FXをこれから始める人が悩んでしまうポイントに「FX口座選び」があります。FX会社は無数に存在しており、何を気にして選べばいいかよく分からないという人も多いでしょう。この記事では、FX口座の選び方について気にするべき6つのポイントについて解説します。ポイントをおさえて、自分にぴったりのFX口座を選びましょう。

  • FXの口座を選ぶ際はスプレッドに注目。小さいほど利益を上げやすい
  • 最低取引単位の小ささはFX初心者にはうれしい。通貨ペアの多さもポイント
  • スワップポイントもFX会社で異なる。取引ツール、スリッページも確認したい

FXを取り扱う会社はいろいろ。選ぶポイントは?

コロナショックが明けたかと思いきや、先進諸国の利上げラッシュを受けて為替の動きが非常に大きくなっています。これだけ為替の変動幅が大きいと、為替変動で利益を得られるFXを始めるチャンスと考える人も多いのではないでしょうか。

これからFXを始める人は、ネットで調べるとあまりに多くの会社がヒットするので、何を基準にFX会社を選べばいいか分からなくなっているかもしれません。FXのサービスを提供している会社にはFX専業の会社もあれば、株式など幅広い金融商品を扱うネット証券のFXもあります。

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「ドル/円を取引するならどの会社でも同じなのでは?」そう思ってしまいがちですが、実は会社によって細かい点で違いがあります。FX口座の選び方で意識したいポイントを、全部で6つ挙げてみました。FX口座選びの際には以下のポイントを意識してみてください。

FX口座の選び方・ポイント① スプレッド

スプレッドとは、通貨ペアの買い値と売り値の差のことです。この差が投資家にとってのコスト(=FX会社の利益)となるため、スプレッドが小さいほど利益を上げやすいということになります。ドル/円のようなメジャーな通貨ペアだけでなく、自分が取引したい通貨ペアのスプレッドにも着目して調べてみましょう。

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FX口座の選び方・ポイント② 最低取引単位

FXでは、為替相場が急に変動したときにFX会社が投資家の損失を強制的に確定してしまう「強制ロスカット」など、通常の株取引にはない特殊なシステムもあります。FXに慣れるまでは少額で取引するのが賢明でしょう。よってFXの初心者にとっては、最低取引単位が重要なポイントになります。

ドル/円、ユーロ/円などのメジャーな通貨は、最低取引単位が1000通貨単位(ドル/円なら現時点のレートで約13万5000円)の口座が一般的です。しかし、中には100通貨単位や1通貨単位で取引できる初心者向けの口座を用意した会社もあります。たとえばSBI FXトレードや松井証券では1通貨単位からの取引が可能なので、検討してみるとよいでしょう。

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FX口座の選び方・ポイント③ 通貨ペアの多さ

ドル/円や豪ドル/円など、メジャーな通貨ペアはほぼすべてのFX会社が取り扱っていますが、新興国通貨についてはFX会社ごとに取り扱い状況が異なります。

たとえばポーランドのズロチを取引してみたい人が、「せっかく口座開設したのに、メジャーな通貨ペアしか選択肢がなかった」などということになると残念です。注目している通貨がある場合は、そもそも取り扱いがあるかどうかをチェックすることも大切です。

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FX口座の選び方・ポイント④ スワップポイント

ポジションを決済するまでの間、預貯金の利息のような感覚で毎日得られるのがスワップポイントです。スワップポイントは通貨ペアの金利差によって発生し、単に「スワップ」と呼ばれることもあります。

現時点では日本円の金利は世界で最低の水準なので、南アフリカランドやメキシコペソなどの高金利通貨と円の通貨ペアを買い持ちするとスワップポイントが得られます。スワップポイントは、同じ通貨ペアであってもFX会社によって大きな開きがあり、選ぶ会社によって得られる金額に無視できないほどの差が生まれることもあります。

同じ通貨ペアなら当然、スワップポイントが高いFX会社の方が利益を出しやすいので、できればスワップポイントが高い会社を選ぶようにしましょう。

FX口座の選び方・ポイント⑤ 取引ツールの使いやすさ

FX会社では、それぞれ使いやすさを意識した取引ツール(スマホアプリなど)を用意しています。買い・売りの注文を繰り返す手間が省けるように工夫されたマネースクエアの「トラリピ」など、ユニークなツールを提供しているFX会社もあります。ネットでの評価のほか、口コミなども参考にするとよいでしょう。

会社によってはデモトレードを用意しているところもあるので、FX取引の前にツールの使い勝手を試してみるのもおすすめです。

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FX口座の選び方・ポイント⑥ 約定力(スリッページの起きにくさ)

FXでは、必ずしも希望した買い値や売り値で売買(約定)できるとは限りません。発注価格と約定価格のずれを「スリッページ」と呼びます。為替市場の急変時には特にスリッページが起きやすくなり、取引そのものが成立しなくなる場合もあります。

スリッページの起きにくさや、取引の成立しやすさはFX会社によってバラつきがあります。スリッページが発生しにくく、約定力が高いかどうかもFX口座を選ぶ基準のひとつです。ユーザーの評価を参考にするといいでしょう。

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