米国の株式市場は価格変動がダイナミックで、投資の面白さにあふれています。一方で、日本株投資にはないリスクに注意が必要です。米国株投資をする際に気を付けるべき2つのポイントをまとめました。

  • コロナショック以降、米国株式市場は上昇基調が継続
  • リスク1 米国株式市場にはストップ高・ストップ安といった値幅制限がない
  • リスク2 米国株投資には為替リスクがある。ドル安円高なら円ベースで利益が目減り

調整の兆しもあったが好調続く米国株市場

米国株は、コロナ禍においても右肩上がりの成長傾向が続いているのをご存知でしょうか。

2021年春からしばらく停滞が続いた日本の株式市場に対し、米国の株式市場はコロナショック以降、上昇基調が継続しています。

米国株式市場の相対的な魅力が高まっており、コロナ禍で米国株投資に挑戦する楽しみが改めて注目されはじめました。ただし、米国株投資には日本株と異なるリスクがあります。米国株投資を始める前に、自分の投資スタイルで許容できるリスクなのかよく検討しておくことが大切です。

リスク1 ストップ高・ストップ安といった値幅制限がない

日本株では、単元株の値段ごとに値幅制限が設定されています。一定の金額以上に値動きしないように、1日の上下の幅が設定されているのです。

値幅制限対応表(一部)
基準値段 制限値幅
100円未満 上下30円
200円未満 上下50円
500円未満 上下80円
700円未満 上下100円
1,000円未満 上下150円
1,500円未満 上下300円
2,000円未満 上下400円
3,000円未満 上下500円
5,000円未満 上下700円
7,000円未満 上下1,000円

日本取引所グループ「内国株の売買制度」より一部抜粋

米国株には市場全体が大きく値動きしたときに売買が停止される「サーキットブレーカー制度」がありますが、個別株の値幅には制限がありません。個別銘柄に関係する特定の要因が原因となり、株価が爆発的に上がったり暴落したりすることもあります。

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特に日本とアメリカには時差があるため、値動きをリアルタイムに確認しにくい点は意識しておく必要があるでしょう。「朝、目が覚めたら暴落して悪夢が起きていた…」といった事態も実際に起こり得ます。大損を避けるためにも、株価指値注文を併せて活用することが米国株とうまく付き合うポイントです。

株価指値注文とは、あらかじめ指定しておいた株価まで下がる(上がる)と、自動的に売り注文(買い注文)を出すように設定できる仕組みです。万が一株価が暴落しても、一定のところで素早く売却できるため、大損を避けることが可能になります。ただし、条件によっては指値注文が成立しないこともあります。

リスク2 為替リスクがある

為替リスクがある点も、日本株にはない米国株投資の特徴です。

単純に株価が上がっていたとしても、円ドル相場が円高になっていれば利益が吹き飛んでしまうこともあります。これを避けるためには、売買時の為替レートを意識することが欠かせません。

具体的には、株式を売却したときに円高なら外貨で決済し、円安になってから日本円に転換しましょう。こうすることで、為替リスクによる利益の目減りを避けられるでしょう。

為替変動は資産が目減りするリスクにもなりますが、タイミングをうまくはかれば利益がさらに増えることにもなります。為替の変動リスクを味方につけることも、米国株投資を楽しむポイントのひとつです