円の壁ですが、それを乗り越えると資産形成はどのようなステージになるのでしょうか? そもそも資産1000万円に対し目標を持って蓄財しようとすると、それにむけて「無駄な物を買わない」「固定費を見直す」などの節約に取り組むことでしょう。そしてその過程のなかで、自然と「節約癖」が身につき、意識しなくても苦も無く節約が可能になります。

一度築いた資産を減らしたくないという意識も強まることから、大きな支出も控えるようになります。このため、1000万円を超えたとしても、「現状よりも資産を減らしたくない」というモチベ―ションも加わり、さらに資産を拡大しようとする人が多いです。

1000万円という金額を投資に回している場合には、仮に税引き後の投資利益が4%だったとしても、40万円分が資産収入となります。この40万円という金額は、たとえば金融庁が整備している投資非課税制度「つみたてNISA」の年間上限投資金額です。つまり、自分の築き上げた資産から、さらにつみたてNISAなどの非課税制度を使い資産を築くことができ、「お金がお金を生むサイクル」にちょっとずつ突入することで資産形成を加速させていくことでしょう! ぜひこのようなサイクルに突入するために、皆さんも資産1000万円をひとつの目標に、資産形成に取り組んでみましょう!

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