大腸がん15万8127人、最も少ないのは沖縄県

厚生労働省は2019年1月16日、2016年に新たにがんと診断された患者数は延べ99万5132人だったと発表しました。これは過去最多の罹患者数です。全ての病院に患者データの届け出を義務付けた「全国がん登録」制度による初めての集計結果で、これまでに比べて短期間に、より正確な実態を把握できるようになりました。

部位別に患者数を見ると、もっとも多かったのは大腸で15万8127人、続いて胃13万4650人、肺12万5454人、乳房9万5525人、前立腺8万9717人の順に多かったようです。

順位 総数 男性 女性
1 大腸 158,127 92,691 乳房 94,848
2 134,650 前立腺 89,717 大腸 68,476
3 125,454 大腸 89,641 41,959
4 乳房 95,525 83,790 41,634
5 前立腺 89,717 肝臓 28,480 子宮 28,076

地域別の罹患率(全部位・総数)を見てみると、1位は長崎県で、以下、秋田県、香川県、北海道、宮崎県と続きました。一方罹患率が最も低かったのは沖縄県でした。
ちなみに私の住む埼玉県は、1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)の中では一番罹患率が低かったようです。ちょっとうれしい。

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間違ったがん情報に注意!
「いつ」「だれ」が発信し、「根拠は何か」を確認

がんは日頃の食生活や生活習慣で罹患するリスクを下げることができますし、仮にがんになったとしても、定期的な健康診断で早期発見すれば、完治する可能性は格段に高まります。

とはいえ、もしがんと診断されたら、あなたのがんの種類や進行度に適した治療法や療養生活について、担当医と話し合って決めていくことになります。

その上で、自分のがんについて、さまざまな治療法や療養生活、がんの体験談など、たくさんの情報を得たいと思うでしょう。自分でがん情報を調べることはとても重要ですが、健康や命にかかわることです。その情報が正しいかどうかどうか自分で判断することが欠かせません。

国立がん研究センターのがん情報サービスによると、がん情報を見極めるポイントとして、「いつの情報か」「だれが発信しているか」「何を根拠にしているか」の3つを挙げています。いまはインターネットでさまざまな情報が得られる半面、古かったり、正しくない情報も氾濫しているので注意が必要です。

「がんは放置していい」と主張する医師もいます。がんのなかには、放置しておいても大きさが変わらなかったり、自然消滅したりする例もあるようですが、だからといってがんのすべてを放置していい、というのは乱暴かもしれません。
ほとんどの場合、早期発見と適切な治療が命を救うことになります。

正しい情報かどうか判断が付かない場合は、担当医や専門の相談窓口などに問い合わせましょう。

国立がん研究センター「がん情報サービスサポートセンター」
TEL:0570-02-3410
平日(土日・祝日を除く)10時~15時
⇒がん患者やその家族に必要な情報を提供したり、住んでいる地域の「がん診療連携拠点病院」を探す手伝いをしてくれる。

日本対がん協会「がん相談ホットライン」
TEL:03-3562-7830
毎日(祝日を除く)10時~18時
⇒生活関連の電話相談。相談は原則20分で、名前を名乗らなくてもいい。
医師による電話相談は予約制(03-3562-8015、平日10時~17時)

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