ハナちゃん進化論その2
振り返れば、西暦2000年になるときに、「コンピューターの西暦2000年問題(※2000年を1900年とコンピューターが認識する誤作動の可能性があるとされた問題)」というのがあって、ほう、それほどまでに、世の中はコンピューターに支配されてるのか! って思いましたけど。
でも、当時は今ほど、日々の生活はデジタル化していませんでした。
ケータイもガラケーで、SNSで友だちの輪が広がるとか、そんなことまだまだ先のことでした。
でも、今ではすっかり、まんが家の仕事場もどんどんデジタル化されてきて……。
仕事も生活もどんどんデジタルな毎日。
すごい、進化を遂げたものです。
考えてみたら、唯一アナログなのが、ハナちゃんに翻弄される時間かも。
最初は、ヘトヘトになって「なんでこんなに、疲弊してるんだろうか?」
って、凹んだけれど⋯⋯。
実は、「思考回路をリフレッシュさせて、新たな創造力を生み出してくれる」貴重な時間であることが、リコたんにも最近わかってきたのです。
進化論といえば、イギリスの生物学者のチャールズ・ダーウィンさまですが、ダーウィンさまにも名言があるのね。
“A man who dares to waste one hour of time has not discovered the value of life.”
(「一時間の浪費をなんとも思わない人は、人生の価値をまだ発見してはいない」と訳されてます)
おおお! まさにその通りでございますな。
ハナちゃんに翻弄される時間を、「浪費」と愚痴ってた頃は、何も人間、成長(進化)に結びつかないわけで、ここに価値を発見することで、飼い主も成長する……それで合ってるわよね? ハナちゃん。
ワンワンワン!
リコたん、よくぞ、気がつきました! そこんとこ重要です。
ところで、あらためて、「考えるってどういうことか?」って考えます。
(むふふ、パスカル的?)
ハナちゃんと暮らしてみて、実感したことですが……。
それは、そんなに難しいことではなかったのです。
大切なことは、「よく観察する」こと。
たくさん、ハナちゃんの行動を観察してると、いろんなことが考え及びます。
それは、まんがのアイデアにもなるし……。
しかし、一番の収穫は「こうきたら、こうなる」と予想を立てられるようになったことです。
しかも、わりと当たる!
もちろん、ハナちゃんは賢いので、リコたんの予想を裏切る行動に出て、ますますリコたんを翻弄するわけだけど、経験値が積みかさなって、飼い主も賢くなっていきます。
これって、マネー運用にも応用できますね。
観察する眼を養い、予想を立て、予想が外れたときもリスク回避を最小にする知恵を働かせる!
ワンワンワン!
それがわかってくれて、うれしいワン!
ところで、リコたん。
人間だけが考える葦ではないのよ!
ワンコだって、考える葦なのよ!
リコたんのことを、いつもじっくり観察して、次なるイタズラのアイデアを考えてるのだワン!
そ、そうでしたね。
ハナちゃんの頭の回転に、リコたんはついていけませんけど……。
ハナちゃん、どうぞ、
お手柔らかに!
では、次回は3月1日に!