700人以上所属する日本放送作家協会(放作協)がお送りする豪華リレーエッセイ。テレビ、ラジオ、動画配信も含めて様々なコンテンツの台本や脚本を執筆する放送作家&脚本家、そして彼らと関わる様々な業界人たち・・・と書き手のバトンは次々に連なっていきます。ヒット番組やバズるコンテツを産み出すのは、売れっ子から業界の裏を知り尽くす重鎮、そして目覚ましい活躍をみせる若手まで顔ぶれも多彩。この受難の時代に力強く生き抜くユニークかつリアルな処世術はきっと皆様の参考になるはず!
連載第208回は、占いや風水で大活躍の愛新覚羅ゆうはんさん。
豊かさの大変革期

作家・開運アドバイザー(占い・風水師)
日本放送作家協会会員
「もっとお金があったら、今より幸せになれるのに」
そんなふうに思ったことはありませんか。
我慢したくない、もっといい暮らしがしたい、一生お金に困りたくない!と、多くの人がお金に対する漠然とした乾きを感じています。
いくら「お金がすべてじゃない」とそらそうとしても、資本主義社会があり続ける限り、お金は常に私たちの欲望の中心にあります。
お金があることで手に入る理想や幸せがある反面、お金は私たちを悩ませる「不幸の種」にもなりえます。
でも、不思議なことに、「お金がない」と鑑定相談しに来る人たちのほとんどは、実際にそれなりの余裕ある暮らしをされています。占いや風水にかけられるお金と時間もあるのです。
それなりの安定した暮らしを送っているのに取り憑かれたように「もっともっと」とお金を欲し、満たされていないと感じてしまうのはなぜか?
それは物質的な豊かさではなく、心や魂の渇きからくる叫びでした。
この目に見えない心や魂の飢えが、現代人が抱えるもっともな病であると私は確信し、医者(医学部中退)という道を選ばずに、宿命や運命を扱う仕事に就きました。
普遍的な知恵や、中国古典・暦を活かした占い・空間と時間を上手に整える環境学である風水をライフスタイルに取り入れてもらうことで、運命の後押しをしていくのです。
もちろん、それも万能ではありません。
占いも風水も医学も魔法ではないからです。
しかし、暦はさまざまなことを私たちに教えてくれています。
日本も明治以前は暦をつくる陰陽師が存在していたように、暦が如何に私たちと共生しているかの重要性を軽んじてしまったことが問題のように思えます。

※写真はイメージです
暦の始まりは古代バビロニア時代まで遡ることができます。
当時は個人を占うというよりも、洪水などの自然災害や、王政や戦争など、大きな時勢を占うために天体観測で研究されていました。
東洋では十干十二支を使った四柱推命、西洋では黄道12星座に10惑星という占星術から読み解くことができます。
2008年から2023年まで続いた山羊座冥王星時代(※1)は、リーマン・ショックが起き、壊れないと思っていたものが壊れはじめました。
2024年11月20日に水瓶座冥王星時代(※2)が始まり、今までの常識が非常識となり、逆に非常識が常識となり、これまで通用していたものが通用しなくなりました。
目に見えない、隠れていた膿を出し尽くす変革の時代に入ったのです。これは2044年まで続きます。
(※1)冥王星は「破壊と再生」を意味し、山羊座は「社会・経済・責任・立場・権威や権力」を意味します。
(※2)水瓶座は「革命・個性・平等・ITやAI・変化」を意味します。そこに冥王星が入ることで、星座が象徴するテーマに破壊と再生が促されるというわけです。
今、私たちは何をもって「豊か」とするかという思想やライフスタイルにも変革が起きています。
中国古典の四書五経の「易経」は占いの側面もあれば哲学思想の側面もあります。そこには「栄えたものは必ず朽ちる」とあるように、今まさに18世紀のイギリス産業革命をきっかけに始まった資本主義社会にメスが入っているのです。
今までの仕組みではもう進化が望めなくなってきているのでしょう。
無形資産を磨くことで一生お金に困らない
破壊のあとは必ず再生がやってきます。
新たな時代の豊かさを手に入れるには、有形資産といった目に見える資産ではなく、目に見えない無形資産(※3)を磨くことが大切です。
(※3)無形資産とは知識や知恵、才能や個性、アイデアなどで生み出した知的財産、人間関係や人脈、健康など、お金・土地・建物といった目に見える資産ではないものたちをさします。
無形資産が優位となり、有形資産を生み出す時代がやってくるのです。
お金もまた暗号資産やキャッシュレスといった、形のないお金として存在していくのでしょう。
お金が先にあると、お金のために働き、お金の奴隷になり、お金のお化けに取り憑かれます。
どんなことがあなたにとって最も「心地良いか」を常に探求してみましょう。
さらに言えば、他人軸ではなく自分軸です。
誰それがこうだから、周りがこうだから、ではなく「自分がどうあるべきか」を考えるのです。
それは心や魂が喜ぶことなのか? と常に問うのです。
違うと思ったら、どう思われようが手放しましょう。
ただし、自分勝手なふるまいやわがままで周囲を困らせては本末転倒です。
あくまでも、迷惑をかけないことが前提です。
「傷つけ合う」のではなく「磨き合う」ことに気づくことが大切です。
自然とお金は後からご褒美としてついてきます。
あなたの心や魂はもちろん、ご褒美として物質的にも満たされると、その幸福は周囲にも広がり伝染するのです。
人と人のとの繋がりを大切にすること、これもまた大切な財産です。

お金さえあれば幸せという時代ではなくなりました。
有形資産も無形資産もどちらもバランスよく満たされて活かされていくことで、冥王星水瓶座時代の理想とする平等なのかもしれません。
そして、健康もまた資産。
いや、健康こそが大資産です!
健康なくして、お金は稼げませんし、使えもしません。
一生お金に困らないとは、一生健康を保つことだと私は思います。
44歳を迎え、健康の曲がり角を痛感し、改めて心身を大切にしながら日々過ごしていきたいと書きながら思うのです。
次回は宮川文吾さんへ、バトンタッチ!
一生お金に困りたくないなら買ってください!
『金運龍神風水 一生お金に困らない開運術(日本文芸社)』
働いてもお金が貯まらない、漠然とお金の不安を抱えている、お金に向き合うことが苦手という人は、「環境」が雑然としていることが多く見受けられるから。環境が整っていない=「場の気、ご自身の気が停滞している」という状態。たとえ家計簿をつけても、投資を始めようとしても、お金はなかなか巡ってきてくれません。本書は、風水鑑定のもとすべての家選びをしてきた私自身の実体験ももとに、効く「風水対策」を大公開。占い業を通して出会ってきたお金持ちの方々から得た知見、「中国富裕層に伝わる常識」や「なぜかお金持ちに愛される龍神の秘密」、「運気向上を加速させる財運の3つの力」についてもお伝えしていきます。華僑の教え、中国古典から見立てていくお金との付き合い方などを風水に落とし込み書き下ろしました。
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放送作家の地位向上を目指し、昭和34年(1959)に創立された文化団体。初代会長は久保田万太郎、初代理事長は内村直也。毎年NHKと共催で新人コンクール「創作テレビドラマ大賞」「創作ラジオドラマ大賞」で未来を担う若手を発掘。作家養成スクール「市川森一・藤本義一記念 東京作家大学」、宮崎県美郷町主催の「西の正倉院 みさと文学賞」、国際会議「アジアドラマカンファレンス」、脚本の保存「日本脚本アーカイブズ」などさまざまな事業の運営を担う。