「節約して、貯金しないとなぁ」とは思いつつも、特に家計管理をしているわけでもなく、そもそも先月、自分がいくら貯金できたのかも把握していない……なんて人は多いのではないでしょうか。わかります、その気持ち。だって節約とか、家計簿とか、なんだか大変そうですもんね。でも、そんなあなたに朗報です!貯蓄ゼロの”あればあるだけ使ってしまう生活”を改善し、2年で300万円の貯金に成功した人がいるんです!しかも秘訣は、「がんばりすぎない」ことだとか。Instagramで発信する貯金術が人気の「ののこ」さんに、節約や家計管理のコツを聞きました。(聞き手・文=まわた)
- ののこさん
- フォロワー20万人超のインスタグラマー。シングルマザーを経て現在の夫と再婚。子ども2人を含む4人家族。夫の借金が発覚したのをきっかけに家計管理をスタートし、ファイナンシャルプランナー3級を取得。料理をはじめ掃除や整理・整頓など暮らしの中で工夫しながら節約する様子をつづったInstagramが人気を集める。著書『スッキリ家事でお金を貯める!』(小学館)
Instagram: nonoko_16
家計改善最大の障壁は「夫」
まわた- 貯蓄ゼロからスタートして、2年で300万円もの貯金に成功されています!
でも、以前は”あればあるだけ使ってしまう生活”だったとか……。具体的な改善方法については以前ご寄稿いただきましたが、なかでも何が一番大変でしたか?
.
.
.
ののこさん- 夫です! 結婚前に300万円の借金を作っていたほか、ゲームに月7万円も課金していたり……。
まわた- それはなかなかの強敵ですね……!
ののこさん- 「その7万円を毎月貯金していたら、1年後には軽自動車が買えるんだよ!」「将来、教育費にはこのくらいの額がかかる見込みだからね」などと、リアルな数字を伝えて何とか説得しました。
- ただし、「お金を使うこと=悪」と決めつけるとストレスになってしまいます。普段から節約していれば、必要なものにきちんとお金をかけられるという風に伝えていました。
- たとえばこの前、夫の通勤用バイクを買い替えたんです。それまで乗っていたのは、オークションで買った3万円ほどの原付でした。幹線道路を走ることもあり原付では心もとないので、もっと大きいバイクが良いねと以前から話していて。そこで今度は、約20万円のバイクを購入。ちゃんと貯金していれば、大事な時に良い買い物ができるんだね、と納得してもらえました。
ののこさんは、ご主人とお子さん2人の4人家族
まわた- 説得力がすごいです! 頭ごなしに「無駄遣いはダメ!」と言われるより、ずっと前向きに家計の改善に取り組めそうです。
ののこさん- 当初はお金の知識が全くなかったので、情報収集にも時間がかかりました。単に情報を集めるだけでなく、わが家にはどんな家計管理の方法が合っているかを一つ一つ調べていくのが大変で。
- 家族構成や子供の年齢によって家計の状況は大きく変わりますし、「外食費は削りたくない」「車にはこだわりたい」など、重きを置くポイントも家庭によってさまざまです。誰かが成功しているやり方が、わが家にも当てはまるとは限りません。
- 「何がわが家にとってのベストなのか」を判断するための知識を付けようと、ファイナンシャル・プランナー(FP)3級の資格も取りました。
.
.
.
まわた- かなりしっかりと勉強されたんですね。
FPの資格って、実際のところどうですか? 日常生活でも役立つんでしょうか。
ののこさん- アドバイザーさんに任せきりでよくわかっていなかった保険のことが、理解できるようになりました!
「掛け捨て」とか、「終身」とか、それまでフワッとしかわかっていなくて……FPの勉強をしたおかげで、勧められるがままに保険に加入することがなくなりました。
あらかじめ予算を組んでおけば罪悪感なく買い物できる
まわた- 家計を見直してみて、「これはムダだった!」と思ったものはありましたか?
ののこさん- 暇だからといって100均へ行き、ちょこちょこ買い物していたこととか……。チリツモで、かなりの金額を使っていました。買うだけ買って結局使わないこともあり、もったいなかったなぁと思います。あとは、洋服やネイルサロン代ですね。
まわた- 服やネイル代って、楽しいからこそつい使いすぎてしまうんですよね……。私にも思い当たるふしがあります。どうすれば、ストレスなく支出をコントロールできるんでしょうか。
ののこさん- 特別費としてあらかじめ予算を組んでおけば、その中で罪悪感なくお買い物できますよ!
- わが家では6月・12月に入るボーナスを、あらかじめ月ごとの特別費に振り分けています。例えば家賃の更新料や車検にかかるお金など、毎月かかるわけではない出費は特別費から拠出します。というのも、そういったイレギュラーな出費を月々の予算内から支払うと、せっかく立てた計画が崩れてしまうからです。
家計簿は月に1回、まとめてつけるのがののこさん流。「どのくらいの支出があったか、ざっくりわかればOKです」
ののこさん- 私は元美容師だったこともあり、洋服はかなり持っていて。でもよく考えてみたら、同じお客さんが毎日来るわけではありません。日々同じような服を着ていても問題ないという事に、辞めてから気付きました(笑)。
- 4月からは、また美容師の仕事に復帰する予定です。復帰後の仕事服は3パターンくらいコーディネートを作って、制服化するつもりです。
まわた- 仕事服の制服化っていいですね! 朝、服を選ぶのにかかる時間も節約できそうです。
ののこさん- たまに「この服、すごくほしい!」という衝動に駆られることもあります。そういう時は1週間ほど考える時間をおいて、それでもほしかったら買いに行くようにしています。
買いに行ってみて売り切れていたら、ご縁がなかったのだと諦められますしね。