おめでたいお正月の、唯一にして最大の悩みといえるのが「お年玉」。子どもの頃はあんなに楽しみだったのに、大人にとっては身も心もすり減ってしまうイベントです。
小学生なら5000円以下、高校生は1万円でじゅうぶん
世の大人たちは、どれくらいのお年玉を払っているのでしょうか?
インターネットで調べてみると、おおむね以下の金額が一般的な相場のようです。
小学生未満……1000円程度
小学校低学年……1000円~3000円
小学校高学年……3000円~5000円
中学生……5000円程度
高校生以上……5000円~1万円
もちろん金額が多いほど子どもからは喜ばれますが、いくら甥っ子や姪っ子に懐かれたいからといって奮発してしまうと、出費がかさんで家計がたいへんです。
上記の金額の範囲内であれば、少なくともケチだと言われることはないはず。世間の相場に合わせた金額にとどめるのが無難といえるでしょう。
ところで、筆者(1977年生まれ)がお年玉をもらっていた頃も、ほぼ上記の金額がお年玉の相場だったように思います。30年経ってもお年玉の金額がほとんど変わらないのは、この30年で日本経済が停滞していた現実を示す根拠であるように思えてしまいます。
筆者も毎年お年玉を払っている立場ですが、高校生でもいまだに相場が1万円を超えていない現実を知り、ほっとしているところです。
お年玉の使い道は「貯金」が最多
玩具メーカーのバンダイが2017年1月に公表した調査によると、小中学生のお年玉の使い道の上位3つは以下のとおりでした。
1位 貯金 39.2%
2位 お菓子やジュースなどの飲食物 29.1%
3位 ゲーム機・ゲームソフト 28.3%
使い道の中で、「投資」はベスト10の中に入っていませんでした。調査対象が小中学生なので、そもそも調査項目の中に「投資」は入っていなかったと思われます。
日本は投資教育が遅れているといわれています。最近は学校でお金に関する特別授業を行う機会も増えてきたようですが、お金の仕組みを知るには、実際に投資してみるのも有効な手段のひとつです。
子どもが自分で証券口座をつくることはできないので、保護者の協力が必要になりますが、ここはひとつ、「お年玉で株や外貨、投資信託などを買ってみる」という使い道を検討してみてはいかがでしょうか。