4月は新しい生活がスタートする季節です。新たに家計管理を始める人や、これまでのお金の使い方を見直したい人など、家計にも大きな変化が訪れるタイミングかもしれません。年間200万円を貯蓄する人気インスタグラマーのもちこさんに、賢い家計管理のコツや注意点について教えていただきます。
- 家計管理がうまくいかないうちは、なるべくクレジットカードを使わない
- キャンペーンなどのお得を追い求め過ぎて、家計が混乱するのは本末転倒
- 家計管理がうまくいかない時は、お得ではなく管理のしやすさを優先
家計管理がうまくいかないうちは、クレジットカードを使わない
家計管理を始めた際、クレジットカードのやりくりですごく苦労した経験があります。クレジットカードは確かに便利ですが、後払いなのでつい買い過ぎてしまうんですよね。手持ちの現金がないのにお買い物に出かけたときのことです。カード決済だからと1000円未満の買い物をするのがなんとなく恥ずかしく、余計な買い物をしてしまうことがよくありました。後から請求額を見て気を失いかけたこともしばしば……。
しかも当時は、今あるお金ではなく、来月の収入をアテにしてクレジット決済していたので家計が自転車操業でした。そこから抜け出すために、お金の流れを整理するのが本当に大変でした。
というのも、クレジットカードを使わないと決めると、今月の生活費と、先月分のカード決済の支払額を同時にやりくりしなければなりません。これは2カ月分のお金を用意する必要があるということ。すごく悩みましたが、思い切って貯金を切り崩してカードの支払い金額を一旦綺麗にリセットしました。
そうしないと、いつまでもズルズルと「お金がないから」とクレジットカードに頼り切りの生活になってしまい、「現金がない……でも1000円未満の買い物だとカードを使うのが恥ずかしい……」と余計なものまでカードで買ってしまう負のループから抜け出せなくなってしまうと思ったからです。
カードに頼った生活を抜け出した後、同じ過ちを繰り返さないよう1年間ほどチャージ式のVISAプリカを使用していました(当時使用していたのはLINE Pay・銀行からチャージで利用)。
今は出かける際、万一の際に現金を1000円と非常時用に2万円をキーケースに忍ばせているので、カードで余計な買い物までしてしまわないように対策済みです(笑)。
節約上手のもちこさん。お財布の中はこんな感じ↓
クレジットカードで使ってもいい予算は、あらかじめ引き落とし口座に振り込んでおき、家計簿アプリのマネーツリーでクレジット使用金額と銀行の預金残高を手軽にチェックできるようにしました。
家計管理がうまくいかないうちは、なるべくクレジットカードを使わない。使う場合もあらかじめ決めた額やりくりをする! それだけで家計管理はだいぶ楽になると思います。
○○Payのお得なキャンペーンよりも、管理のしやすさを優先する
最近では○○Payが溢れていますが、私は、Pay系決済は利用しません。
きっと使った方がお得なんだと思いますが、やっと自転車操業を抜けだし、お金の流れが整ったので決済方法はその時のままです。
家計用は、イオンクレジット・コストコのカード→イオン銀行から引き落とし
事業用は、楽天カード→ゆうちょから引き落とし
という至ってシンプルな決済方法。
増やすとまた管理できなくなってしまうと思うので(笑)。お得より自分の管理のしやすさ優先です。うまく利用できる方ならいいと思いますが、お得を追い求め過ぎて、家計がぐちゃぐちゃになってしまっては本末転倒ですよね。
最近はいろんなお得情報が飛び交っています。でも、飛びつく前に一度立ち止まって、「本当に自分にとってお得なの?」「本当に自分にとって必要なものなの?」と考えてください。
そして、なんだか家計管理やお金の流れがうまくいかないなと感じている人は、いったん「お得」を置いて、自分にとって管理しやすい方法は何か、一度書き出して「お金の流れ」を整理してはいかがでしょう。私はそれでだいぶ家計が整いましたよ!