「初心者にはインデックスファンドがおすすめ」という言葉は、投資入門の定説のひとつといえるでしょう。実際に多くの人がつみたてNISAでインデックスファンドを買って、投資デビューを果たしています。本記事ではつみたてNISAで人気の投資信託をまとめました。ぜひ今後のファンド選びの参考にしてください。

  • つみたてNISA買い付け額の8割がインデックスファンド
  • どれを選ぶか、悩んだらインデックスファンドでスタート
  • 慣れてきたらアクティブファンドも検討

インデックスファンドの購入が8割を占める

2021年6月時点のつみたてNISA・ジュニアNISAの利用状況調査が金融庁より発表されました。つみたてNISAの口座数は417万5430口座にのぼり、世代別に見ると20代は2021年3月末から21.9%の増加率を誇っています。若者世代でも投資への熱が高まっていることの表れといえるでしょう。

調査結果では、買付総額1兆658億2787万円のうちインデックスファンドの買付額が8611億1218万円を占め、全体の8割がインデックスファンドという結果になりました。

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参考:NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(金融庁)

それだけインデックスファンドに魅力を感じる人が多いということでしょう。積立投資は時間と複利効果を武器にして着実に資産を形成していく方法のため、信託報酬の低さが大きなメリットになります。インデックスファンドの魅力は何よりも手数料の安さです。運用コストを抑えて投資したい人は、積極的にインデックスファンドを取り入れていくといいでしょう。

どれを選ぶか、悩んだらインデックスでスタート

つみたてNISAで投資デビューする場合、最初はどれを選べばいいか分からないかもしれません。そんな人は、まずはインデックスファンドからスタートするといいでしょう。

インデックスファンドはTOPIXや日経平均株価、NYダウなどの指標をベンチマークにして連動するように作られた投資信託です。指数に連動するように自動で運用が行われているため、低コストであり、投資対象がはっきりしていることがポイントです。

インデックスファンドの中で人気があるものは以下のシリーズです。

  • たわらノーロードシリーズ(アセットマネジメントOne)
  • iFreeシリーズ(大和アセットマネジメント)
  • 野村インデックスファンドシリーズ(野村アセットマネジメント)
  • eMAXISシリーズ(三菱UFJ国際投信)

各運用会社がシリーズ化してインデックスファンドを展開しているため、比較検討することが可能です。同じ指数に連動する複数の投資信託が存在していますが、運用会社によって微妙に内容が異なります。各社のウェブサイトなどで手数料や運用実績を比較して、よりコストパフォーマンスの優れたものを選びましょう。

慣れてきたらアクティブファンドも検討

インデックスファンドの運用に慣れてきたら、アクティブファンドへの投資にチャレンジしてみてもいいでしょう。アクティブファンドはファンドマネージャーが様々なテーマで銘柄を選ぶため、運用成果にバラつきがあり、手数料も高めになります。インデックスファンドのような分かりやすさには欠けますが、市場平均以上のパフォーマンスを狙えることはアクティブファンドならではの醍醐味といえるでしょう。

以下の投資信託はアクティブファンドの中でも人気があり、つみたてNISAの対象ファンドとなっています。

  • ひふみプラス(レオス・キャピタルワークス)
  • セゾン資産形成の達人ファンド(セゾン投信)
  • 結い2101(鎌倉投信)
  • コモンズ30ファンド(コモンズ投信)

アクティブファンドは商品により内容がまったく異なるため、運用哲学や過去のパフォーマンス、コストなどをチェックして総合的に判断することが重要です。自分の判断軸をしっかり持って購入しましょう。

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